1st アルバム
THE BLUE HEARTS
1987年5月21日
 
 
1. 未来は僕等の手の中   5. 街   9. 裸の王様
  作詞/作曲 真島昌利     作詞/作曲 甲本ヒロト     作詞/作曲 真島昌利
2. 終わらない歌   6. 少年の詩   10.ダンス・ナンバー
  作詞/作曲 真島昌利     作詞/作曲 甲本ヒロト     作詞/作曲 真島昌利
3. NO NO NO   7. 爆弾が落っこちる時   11.君のため
  作詞/作曲 甲本ヒロト     作詞/作曲 真島昌利     作詞/作曲 真島昌利
4. パンク・ロック   8. 世界のまん中   12.リンダ リンダ
  作詞/作曲 甲本ヒロト     作詞/作曲 甲本ヒロト     作詞/作曲 甲本ヒロト
 
 デビューアルバムにして、12曲で35分という、まるで一気にハヤテのように駆け抜けるようなそんな一枚です。「1.未来は僕らの
手の中」からもうハイテンション。そう、僕らは泣くためや負けるために生まれてきたわけじゃないんだ!「2.終わらない歌」は明日
には笑えるように歌おうよ!っていうメッセージが響く楽曲。終わらない歌を歌うってことが”生きる”ってことなんだろうな、きっと。
「3.NO NO NO」は戦闘機が買えるくらいの金積まれたって原爆落とされたって、オレらの世代を変えさせることなんてできねえぞ
っていう大人たちへの挑戦状のような気がするな。「4.パンク・ロック」はみんなが敬遠するような激しすぎるパンクロックが心から
好きなんだっていう想いをこめた一曲。「5.街」は確かに自分に優しくないかもしれないけど、そんな街でもきっと君にいつか友達
ができるよっていうメッセージを放つ歌。肝心なのはそこで君が何をするのかってこと。「6.少年の詩」は”大人たちにほめられる
ようなバカにはなりたくない”っていう一節が印象的な一曲。「7.爆弾が落っこちる時」の”爆弾”ってのは強引に押し付けられる様
々なもの。すごく当時の政治に対する不満がつまってるような気がするし、それは自分にも向けられた辛辣なメッセージでもある。
「8.世界のまん中」は自分の今の立ち位置を歌にした一曲。世界に片隅も真ん中もない。確かに誰の上にもお日様は昇るんだし
ね。「9.裸の王様」は自分の言いたいことを言って怒られたっていいじゃないか。問題は自分の言いたいことが言えなくなる世の
中の方なんだっていう思いが伝わってくる楽曲。「10.ダンス・ナンバー」は超高速ナンバー。1分25秒の中に、もがけるだけもがこ
うぜ!それが生きてるってことなんだから!っていう強い意志を感じる。全曲中唯一のバラード曲である「11.君のため」は、たいし
たことはできないけど、ただ僕にできるのは大好きな君をこうして抱きしめてあげることだけ・・・っていう少年の恋心を歌った、染
みる一曲。そして彼らの楽曲の中でも認知度No.1を誇るであろうメジャー・デビューシングルにして名曲「12.リンダ リンダ」へとたど
り着く。そう、見えるものより見えないところに”美しさ”ってのはあるんだよな。以上、異常な速さで駆け抜けてゆく12曲、最高です。

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