◆ 子ども教育常任委員会(10月13〜14日)視察報告
1、石川県白山市 10/13 子どもの権利条例について
白山市では子どもも大人もすべての人々が幸せに暮らせるよう、子どもが社会の一員として一人の大切な人間に育ってほしいという願い(基本理念)から「白山市子どもの権利に関する条例」を平成18年12月制定、19年4月から施行しています。
条例制定にあたっては合併前の松任市時代から永年にわたって検討が重ねられ合併後も継続して制定をめざし市長部局はもとより教育委員会,議会が共に歩んできています。「権利」は当たり前の事をいうと定義し、だから「『子どもの権利』は子どもにとって当たり前の事です」と解説しています。条例を普及する為に小中学校、保育所等に「子ども憲章」とともに権利条例の解説書を配布し、行動計画をつくり、検証しながらあらゆる機会に人権学習をしています。又、人権学習の一環として子どもと市職員や教師をサポーターとする「子ども会議」を立ち上げ合宿形式で子ども自身が基本的人権について深く学ぶ機会をつくっている事です。
基本的人権を尊重する事は日本国憲法の基本であるにもかかわらず、憲法を学ぶ機会をきちんと学校教育に位置づけてこなかった事が、人権感覚に乏しい現代社会をつくってきたのではないかと思います。子どものいじめや、ここ10年以上続く3万人以上の自殺者、格差社会など現代の病理の背景には人権感覚の乏しさがあるとおもいます。
白山市では子ども権利条例の実践を通して子どもだけではなく大人自身も基本的人権にめざめ、
@安心して生きる権利、
A守られる権利、
Bより良く育つ権利、
C参加する権利を骨子として、子どもの権利条例の普及に努めているのだと思いました。
2、福井県越前市武生第二中学校 「ITを活用した中学校給食について」
越前市の学校給食では小学校は自校方式、中学校は数年前迄給食はなかった。保護者の要請を受け、新しく給食を開始するにあたって、従来の弁当持参も考慮しながら数々の施行をへて、IT申し込み制、メニューを選択でき、給食費は事前に振り込む。広いランチルームで学年を超えて多くの仲間と共に会食が出来るように市教委は環境を整備。主食であるご飯は大盛り,小盛りも選択出来、最大限子どもの要求が生かされる仕組みになっている。定員300人という広いランチルームで三々五々昼食を楽しむ中学生の昼食風景は圧巻でした。以上
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