能登半島地震災害地の視察報告
2007.4.27〜28
3月25日、午前9時42分、能登半島をおそった M.6..9の地震により、被害の大きかった輪島市旧門前町地区と輪島市街地を視察。
災害から1ヶ月経ったばかりでしたが、各所に青いシ−トの屋根、市街地から少し離れると廃材の集積所が痛ましい姿をみせていました。
議員有志が、3月31日と4月1日多摩センタ−駅前、乞田ふれあい館聖蹟桜ヶ丘駅前で集めた義援金153、000円を、折戸小夜子、 増田匠、山本治史、住田啓子4人が輪島市嘉地和春総務課長に手渡しました。

3月31日午後 多摩センター駅前
4月1日午前 乞田ふれあい館桜祭り 午後聖蹟桜ヶ丘駅前
153.000円を有志でお届けしました。
第2次判定を待つ倒壊住宅がそのまま残されている。輪島市内から門前町へ向かう途中。

災害から丁度一ヶ月、全壊住宅の廃材は海岸に数キロにわたりうず高く集められていた。
ゴミ処理は最大の課題。
被害と避難状況
死者1名、重傷者12名と地震規模の割に被災者の少なかったのは朝食と昼食の丁度中間であったので火災がなかったこと、休日のため通勤者
が少なく、津波もなかった。
被害の多かった門前町は高齢化率47%、特に深見集落の避難所生活はすでに1ヶ月以上経過しており、高齢者の疲労がはげしい。医療面では断水のため人工透析患者の対応を金沢市内の病院に依頼。近隣市町から医師・看護師の援助を受けインフルエンザノロウイルスなどの蔓延を防いだ。
高齢者マップ作成直後だったのが幸いし、3時間で安否確認と援護終了。午前10時10分に震災本部立ち上がり。一番有り難かったのは長岡市
をはじめ阪神の震災体験自治体職員による機材・食料を満載しての物心両面援助。復旧対応、病人搬送など非常時対応について多くのことを教
えられた。

半壊住宅は半壊・全壊の判定を待ってそのまま
今後の課題
輪島塗のまちとして「藏」の復旧及び家屋罹災調査、二次調査(判定)道路復旧、農林災害、生活再建、特にゴミ対策等課題は山積み。唯一の
救いは、輪島・本町通朝市が復活したばかりで、山海の幸を売る元気な声々でした。


旧門前町深見地区の人々が入居する250戸の仮設住宅

半壊家屋はシートでおおい生活している

心のケアハウスも整備、震災から1ヶ月、さぞかしお疲れの事でしょう。

奥能登の名刹 曹洞宗大本山 総持寺祖院も多大な被害を受けた(旧門前町の中心)

法堂(大祖堂)の平面引き戸が開かなくなってしまった。

総持寺山門前では、「元気宣言、能登」試写の準備が進められていました。

× 震源地

千枚田を背に