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〜し

3691 「自殺志願者が線路に飛び込むスピード」 野狐禅 12/01/27
S(03/7/30)/A「鈍色の青春」(03/12/3)
 一日を一生懸命に生きようと、腑抜けに生きようと、同じ時間しか与えられていない。明日を今日と
違う日にしたいなら今日と同じことをやっていて変わるはずがない。どんな方法であれ、いつその最初の
一歩を踏み出すかにかかっている。”自殺志願者が線路に飛び込むスピードで生きていこうと思う”この
節にこめられたのは「今が最後だって思えばおのずとやるべきことは決まってくるでしょ?」なのだと思う。
3457 「静寂(しじま)」 ふきのとう 11/06/07
S「メロディー」カップリング曲(81/5/21)
 これから先の私は前を向いて歩いてゆけない。後ろを振り返ることでしか生きてゆけない。あなたの存
在なしに次に笑顔になれる日が来るとは思えない。恋を失ったそんな女性の想いを歌い上げたバラード
曲。どこからどう聴いても切ないスローな演奏と、鉛色をした星も見えない夜が彼女の淋しい想いにさら
に拍車をかけてゆく。それでも人は前を向いて歩いて行かざるを得ないから、余計に切なくなるのです。
2223 「思秋期」 岩崎宏美 06/10/07
S(77/9/5)
 「思春期」って言葉はよく耳にするし、実際に今の僕もその真っ只中なのですが(←おいおい(笑))「
思秋期」って言葉は今まで聞いたことがありませんでした。実際は造語のようですが、しかしなんて淋し
い響きのする言葉でしょう?青春がもうすぐ終わろうとしているその時期になると、人は様々な傷を心に
刻みつける。今までどれだけの人を傷つけてきたのか?青春っていつも過ぎてから気づくものなんだな。
1089 「詩人の鐘」 浜田省吾 03/06/27
A「誰がために鐘は鳴る」(90/6/21)
 その鐘はある者にとっては福音のように聞こえ、またある者にとっては警鐘のように聞こえるのかもしれ
ない。文明開化して以来、この国はうしろを振り返りもせず、ただ前だけを見つめて走り続けてきた。で
もその代償にかけがえのないものをいくつも失ってきた。1999年が去り、21世紀となった今、さらに無意
味に進化し続けようとしている人間たちに、この曲は今でも鐘を鳴らしつづけているような気がします。
1983 「静かな場所」 小田和正 06/02/09
A「そうかな 〜相対性の彼方〜」(05/6/15)
 告白もできず、恋が何にも進展しないまま愛しい人と離れてしまえば、その人の想い出って、永久に
美しいものとして残るのかもしれないな。だって終わってもいなければ、始まってさえいないんだから。嗚
呼、そんな想いが学生時代にいくつボクを通りすぎていったことか(笑)。こうして年を重ねてきて、静か
な場所で、我に返るようにふとそんな恋のこと想うと、その時代がすごく愛おしくなったりするんですよね。
1340 「静かなまぼろし」 松任谷由実 04/03/07
A「流線型’80」(78/11/5)
 昔別れた彼が新しい彼女と自分のいる店に入ってきたっていう、何ともその場にはいたくない状況なの
ですが(笑)そこで彼女は「昔の恋を懐かしく思うのは今が幸せだから」と歌っています。が、その裏側には
自分以外の女性を見つめている彼を見るのがつらいっていう感情もある気がします。メロディーが明るめ
のバラード曲ですが、いくら今が幸せだとしても昔の彼が別の女性と・・・やっぱりそりゃあつらいですよね。
1813 「静かな夜」 小田和正 05/08/23
A「BETWEEN THE WORD & THE HEART」(88/3/5)
 ふとした彼女の一言から、彼女の過去を気にするようになる男の心情を綴った大人のムード漂う曲。
ふたりでふと入った店で「前に一度来たことある」とつぶやいた女性の言動が、この男の脳裏から焼きつ
いて離れなくなります。前に誰と来たのか・・・その男の勘ぐりは、言い換えれば彼女に対する自分の自
信のなさを表しているような気もするし過去にこだわってしまうのは男の特性かも(笑)。切ない歌だな。
1823 「静かな夜に」 ふきのとう 05/09/02
A「ふたり乗りの電車」(75/6/1)
 目の前には大好きな君がいて、これから幸せを予感させるような未来が広がっているはずなのに、大
手を広げて喜べないのは青年が生きることへの難しさを知ってしまったからなのだろう。そんなちょっと不安
定な青年の複雑な心模様がこちらまで伝わってくるようです。どちらかといえばハッピーなんだけど切ない
・・・そこがこの曲に惹かれる理由なんだろうな。細坪さんのボーカルが、またいい味出してるんだよなあ。
1163 「静かなるアフガン」 長渕剛 03/09/11
S(02/5/9)
 戦争ってのは国同士の争いと言われるが、本当はそんなものじゃない。国のトップの人間同士が勝手
に自国の国民の命をもてあそぶことだ。この歌に出てくるもっとも衝撃的な事実は「空爆に両足ふっ飛
ばされた少女の瞳から真っ赤な血液がしたたりおち」たことだ。戦争からは何も生まれやしない。いや生
まれるとすれば、それは「深い憎しみ」という永遠に晴らされることのない悲劇の繰り返しだけなんだ・・・。
3857 「雫」 藍坊主 12/07/11
S(03/8/6)/A「ヒロシゲブルー」(04/5/12)
 人前で涙を流せる人は強い人だと思う。実際には「相手に弱みを見せる」みたいな錯覚もあるけど
感情をそのまま表に出せることを強さだとは言えないだろうか。楽しくないのに笑顔でいることよりも、顔が
ぐしゃぐしゃに崩れても泣き叫ぶ人の方が強い。もちろん大人として節度は必要だけどね(笑)。チャラン
ポランに生きてるように見える人にも涙はある。見せていないだけで心の中でいつも泣いてるのかもね。
3392 「雫」 スキマスイッチ 10/04/03
S「虹のレシピ」カップリング曲(09/5/20)/A「ナユタとフカシギ」(09/11/4)
 確かNHKのアニメの主題歌だったと思うんですけど、スタートから終盤への流れにすごい力強さを感じ
る曲なんですよね。もともと人には翼が生えていて、やがてその翼はなくなり、自分の足で大地を踏み
しめて歩いてゆくようになる。なんだかそれって人が生まれてから成長してゆくまでの過程によく似てる気
がするんです。ただ「翼がなくなる」=「現実を知る」って感じられてしまうところが切ないことなんだけど。
1631 「This Night」 TM NETWORK 04/12/23
A「humansystem」(87/11/11)
 そこにはずっと出会うことを心のどこかで待っていたふたりしかいない。そして外にはしんしんと降り積もる
雪・・・全編「冬」を感じさせるアルバム『humansystem』のラストを飾る楽曲。ひとりきりで寂しさを抱えな
がら生きていた時から、君と出会う「この夜」のことをずっと思ってた、っていう少年の気持ちが綴られていま
す。同アルバムの、人と人との出会う運命を歌った「Human System」のアンサーソングともとれる名曲。

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