新曲を含む、彼の死後に発表されたベスト。「1.メドレー「心の切り絵」」「少女」「初恋」「踊り子」
「夢のつづき」「ゆうこ」をつなぎ合わせたメドレー集。「2.ロマンスカー」は本人が一番好きだと言って
いた楽曲。ボクもそのはかなさが好きです(『名もない星』収録)。「3.だっこちゃん」は新曲。ですがタ
イトルに似つかわしくなく、シリアスでどこまでも悲しい曲ですね。「4.南十字星」も新曲ですが、明るめ
の南国ミュージック!(笑)「5.恋路海岸」は旅路と恋路を重ね合わせた楽曲(『野菊よ 僕は・・・』)。
「6.夢からさめたら」は帰りたくても帰れない温もりを求める男の哀歌(『陽だまり』)。「7.だめですか
?」はただひとつの愛を求め続ける女性の気持ちを綴っています(『愛されるために』)。「8.北斗七星」
は星空の下で肩を寄せ合う少年と少女を連想してしまいますね(『花ざかり』)。「9.駄目な男」はヒジョ
ーにロック色の強いナンバー(『新日本紀行』)。「10.二人の午後」はタンゴ調で綴られる悲恋の行方
『かざぐるま』)。「11.あなた踊りませんか」もタンゴです!抱き合っても悲しくなってしまうふたりを歌
う名曲(柳葉敏郎さんへの提供曲)。「12.この国に生まれてよかった」はまさに村下版「いい日旅立
ち」です!(『名もない星』「13.16才」は新曲。多感な16才の戸惑いを歌にしています。「14.素直」
ホントにきらびやかに輝く青春が歌われていて、それは「15.同窓会」にも言えますね!とにかくこの
空気感が懐かしくもあり、好きですね。「16.引き算」はとにかく切ないバラード曲で、しかも彼が生前最
後に残した楽曲です。そこがまた悲しさを際立たせます。そしてラストは彼の代表曲「17.初恋」。やは
り村下孝蔵はこの楽曲だなあって素直に思えてしまうほど思い入れの強い作品ですね。このアルバム
は中期から後期、そして彼が生前発表したかった作品を集めた記念碑的作品といえる一枚ですね!
14thアルバム 

「同窓會」

1999.9.8

 
1. メドレー「心の切り絵」
2. ロマンスカー
3. だっこちゃん
4. 南十字星
5. 恋路海岸
6. 夢からさめたら
7. だめですか?
8. 北斗七星
9. 駄目な男
10.二人の午後
11.あなた踊りませんか
12.この国に生まれてよかった
13.16才
14.素直
15.同窓会
16.引き算
17.初恋
 

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