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彼のライブ音源・映像が近年次々に発表されているのは、
とてもうれしい。未発表曲を売り物にするのはおかしいと思うけれど
映像はバンバン出していただきたい!ここでは彼のお薦め映像作品をご紹介!

 

ビデオクリップ集 「6 Pieces Story」

(1986/7/21)

1 十七歳の地図 4 Freeze Moon
2 卒業 5 路上のルール
3 Driving All Night 6 I LOVE YOU
 
 尾崎豊唯一のクリップ集。「1.十七歳の地図」はみずみずしい彼の若さと、
蜂や蝶などをうまく織り交ぜた非常にアーティスティックな仕上がりになって
います。つづく「2.卒業」では、ピアノの前で歌う彼のシルエットと、水の中で
もがく彼の姿が対照的に描かれています。「3.Driving All Night」はライブか
ら。冒頭のこの小刻みな曲の切り方はいかがなものか・・・と今でも思いま
す。そして壮絶なのは「4.Freeze Moon」。彼にいろんな色のペンキをありっ
たけかけて、それを巻き戻していくという内容。「無垢な彼がだんだん汚れ
ていく」という内容を暗示しているんだろうな。「5.路上ルール」はライブから。
彼と同じ年のコンサート・クルーに焦点を当てて描かれています。ラストの「6.
I Love You」。彼の目は完全にイっちゃってると思うほど異様な行動(光景)。
彼が訴えかけたかった何かが隠されているんだろうな。この映像だけでも彼
は歌手という業種を超越してる。ファンならずとも一見の価値ありです!
     
     
ライブ・ビデオ 「LIVE CORE at TOKYO DOME

(1989/2/21)

1 COLD WIND 6 太陽の破片
2 ・ISM 7 街路樹
3 LIFE 8 理由(わけ)
4 紙切れとバイブル 9 ENDING(遠い空)
5 核(CORE)    
 
 彼の初となるライブビデオ。例の事件の後の復活ライブとして1988年9月
12日に東京ドームで行われたライブを中心に構成されています。しかしやは
り十代の頃の疾走感はなく、うまくまとまってしまっている感があります。序
盤まではね(笑)。「5.核(CORE)」での、ステージ上で転げまわりながら絶唱
する壮絶なステージには圧巻です。本当の孤独を味わってきたんだなあっ
ていうことが彼の姿を通して伝わってきます。そして聴衆に静かに語りかけ
るかのように歌われた「6.太陽の破片」「7.街路樹」の2曲。ただ「街路樹」
に挿入される泥の中でもがく彼の姿のシーンは余計だと思う。あの分も曲
の余韻になるであろう彼自身がコーラスをする姿を見たかった。しかしそれ
に反するかのようにすばらしいのがアンコールで弾き語りで歌われた「8.理
由」。詞を噛みしめながら歌われたこのシーンは絶品です。やはりソニーで
はなく、彼の事務所が作った「マザー」が製作しているため、全体的にぎこち
ない印象はぬぐえない。版権や著作権の諸問題があるのだろうけれど、こ
のライブは最初から最後までノーカットで観たいなって気はしますねえ。
     
     
ライブ・ビデオ 「TOUR 1991 BIRTH」

(1992/3/30)

1 FIRE 8 KISS
2 禁猟区 9 RED SHOES STORY
3 ロザーナ 10 Freeze Moon
4 11 永遠の胸
5 きっと忘れない 12 誕生
6 COOKIE 13 I LOVE YOU
7 LOVE WAY 14 15の夜
 
 2枚組アルバム『BIRTH』を引っさげて行われたツアーの数会場の模様を
収録したライブ・ビデオ。全会場でオープニングナンバーとなった「1.FIRE」
所狭しと暴れまわる(笑)「2.禁猟区」、彼らしい伸びやかな声で歌われた「3.
ロザーナ」、彼の歌唱に一筋の柔らかい光さえ感じる「4.虹」、彼の優しさが
伝わってくる「5.きっと忘れない」、ギターを抱えて歌われた「6.COOKIE」はま
るで何年も前から彼の持ち歌であったかのよう。一転異様な雰囲気に飲み
込まれそうになる「7.LOVE WAY」、少年から青年、そして社会人になった若
者たちに歌われた「8.KISS」、ステージ上でメンバー全員で繰り広げる協奏
「9.RED SHOES STORY」、歌詞を間違っても怒涛に歌い続ける「11.永遠
の胸」、聴衆に語りかけた後に始まる壮大な自画曲「12.誕生」。そしてアン
コールでの「13.I LOVE YOU」「14. 15の夜」はいつ歌われても彼を十代の
頃の尾崎豊に連れ戻すかのような錯覚に陥ってしまいます。ライブ以外で
の彼のオフショットや貴重映像も満載された充実した内容であります。
     
     
 
 『BIRTH』ツアー最終日の1991年10月30日、つまり彼の生前の最後のステ
ージが収められたアイテム。この模様は2枚同時発売のライブアルバム『約
束の日』にも収められていますが、こうしてトータルな映像で見られることは
とてもうれしいですね。映像の一部はライブ・ビデオ『TOUR 1991 BIRTH』で
も観ることができますが、このビデオはあくまでこの日のライブのみに限定
されていることで、流れというかこのライブの臨場感みたいなものがすごく伝
わってくるんです。落ち着いた表情で歌われた「5.僕が僕であるために」、学
校のチャイムに後して始まるという趣向をこらした「7.卒業」、暗闇にさすた
だひとつの光の中で歌われた「10.太陽の破片」、そしてこのライブの集大成
とも言うべき「11.誕生」と、まさに彼の歩んできた歴史ともいうべき楽曲が並
んでいます。しかもアンコールのラストである「14.ダンスホール」の弾き語り
も観ることができます。ここでの彼は非常にあどけなくて少年のようだった。
急逝から1年経った彼の誕生日に発売されていることからも、このビデオは
まさに『THE DAY(約束の日)』と名乗るにふさわしい映像作品だと思うな。
     
     
 
 このアイテムが発表されると聞いた時、ついに出るか!と喜んだのを今で
も覚えています。尾崎豊の新宿ルイード(現在はもうない)でのデビューライ
ブ(1984年3月15日)の模様を収めたこのビデオは、まさに尾崎豊というア
ーティストのすべての基本をあますどころなく収録しているといっても過言で
はないほどの(←どこかで息継ぎしろよ(笑))内容が詰まっています。あえて
中退した高校の卒業式と同じ日にデビューライブを設定するっていうのも、
彼の覚悟の表れだと思うし、MCのひとつひとつにまだ少年らしい面影を残し
ていることも何となくうれしかった。まるで近所の兄ちゃんがライブをしている
かのような、そんな親近感がこの映像の中の彼にはわいてくるんですよね。
驚いたのは2ndアルバムに収録されることになる「3.BOW ! !」「12.シェリー」
がもうこの時点で作られていて、しかもライブで演奏されていたという点。こ
んなに早くからもうすでに存在していたんですねえ。彼の早熟さと、所狭しと
ステージ上で歌いまくる18才の彼がとても初々しく、しかもステージ裏の彼の
表情も見ることができて、とても見ごたえのあるライブ・ドキュメントなのです。
     
     
 
 全く未公開の超貴重映像です!1985年1月12日に日本青年館で行われた
尾崎豊のライブを余すどころなく収録したライブビデオ。白いジャケットに身
を包んだ彼がいきなり弾き語りを始めます。その弾き語りとは・・・いきなり
「1.シェリー」!場内はライブ冒頭からシーンと静まり返り、ただひとり演奏す
る彼を固唾を呑んで見守るという異常事態(笑)。曲目自体は前出の『OZA
KI・18』とだいたい同じ内容ですが、彼の名を世に知らしめた「7.卒業」、小
刻みなメロディが印象的な「8.Scrap Alley」、そして3rdアルバムに収録され
ることになる「FREEZE MOON」の原曲となる「13.BURGER SHOP」が加わり
彼の楽曲の幅がいっそう広がっています。全編を通して彼の躍動感が感じ
ることのできる、かなりナイスなビデオです。ただこのライブが2ndアルバム
『回帰線』をフィーチャーしたものだったのならば、ぜひライブでの「群衆の
中の猫」を映像と共に聴きたかったなあ・・・という願いが残りました。
     
     
ライブ・ビデオ 「Last Teenage Apperance」

(1997/11/15)

1 卒業 8 Scrambling Rock'n Roll
2 Driving All Night 9 十七歳の地図
3 街の風景 10 路上のルール
4 Teenage Blue 11 15の夜
5 坂の下に見えたあの街に 12 Freeze Moon
6 存在 13 I LOVE YOU
7 Highschool Rock'n Roll    
 
 1985年11月15日に代々木オリンピックプールで行われた完全燃焼の伝説
ライブの模様を収めたビデオ。昔、テレビで深夜に放送された『早すぎる伝
説』と内容はかぶっているが、そこでは見ることのできなかった「3.街の風景
」、「4.Teenage Blue」、「5.坂の下に見えたあの街に」など、未公開映像もバ
ッチリ収録されています。2枚組のあのライブアルバムの臨場感が映像でよ
みがえる・・・なんともゾクゾクするアイテムです。ただ、やはりこのライブでの
「シェリー」は観たかった。あの神がかりとも言えるボーカルと演奏をぜひ映
像で堪能してみたかったのですが・・・そこが非常に残念ですねえ。

 

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