全17曲。まるで「2枚組か?」と言わんばかりのこのボリューム。『The
7th Blues』の時のような不安が |
ボクを襲いましたが、それはまったくの取り越し苦労でした。そのぐらいこの盤は充実してるな。すぐに |
ヒネくれてしまう自分の性格を変えようとする「1.純情ACTION」に始まり、複雑な生い立ちと後ろ向きな |
生き方に苦悩する「2.黒い青春」、いがみ合う前に同じ方向を向いてこの現状を突破しようよ、と歌った |
「3.SUPER LOVE SONG」、「いじめ」をテーマにしたロックバラード「4.満月よ照らせ」、ダメだと思う前に |
まずは必死こいて動いてみようよとメッセージを放つ「5.パーフェクトライフ」や「6.一心不乱」、英詩で綴 |
られたロックチューン「7.FRICTION」、「8.ONE ON ONE」には望む場所に行きたいなら手を抜くな!とい |
うメッセージが。「9.僕には君がいる」・・・タイトルからラブソングかと思いきや、目の前から消えてしまっ |
た大切な人を想う失恋バラード曲。守るべきものを得た男の人生観の変化を歌ったブルース「10.なん |
という幸せ」、目の前に起こった悲劇を飲み込めずにいる男の悲しみを綴った「11.わるいゆめ」、旅立 |
つ友に送る言葉を綴った「12.HOMETOWN〜」、人生の光と影をテーマにした壮大な楽曲「13.光芒」、そ |
んな人生の坂を登ったり下ったりする「14.トラベリンメンのテーマ」、過去や未来じゃなくお互いの「今」 |
を見つめなおすことこそ幸せに向かうことじゃないか?と歌うラブソング「15.オレとオマエの新しい季節 |
」、愛するもののためだけにはばたきたいと願う男の心情を綴ったロックバラードの名曲「16.永遠の翼 |
」、寂しさを知ることは終わりじゃなく、それを知ることから始まることがあるんだぜ、と歌う「17.BUDDY」 |
まで、17曲というボリュームを忘れ一気に聴けてしまう一枚です。これだけ曲数が多いと全体的に散漫 |
になる印象がありがちなのに、本盤にはそれを感じない。ハードな演奏はハードなままに、逆に原点回 |
帰というかボクが最も魅了されていた頃のB'zが帰ってきてくれたような、そんなうれしい一枚なのです。 |