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う〜

3073 「後悔」 中島みゆき 09/05/19
A「短篇集」(00/11/15)
 あなたにとって私は過ぎ去ってゆく情景の一部に過ぎなかった。それはわかっていたつもりだった。で
も本当はあなたが帰るのを引き止めたかった。とうとうその想いを打ち明けることはできなかったけれど
・・・そんな後悔を胸に秘めた女性の心情を歌い上げた楽曲。何のためらいもなく日常へ戻ってゆけ
るあなたの中の私は、きっと消え去ってしまうのでしょう・・・美しい編曲がこの上なく悲しい作品です。
3376 「後悔シャッフル」 斉藤和義 10/03/18
A「月が昇れば」(09/9/16)
 あの時ああしていれば・・・そんな後悔をあげていけばキリがないですよね。その時に与えられた選択
権はたったひとつのみ。どう行動しようが、どう行動しまいが、その時の選択が後の人生に多からず少
なからず影響を与えてゆく。でもきっとその時「ああしていれば」と思う行動をとったところで、多少なり
ともやっぱり後悔が残るようにできている。結局どう生きようと後悔ってついてまわるものなんですよね。
1425 「高原」 小室等 04/05/31
A「いま 生きているということ」(76/9/25)
 この曲は1976年のテレビドラマ『高原へいらっしゃい』の中で、田宮二郎さんがセーターを着て高原
を自転車で走るという印象的なシーンで使われているんです。彼の最期を知ったうえであのシーンを
見るたびになぜかジーンと来てしまうんです。自分が生命を持って生きてるってもっとも実感できるの
は、もしかしたら自然に包まれている時なのかもしれないな。やはり人間は生かされているのかもね。
2369 「高校3年生」 森山直太朗 07/03/02
A「直太朗」(01/3/7)
 卒業間近の高校生の淡い恋心を綴った一編。今の仲良しな状況を壊してしまうのが怖いから、
彼女に自分の本当の気持ちを告げることができずにいる男の子。う〜む、どうしても他人とは思えん
な(笑)。静かな優しい曲調が男の子のそんなどうしようもできない悲しみを染み渡す曲。でもこの
曲を母親の森山良子さんに歌わせようと思っていた、という彼のセンスは・・・確かに「?」だ(笑)。
4076 「高校23年生」 馬場俊英 13/02/15
A「HEARTBEAT RUSH」(11/4/13)
 高校生の頃「もしここで失敗したらこの先の人生がすべて台無しになる」と思える場面に何度か
遭遇した。でもその時点での失敗なんていくらでも取り戻せるんだよね・・・というのも「社会」という厳
しい枠の中に属してる今だからわかることなんだけどね。「何日も雨が降る街だから虹に出会うのだ」
確かにそうだよね。ダメだからこそわかることもある。失敗しなければ見えてこないものもあるんだよね。
93 「交差点」 長渕剛 00/08/29
A「時代は僕らに雨を降らしてる」(82/9/1)
 最初聴いたときは、あまりしっくりこなかった曲だったが、「噛めば噛むほど味が出る」ではないけれど
聴けば聴くほど惹き込まれていく名曲。行き詰まってしまった恋人達が、愛の道標を探してはみたが
結局二人が辿り着いたのは、「悲しい交差点」だった・・・。彼の初期のバラードには悲恋なものが多
いのですが、それが魅力でもあるのです。長渕剛の繊細さが見事にあらわされた傑作バラード。
598 「交差点」 辛島美登里 02/02/12
A「12K」(98/3/25)
 愛する人が別にいるにもかかわらず、目の前にいるのはまた別の彼。倫理的に問題があるかもしれ
ないが、人は「自分の心」ってもんに嘘はつけない生き物なんだよな。密かに想いを寄せるってことは
その愛をよりいっそう大きくしてしまうものなのだろう。「満たされることなど一生ないって気がするの♪」
・・・何度もこのフレーズにはドキッとしちゃうな(笑)。彼女のこの時期を代表する曲だと思います。
1126 「甲子園」 さだまさし 03/08/03
A「風のおもかげ」(83/11/30)
 この曲を聴くと「さださんってやっぱり視点がすごいな!」って思ってしまいます。誰もが歓喜する高
校野球でのホームラン。でもそれは打たれたチームの夢が打ち砕かれる瞬間でもあるのです。そして
一度も負けないチームが頂点に立つわけだけど、だけど負けたチームだってたったの一回しか負けて
いないんですよね。負けてるチームをついつい応援してしまう日本人の心って・・・なんかいいですね。
3381 「こうしてはいられない」 スネオヘアー 10/03/23
S(01/11/8)
 人間の思考は混沌としているもの。「こうしなさい」っていう、はっきりとした人生の手引き書などど
こにもないし、最終的にはすべて自分で判断しなきゃならない。だから自分の中の得体の知れない
何かに突き動かされ、心の奥のほうから「こうしたい」って感じる衝動はそう簡単には手に入らないも
のだし、実は自分にとってのチャンスなんですよね。そんな衝動を歌ったダークでロックな楽曲です。
2016 「紅灯の海」 中島みゆき 06/03/14
A「わたしの子供になりなさい」(98/3/18)
 この曲のタイトルにもなっている”紅灯の海”とは、都会のことだと思うんです。この海に迷い込めば
純真な心を持つ者から傷ついてゆく。そしてその海をうまく漂うためには、純真さを捨て、ある意味
意地の悪さを身につけなければならない。でも彼女はこの海を”優しい”とも歌う。きっと都会は人に
失望や絶望も与えるけれど逆に希望も与えるからじゃないのかな。彼女の絶唱に思わずため息。
3494 「幸福連鎖」 アンダーグラフ 11/07/14
A「この場所に生まれた僕達は いつも何が出来るかを考えている」(09/5/27)
 この国で生まれ育った僕たちは惑星レベルで見れば毎日どうでもいいような悩みを抱えて生きてい
る。世界のどこかにはその日一日をどう生き延びるか、それにすべてを賭けている人たちだっているの
に。我々の常識は正しくてそれ以外は非常識。特にここにはそんな意識がある気がする。「世界の
幸せ」それは単に「平和」の一言で片づけられない。なぜならそこにはそこなりの正義があるのだから。
2504 「幸福論」 中島みゆき 07/07/15
A「はじめまして」(84/10/24)
 やるせなく疾走するメロディーによって展開される彼女ならではの”幸福論”。例によって彼女の論
理はいつも人の心の裏側から論ぜられている(笑)。世の中には幸せになれる人の定数があって誰
かが幸せになるためには、誰かが悲しみに暮れなくてはいけない・・・まるで通信簿の相対評価みた
いな説だけどそこが逆にリアルだよなあ。「生まれたばかりの子供は欲の塊」・・・確かにそうだ(笑)。
3208 「光芒」 B'z 09/10/01
A「ACTION」(07/12/5)
 「知らない」ということほど強いものはない。どんな未来を望んでいても時間が経つにつれ、いやと
いうほど現実を思い知らされてゆく。そして望んでいた未来がどんなに遠いところにあるのかも。だけ
ど反対側でそういう苦難を体験しなきゃわからないこともあるんですよね。その苦難のひとかけらが
道を開くきっかけになることだってある。一番肝心なのは意志を持って生きてくってことなのかもね。
3816 「荒野はるかに」 ザ・ハイロウズ 12/05/31
S(04/6/9)
 「群れから離れてひとり生きていく」ことが自由かどうか、それは感じ取る人により違うのだろう。確
かにしがらみから離れられれば縛るものは何もなくなると思える。でもいかに周りに頼って生きてきた
のかを思い知らされそうで怖い。そう思ってるうちは荒野に放り出されても生きていけないな(笑)。
ヒロトのボーカルなのにマーシーの作品だと気づけてしまうのは、やはり詞の言葉づかいなのかな。
4070 「荒野より」 中島みゆき 13/02/09
S(11/10/26)/A「荒野より」(11/11/16)
 誰かを想う気持ちは他の誰にも止められない。太陽が昇らずとも嵐が荒れ狂おうとも、自分がそ
の想いを止めてしまわないかぎり続くのです。自分よりも誰かを思いやる心が強ければ強いほどそ
の人はさらにその先の自分に辿り着くことができると言えるのかもしれない。「馴れ合い」ではなくて
あの人が頑張っているのに僕があきらめるわけにはいかない、という状況がさらなる力をくれるよね。
3364 「声」 Mr.Children 10/03/06
A「SUPERMARKET FANTASY」(08/12/10)
 「自分」を表現して相手に伝えることほど難しいことはないと勝手に思っている自分がいます。あ
りのままでいいのに、思ったままでいいのに、でも見えない何かに気兼ねしていつもどこかで自分を
はぐらかしている。「自分に素直になること」これって簡単のようでいて実は難しいことなんですよね。
だから人は自分以外の誰かのことを想った時、そこで初めて「本当の自分」を知るのかもしれない。
3159 「声」 森山直太朗 09/08/13
A「新たなる香辛料を求めて」(04/5/26)
 遠く離れた愛しい人に思いを馳せる主人公の思いを描いた、静けさの中に生きる力をひしひしと
感じる楽曲。「誰かの存在が生きてゆく力になる」ってことは決して誰かに依存して生きてるという
ことじゃなくて、自分もまた誰かの力になっているということ・・・だと信じていたいのですが(笑)。にし
てもこの曲の彼の声、一段と鼻からぬけてます。他の追随を許さないこの個性、貴重な存在です。

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