83.「鳥たちと野郎ども」 |
Birds
To The Rescue
|
|
南イタリアのある村に呼び出されたブラックジャックは、そこで少年を治療す |
ることになる。鳥たちと異様に仲がよい子であったが、実は・・・。もしかしたら |
人間よりも動物たちの方が、忠義に厚い生き物なのかもしれないな・・・。 |
|
84.「灰色の館」 |
Burning
Revenge
|
|
ある丘の上の屋敷にある人物を治療に来たブラックジャックとピノコだったが |
その患者の全身は目も当てられぬほどの火傷でただれあがっていた。狂気の |
愛・・・それは外界と遮断されればされるほど、ますます強くなるものなのか? |
|
85.「ネコと庄造と」★ |
Feline
Family
|
|
猫たちを自分の本当の家族だと思い込んでいる庄造は、がけ崩れで家族を |
失い精神に異常をきたし、ネコたちを家族と思い込んでいるという。 コミカル |
なようで明日起り得る話だ。笑える話ではない。 |
|
86.「ふたりのピノコ」★ |
The
Price of Pollution
|
|
公害汚染の町でブラックジャックが出会ったのはピノコそっくりの女の子だっ |
た。人々が病に苦しむ中、ついに彼女の身にも・・・。手塚治虫の描く作品には、 |
人間の環境破壊を告発した作品が多い。とても痛いラストシーンに涙・・・。 |
|
87.「不発弾」★ |
Unexploded
Bomb
|
|
気球の試乗運転に招待され、無人島に不時着したブラックジャックと井立原 |
社長。しかしこれら全てはブラックジャックの仕組んだものだった。ブラック |
ジャックの過去がついに暴かれる。そしてなぜ法外な手術料をとるのかも・・。 |
|
88.「おとうと」★ |
Brotherly
Love
|
|
ある会社社長から「1年間息子になってくれ」と頼まれたブラックジャックは彼の |
兄がガンであることを聞く。しかしこの兄弟にはむかし・・・。こんな話なさそであ |
るから不思議(笑)。え?あいつが?って人がけっこう名を成したりするんです。 |
|
89.「上と下」 |
Blood
Connection
|
|
ある建設中のビルの主である社長が貧血で倒れた。なんのことはない貧血だ |
ったが、実はこの社長の血液型は何百万人にひとりのものだった・・・。利益を |
とるか、仁義をとるか、究極の選択。できれば後者と言いたいんだけどな・・・。 |
|
90.「戦場ガ原のゴリベエ」 |
The
Milk Monkey
|
|
人間を襲っては牛乳を奪っていた戦場ヶ原の猿ゴリベエ。仕留めようとした |
ブラックジャックが彼のすみかで見たものは・・・。やはりこのエピソードも後味の |
悪い終わり方をしている。そういう話のほうが記憶に残るのだろうか。 |
|
91.「黒潮号メモ」★ |
Tenacious
Black Jack
|
|
作家・帆村六久はカヌーで航海に出た。が、その直前ある車と接触事故を起
|
こし、中の子供を死なせてしまっていた。何の気なしに描かれているがマスコミ |
は命を軽く扱いすぎるという警鐘ではなかろうか。 |
|
92.「白い正義」 |
Black
And White
|
|
東西大学病院の白拍子医師は、飛行機の中で苦しむ男を見つけ、悪評高い |
ブラックジャックに診療させるくらいなら、と自分の病院へ連れて行ってしまう。 |
世の中には教科書通りの正義がすべて通用しないという見本みたいだ・・・。 |
|
93.「一ぴきだけの丘」★ |
Home
To The Hills
|
|
人になつく野生熊タローに助けられたブラックジャックは自然保護のため一億
|
円を寄付する。しかしタローに残された時間は・・・。本当に、動物ものを描かせ |
たら上手いと拍手してしまう。野生動物と人間の共存って難しい・・・。 |
|
94.「曇りのち晴れ」 |
Cloudy,
Later Fair
|
|
あるホテルの嘱託医はホテルのストライキのため、治療中にもかかわらず患 |
者を放りだし、そそくさと出て行ってしまう。そこへ・・・。ふたつの偶然の物語が |
織り成す人情話。手塚先生らしいそのストーリーは読後もさわやか(笑)。 |
|
|
ある離れ小島に住む大富豪の手術を依頼されたブラックジャックは、そこで |
遺産相続の争いに巻き込まれてしまう。生きたいものが死に、死ぬべき人間が |
生き残る・・・要は心の持ちようってことなのかな、人生って。 |
|
96.「タイムアウト」★ |
Race
Against Time
|
|
渋滞中、数え切れぬほどの鉄材を積んだトラックが、あるタクシーの前に止ま |
った。だが積載量オーバーのため、鉄材は崩れ落ち、幼児が下敷きに!罪の |
なすりあい・・・どちらが悪いにせよ、子供のあの笑顔だけがこの話の救いだ。 |
|