Japan Tour Live 2002 in ARENA "SORA" 2.9 日本武道館

 

 伊勢原のリハーサルを含め、ボクは今ツアーをこの日までに3回観ました。

そしてとうとうツアーファイナルである日本武道館。しばらくまた彼のライブを観れないと思うと
ちょっとサビしい気もするのだけど、新たなるすばらしい楽曲を引っさげて、
またボクらの前に現れてくれることを願いながら、このライブレポートを書きたいと思います。
 
 この日は土曜日ということで、とてもラッキーでした。そもそも日曜日とか平日だと
次の日の仕事のことを考えながらライブを観てしまうクセが(悲しいかな)あるんですけど
今日は完全燃焼できる!という強い意気込みを持ってライブに臨みました。
 
 実は当日までライブのチケットをあまりよく見てなかったので、見て驚いたんですけど
開演時間がいつもより30分も早いじゃあ〜りませんか!(←チャーリーさん元気かなあ(笑))
逆算すると武道館に着くのは丁度開演時間の6時頃、こりゃあマズイ!と
一緒に参加した末の弟とその友人と3人で地元駅構内を猛ダッシュ!渋谷駅構内を猛ダッシュ!
そして九段下駅構内猛ダッシュ!と年甲斐もなく運動しっぱなし!
おまけに睡眠不足(←いつもだろ!(笑))。
 
 武道館にやっとこさ着くと、もうそこは黒山の人だかり。
そしてダフ屋のおっさん達ももいつもの2倍!2倍!(←高見山か!(笑))
何とかおっさん達の「はい〜券あるよ〜」攻撃をやっとのことでしのぎ(笑)
到着したはいいけど、今度は中に入るのにまた行列!さすがホールライブとは規模が違います。
 
 それにしても何にしてもとにかく寒い!極寒!急に夜から冷え込み出しました。でも
もし雪でも降ってきたら熱燗をキューッといきたいねえ!(←呑めねえクセに言うな!(笑))
実は武道館の席って東西南北に分かれてるのでちょっと席を見つけるのに
戸惑うんですよね。ボクらは2階スタンドの南側でちょうどステージの真正面。
 
 だけど当然ながらアリーナツアーなのでちょっと彼が小さく見える位置なんですよね。
でも、ライブの雰囲気を味わうには充分な好ポジション!やっとこさ席に着くと
(この「やっとこさ」という響き・・・ちょっと気に入ってる自分がコワイ(笑))
もうすでに臨戦状態!でもなかなか始まらない!
 
 そして相変わらず開演が遅れて(←コラコラ!(笑))6時35分、開幕です!
 
<アポロ的全曲解説!>*色の変わってる曲は「アポロ・今日の一曲ライブラリー」で紹介しています*
 
1. 勇気の花
 やっとの思いで始まったこのライブ!やはりこの曲は何度聴いてもカッコイイ!聴くたびに感情が
高まってしまうのです!「でっかい勇気の花」・・・今でもボクの心にあるんだろうか?というよりボクは
そもそも「勇気の花」を持っていたんだろうか?・・・最後まで自問自答を繰り返すボク(笑)。
 
2. すっからぴんのからっけつ
 アルバムの曲順通りの展開。このつながり方がまた最高にいい。ギターアレンジというか、もう演
奏そのものが胸に響いてきた。でもよくよく考えると、1曲目と2曲目って歌ってる内容が逆のような気
がするんだけどね。でもそのどちらも彼の色だ。まさに長渕剛らしい、彼にしか書けない楽曲!
 
3. 空/SORA
 間違いなく彼の代表曲になり得るシングル(っていうか、最近の彼の楽曲はどれもいいんだけど)。
「空に吠えろ 風にうろたえるな 火よりも熱く 水に飲みこまれず 土をしっかり踏みしめて♪」・・・
この地球上のあらゆるものに例えて、この厳しい時代を生き抜いてゆく覚悟を歌った名曲!
 
4. パラシュート
 今までこの曲を聴くたびに、ちょっと彼らしくない楽曲・・・と正直思ってきた曲なんですけど、これが
生で聴く最後になるんだなあ・・・と思うと、何だかこみ上げてくるものがありました。彼が女性側の立
場に立って歌った、ちょっとかげりのあるナンバー。
 
5. 巡恋歌
 アリーナツアーのハイライトの一つにもなった楽曲である。ホールツアーにはなかった彼ひとりだけ
による長く巧みなギターソロの後、まさかこの曲に行くとは・・・。すべてが初体験のニューバージョン
!ぜひとも音源化を希望する一品です(笑)。ひとりでも多くの方たちに聴いていただきたい!
 
6. He・La-He・La
 もうあんまりオリジナルの影がなくなってしまったほどアレンジされた楽曲。やはり3番目の、アルバ
ムには収録されていない歌詞が身に染みる。でも他の曲でもいいかな〜とも正直思ってしまったナ
ンバーでもあるんですけどね〜(ファンの方に怒られるかな?)。
 
7.コオロギの唄
 聴くたんびに、その都度感動してしまう楽曲。やはりボクの予想通り「生まれてよかったと〜」からの
フレーズにさしかかった時、ちびっと泣けてしまったんですよね、ボク(←自分で予想してたんか(笑))。
それとあの「OH!MOTHER!」のところのあの演奏。次のツアーでもやって欲しい一曲ですね。
 
8. 泣いてチンピラ
 「祭りをおっぱじめるぞ〜!」という彼の声とともに始まったおなじみのナンバー!ライブを見始めた
当初、ボクはあんまり歌詞もわからず歌ってたけど、もうソラで歌えるほど覚えてしまったよ〜(笑)。
もう彼のライブには欠かせなくなってしまった盛りあがりの一端を担うナンバーだね。
 
9. 女よ、GOMEN
 「泣いてチンピラ」同様、今ツアーの「お祭り部分(笑)」を支えてきた一曲。もう「女よ〜ゴメンゴメン」
の個所でのあの聴衆のアクションは名物になってますね。何度も言いますけど、男って生きモンは「百
年経っても 千年経っても」女性に謝りっぱなしなんです。それは・・・確かですねえ(笑)。
 
10.勇次
 ホールツアーでは常にアンコールで演奏されていたので、思わず「え?もう?」と思ってしまったこの
曲順。アンコールに何かを期待させてくれた、この曲の登場でしたねえ。今回史上最多の一度に3個
のクラッカーを持っての参戦でした(笑)。やっぱり彼のライブには欠かせない一曲です。
 
11.Hold Your Last Chance
 こんな厳しい時代だからこそ、あえて「あきらめない姿勢」ってのがさらに大事に思えてきました。「小
手先で剥がれ落ちる美しさ」よりも「一粒の汗」のほうがいいのは、結果は確かに大事だけど、その過
程というものは、もっと大切なことなんじゃないか・・・と気づかせてくれたフレーズですね。
 
12.少年よ 君は強くなる
 アルバム通りのアレンジで歌われたホールとは違い、この日はギターサウンドにガラリと変身!アレ
ンジが変わると不思議とメッセージの内容も変わったような感じがしました。同じことを歌っているのに
ね。彼の曲ってライブごとにアレンジが変わってゆくから、聴くたびに楽しみが増えるんですよね〜。
 

ここで本編終了

 
13.RUN
 アンコール1曲目はななな、なんとこの曲!オリジナルをずーっと聴きたいなあ・・・と思っていた、まさ
にその曲をやってくれました!アンコール前の「今日はメニューにない曲やるよ〜」という彼の言葉に
嘘はなかった。感激です。感涙です。もうつり銭出てこなくてもいいです(笑)。
 
14.しゃぼん玉
 つづいてこの曲!この会場の誰もが知ってるシングル連発です。今考えると、この「しゃぼん玉」って
曲は「バブル景気」を皮肉っていたのかなあ・・・なあんて考えたりしてしまったりして。そんな時代の中
でも自分を見失わずにいたい・・・そんな思いがこの曲にはこめられてるような気がしてきました。
 
15.とんぼ
 今日のアンコールはまさに「長渕剛・シングルベスト」の装いです(笑)。まさにファイナル!場内大興
奮のるつぼと化し、まさに熱狂!熱狂!また熱狂!これまでのこの3曲は彼が日本の音楽シーンを
制覇したときの原動力となったナンバーたち!これらの曲で彼を知った若者たちも多いのでは?
 
16.明日へ向かって
 前回のツアーから常にこのポジションで歌われている彼の中期の名曲。拳を小刻みに前へ突き出す
そのアクションは、彼のライブでの新たな名物となりつつあります。これからの人たちにぜひ聴いても
らいたい楽曲。そう「10本の指で10本の価値あるものを なぞる必要などどこにもない♪」のだ!
 
17.STAY DREAM
 何かこの楽曲をライブで聴くのって久しぶりのような感じがします。「死んじまいたいほどのぉ〜!」
の歌声とともに、ボクの中の何かが吹っ切れたような気がしました。そう、くよくよしてても仕方がない。
なんだか今日のライブには、ホントに生きてゆく上で勇気づけられたような気がしました・・・。
 
18.静かなるアフガン(新曲)
 今回のライブで「巡恋歌」とならびハイライトとなる新曲です。彼は2001年のホールツアーではあえて
「米無差別テロ事件」について語りませんでした。でもそれはすべてこの曲に込められていたのかも知
れません。「アメリカが育てたテロリスト ビン・ラディンはもぐらになっちまった」「ブッシュはハリウッド
の映画のシナリオのように・・・」「爆撃に倒れた少女の瞳の涙・・・」「広島と長崎を経験したこの国は
いったい・・・」「また戦争かい」・・・断片的にしか歌詞を覚えてないけど、インパクトは充分だった。
レコード化するには難しいかもしれないけどぜひ音源化してほしい一曲!すべての日本人に聴いて
欲しい楽曲でした・・・。
 
 この日は何もかもが新鮮に映りましたね。「コオロギの唄」の前には自分のハーモニカを客席に投
げた後、「足りねえ!あと10本ぐらい持って来い!」とローディーに言って思いっきり遠投したり(笑)
韓国の彼のファンをたくさん招待してたので「泣いてチンピラ」での「がんばれ!ニッポン!」のところで
「がんばれ!ソウル!」と歌ってみたり。
 
 大行列の中武道館を出た後の韓国の方たちのあの熱狂ぶりに、なんかうれしくなってしまいました。
きっとこのツアーの頭に「Japan Tour」と掲げられているのは、「韓国進出」もありうるということなんで
しょうね。でもさすがに北海道・名古屋・大阪・福岡と遠征したボクですが、さすがに韓国は遠い場所。
果たして追っていくべきか、どうするべきか、また悩みがひとつ増えてしまいました(笑)。
 
 今回の武道館のチケットはこれまたカッコイイライブの
ワンシーン。彼が指をさしてる先には一体何があるのだ
ろうか。まさにライブの熱気が伝わってくるようなこのチケ
ット。宝物のひとつとなりました・・・。

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