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170 「誕生」 尾崎豊 00/11/27
A「誕生」(90/11/15)
 彼の半生がことごとくちりばめられ、生まれてきた息子へのメッセージが綴られた10分に及ぶ大曲。
この盤に収められた「永遠の胸は自分が伝えたいと思っている誰かに歌っているけど、この曲は息
子、そして自分自身に対して歌ってる気がするな。ラストの「誰もひとりにはなりたくないんだ それが
人生だ わかるか」の一節に彼が生まれてから当時に至るまでの人生観がこめられてる気がします。
71 「誕生」 中島みゆき 00/07/01
S(92/3/4)/A「EAST ASIA」(92/10/7)
 生まれてきた赤ん坊に対して、「ようこそこの世界へ」とささやきかける欧米の風習をヒントに作られ
れたそうですが、生きていく上でひとりよりはふたりの方が楽しさも分かち合えるし、いろんな障害もあ
るだろうけど、やっぱり意味ある人生を送れると思う(←いったいオレいくつだ?(笑))。自分を奮い
立たせながらも誰かを励ましている気がする、数あるみゆきさんの作品の中でも重要な曲ですよね。
3867 「誕生日」 熊木杏里 12/07/21
S「こと」カップリング曲(08/10/22)/A「ひとヒナタ」(08/11/5)
 この歳になると「嗚呼またひとつ歳を取ってしまった」と少々諦観しちゃうきらいもあるのだけど(笑)
そもそも「誕生日」とは「一年かけてまたこの日に辿り着くことができた」ということを確認する日なんじ
ゃないかな。自分という人間はこの世にひとりしかいない。そんな唯一無二の存在がまた一年生きて
こられた。「誕生日」を祝う裏にはその奇跡を感じようって意味が込められているんじゃないだろうか。
622 「DANCE」 浜田省吾 02/03/08
A「Down by the Mainstreet」(84/10/21)
 「憂鬱」に苛まれる夜がある。社会と向き合って、何かの壁にぶつかった時決まってボクは子供の頃
を思い出す。何かしらの「悩み」にぶつかったとはいえ、やっぱりあの頃の「悩み」は今から比べるととて
も今の比じゃなかったなって、なんか大人げないね(笑)。みんなそんな憂鬱や鬱憤を吹き飛ばすため
に居酒屋でグチをこぼしたりする。もしかしたらそれは彼らなりの「DANCE」なのかもしれないな(笑)。
4221 「Dance with me」 槇原敬之 13/07/10
A「悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。」(07/11/7)
 人として相応に生きることができているだろうか。生きてるかぎり「完成」なんていう極致にたどり着く
ことはない。「ここが頂上だ」と思えても、きっとそこはまだ山の中腹なのだろう。生き方なんて上手じゃ
なくていいんだ。ただ「今よりももっとよくなりたい」という思いを持ち続けるだけで、今日を生きた意味は
ある。今日より明日の方がうまく踊れるようになってるはずなんだ。「しょうがない」じゃダメなんだよね。
1531 「DANCE DANCE DANCE」 Mr.Children 04/09/14
A「Atomic Heart」(94/9/1)
 虚飾で埋めつくされたこの社会で、僕らが未来を夢見て生きていくにはいったいどうしたらいいんだろ
う?さんざん社会のいやらしさ、汚らしさを羅列しておきながら「将来有望な僕らがいるよ」と歌われて
いるところが彼ららしい皮肉り方だと思います(笑)。恋の歌うたいからワンステップ駆け上がった彼らの
4thアルバムの冒頭を飾るロックチューン。ジャカジャカジャカッっていうイントロのフレーズが印象的だ。
1694 「ダンスホール」 尾崎豊 05/04/25
A「回帰線」(85/3/21)
 誰にだって何もかも忘れて何かにすがりたいときがある。目の前で陽気そうに踊っている彼女だって
きっとそんな哀しみを抱いている・・・そんな彼女を想う優しい青年像を思い浮かべてしまう楽曲。10
代半ばですでにこういう楽曲を書き歌っていたことこそ驚きだけど、彼の描いたこの彼女の淋しさは、
当時の彼自身の淋しさをそのまま投影していたんじゃないか・・・というようにも思えるんです・・・。
1552 「だん・だん・だん」 長渕剛 04/10/05
A「STAY DERAM」(86/10/22)
 若い頃は「これは違う!」と思ったことに対し徹底的に抵抗することができたのに、今では「まあしょ
うがない」と妙な納得をしてしまえる自分がいる。「今怒ったって結局世間の風ってのは何も変りゃし
ない」そう思ってしまう自分にあえて彼はこの歌で喝をいれているのかもしれない。確かに酒でも飲ま
なきゃやってられない時もあるけど(笑)。暗い静寂の中に彼の燃えたぎる魂を感じてしまう曲です。
1656 「ダンデライオン」 ブランキー・ジェット・シティ 05/01/17
S(98/8/26)
 このバンドのボーカル・浅井健一さんの声って幼さを残しながらも、逆にどんなモノよりも尖ったナイフ
のようにリスナーの心に突き刺さってくるのです。この歌は「僕らはこの風の中を飛ぶタンポポの胞子の
ようなもんさ」というテーマをモチーフに、生きてゆくうちに失くしてゆく「未来を信じる力」が歌われてい
ますが、ポップなメロディーとは裏腹にやはりグサッ、グサッと何かが心に突き刺さってくる気がしますね。
213 「ダンデライオン 〜遅咲きのタンポポ〜」 松任谷由実 01/01/13
A「VOYAGER」(83/12/1)
 「今まで何度もしてきた失恋経験は、あなたに逢うためのものなの」というような内容の歌(であると
思う)。ユーミンの歌というのは人々の心の琴線に触れるような楽曲で、人々の心をくすぐるような歌
詞を描いてくるから、はまってしまった曲というのはいつまでも心に残ってしまうんである。この曲もそのう
ちの一曲なのであります。それにしてもこのノスタルジーすぎる雰囲気の心地よさはいったい何だ〜?
3761 「たんぽぽ」 遊助 12/04/06
S(09/6/24)
 企画ものっぽい曲ってあんまり響いてこない方なんですけど、聴いた時素直に「いい曲だなあ」と思っ
てしまったのです。生まれも育ちも違うふたりが、この広い地球の上で出会って一緒に生きていくって
いろんな偶然が重ならなきゃできないことなんですよね。そして「幸せ」は「不幸せ」の中から生まれる。
不幸せの中にいるから幸せ目指して生きてゆくんですよね。なんか心がポカポカになってくる曲です。
1310 「暖炉」 ヒステリック・ブルー 04/02/06
A「MILESTONE」(02/2/20)
 寒さっていうのは人の心と通じるようなところがあるように感じます。だからたとえどんなに凍りつくよう
な寒さでも、好きな人と一緒だったらまるで暖炉の前で火にあたってるような暖かさを感じるって歌う
この楽曲、とっても暖かいのです。その暖かさの中だったら、どんなに寒い夜道を歩いても、きっと白い
息もダイヤに変わるっていう表現。柔かな陽射しすら感じてしまうこの曲こそ名曲と呼びたいのです。

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