フェイバリット・ソングスへ  アーティスト検索

〜た

2999 「多摩川」 スピッツ 09/03/06
A「Crispy!」(93/9/26)
 「多摩川」って言葉になぜか文学的な響きを感じてしまうんですが、それはこの曲があまりにも暗
いからかもしれません(笑)。ゆらゆらと揺れる水面を見ながら、ふと旅人になったように思いにふけ
る。決してきれいな川ではないけど、ずっと昔から多くの人々の生活に密着してきたんですよね。た
かが川。されど川。たくさんの人の想いを乗せて河口へと流れてる、そんな感情を抱かせる曲です。
2946 「多摩川土手 〜君へのメッセージ〜」 馬場俊英 09/01/12
A「青春映画が好きだった」(07/9/19)
 何かをする前からその先に待つものを怖れて立ち止まってしまっていては、そこから先へは進めな
い。その先に何があるのかを知りたけりゃ、あれこれ考える前にまずその先まで行ってしまえばいいん
だよ。そんなメッセージが込められた楽曲。詞がすごく真正直でストレートな内容なんだけど、彼の
作品って、不思議と説教くささとかを感じさせないんですよ。そこにすごく好感が持てるんですよね。
1811 「たまご」 スピッツ 05/08/21
A「空の飛び方」(94/9/21)
 4枚目までの少しアングラな雰囲気を吹き飛ばし格段に聴きやすくなったというか、今のスピッツサ
ウンドの基礎となっている感のある5thアルバムの一曲目を飾る、彼らにしてはロックな印象を受け
る歌。まったく新しい何かが生まれるというよりは、自分が新しく生まれ変わる、そんな予感を歌にし
たような楽曲です。でもその反対側でダメな自分を素直に認めた潔い歌でもあるんだけどね(笑)。
4139 「たましいによろしく」 フラワーカンパニーズ 13/04/19
A「たましいによろしく」(08/11/26)
 「本当」はいつも残酷だ。できれば知らない方が身のためって時もある。逆に知らないから過ごせ
てるって部分もあるよね。知らなかったことの方がほとんどだった少年時代。知らなかったから無限大
に想いを馳せられたんだろうな。だけど今は「本当」のことが知りたい。たとえ怯えるような内容であっ
ても「本当」を知らねば何も始められないような気がする。どう生きたって歳はとっていくんだからね。
2783 「魂の願い」 徳永英明 08/05/31
A「Nostalgia」(93/12/10)
 よく「自分は生まれた時代を間違えた」なんて言う人がいるけど、すべての人はその時代に生まれ
るべくして生まれたんだと思います。楽な環境の中で生きてゆくのなら、こんなにも退屈なことはあり
ません。目の前に壁が立ちはだかった時に「その壁をどうやって乗り越えていこうか?」と自分を奮い
立たせるところに本当の「生きる意味」があるんじゃないかと思います、と自分にも言いきかす(笑)。
2935 「たまには自分を褒めてやろう」 SION 09/01/01
A「東京ノクターン」(05/6/8)
 「自分のことを褒めてやる」ってこう書くと、まるで独りよがりに聞こえるかもしれないけど、自分を他
人の視点から見てみるってけっこう大事な気がします。そこから今まで感じとれなかった知らない自
分を知ることになるかもしれないし、見えてなかったものが見えてくるかもしれないし。自分をいじめ
ることも時には必要だけど、たまに自分を褒めることで、自分を高めていけるのかもしれないしね。
1905 「Tamayura」 稲葉浩志 05/11/23
A「Peace Of Mind」(04/9/22)
 ”わずかな間”という意味を成す「たまゆら」という言葉をタイトルを冠せるところがすごく稲葉さんら
しい。ホント古語が好きだね(笑)。人はスイッチ、つまりちょっとしたきっかけひとつですぐに変わった
り笑ったりできるもの。だけどそのスイッチがなかなか見つからないから人は苦い涙にくれる。変わる
ことがいいのかダメなのかはわからないけど、相変わらず真理を突いてるロックチューンなんだよな。
3533 「ため息のステイ」 徳永英明 11/08/22
A「BIRDS」(87/5/21)
 けだるさとも甘さともとれるような旋律が繰り返され、主人公たちのやるせなさを一段と引き出し
ているかのような重厚なバラード曲。あの時確かにふたりは愛を燃え上がらせるかのような情熱で
愛し合っていた。それだけにお互いの心がこんなにも遠く離れてしまった今、燃えきれず焼け残っ
た灰のように燻っているこの心のうちをどうにかしてほしい。そんな男の嘆きが聞こえてきそうです。
4138 「ため息の理由」 斉藤和義 13/04/18
S「FLY 〜愛の続きはボンジュール〜」カップリング曲(05/10/19)
 ため息をつくたび人は大人になるという。なぜため息をつくかと言えば何もかもが思い通りにいか
ないからだ。そうやって思い通りに事を運ぶことがいかに難しいかを思い知らされてあきらめることが
大人になるってことなのだろう。変わらないままでいいのか。変わっていかなきゃならないのか。その
答えはきっと今のうちはわからない。ただ、変わらないことも変わることと同様に大切な気もする。
4529 「試されるように続いている」 SION 14/05/14
A「Naked Tracks 4 ”同じ空の下、違う屋根の下で”」(11/8/27)
 いつまでも長い一日が終わらない。うんざりの連続。その場から逃げ出したくなる日々の連続。
でもそう感じさせているのは誰でもないこの自分だ。だからこちらから攻め入って長い一日をあっと
いう間に過ぎてしまうものにしてやるのさ。いつまでも味わっていたい一日にしてやるのさ。喜びは
たまにしかまわってこない。それさえ自分の足の運び方次第で頻繁にやってくるようにさせるのさ。
1431 「だめですか」 村下孝蔵 04/06/06
A「愛されるために」(94/7/1)
 この切なすぎるイントロと、「どこまで愛したら彼は私に愛をくれるんだろう」という、どこまでも愛に
純粋な女性の心情が胸を打つ一曲。このアルバムは打ちこみサウンド主体なのですが、かといって
村下さんの世界が壊れるということなく、逆に今まで以上に醸し出されています。「こんな私があな
たを待ち続けてもだめですか?」はたしてこの後に、彼女の愛は彼に受け入れられたのだろうか?
2187 「駄目な男」 村下孝蔵 06/09/01
A「新日本紀行」(91/4/25)
 彼の楽曲の中にはよく「ダメ」って言葉が出てきます。この曲のタイトルにも使われてますが、彼の
歌で使われるこの「ダメ」って、器用な立ち振る舞いができないっていう意味でなんですよね。ボクも
そう(笑)。だけど自分を「ダメな男だ」と自嘲するところがまた彼らしい「ダメ」なところなんですよね(
笑)。だから彼の曲に共感というか傷を舐め合ってしまうような、そんな親しみも感じてしまいます。
2034 「ためらい」 松任谷由実 06/04/01
A「時のないホテル」(80/6/21)
 若者同士のキャピキャピな恋と違い(笑)ある程度年をとってからの恋にはどうしても”ためらい”が
つきもの。そりゃそうだよな、どうしたってモノを言う前にまず自分の体裁を気にしてしまう。だから若
い頃のようにストレートに自分の気持ちをぶつけるってことができなくなってるし、気恥ずかしさも生ま
れてしまう。そんな男に恋した彼女にも当然”ためらい”はある。幸せなんだけど切ない曲ですね。
2474 「ためらわない、迷わない」 小田和正 07/06/15
A「BETWEEN THE WORD AND THE HEART」(88/3/5)
 「ためらわない、迷わない」そう心に決め込んでみても、やっぱりためらい迷ってしまう。ボカァそんな
弱い人間です(笑)。こんなはずじゃなかった。こんな人間になるはずじゃなかった。だけど、それもひ
とつの人生のあり方なのかもしれない。いつまでもときめきを忘れずに、自分の信念を自分の素直な
心のまま通す。簡単なように見えて実はこれほど難しいこともないのです。悲しいことなんですけど。
4120 「タユムコトナキナガレノナカデ」 いきものがかり 13/03/31
A「桜咲く街物語」(07/3/7)
 いつも目の前にある何かにすがろうとするから、いつまで経っても自分の脆さを思い知り落ち込ん
でしまう。すでにそこにある道を辿っているから自分の非力さばかりが目に入る。そりゃそうだ。だって
その道はすでに誰かが歩いた後なのだから。行き交う人の流れに逆らい、自分だけの道を探し出
してフロンティアになるべきじゃないだろうか。進むべき道はまだ目にしたことがない場所にあるんだ。
1280 「TALI」 YOSHII LOVINSON 04/01/07
S(03/10/1)
 考えてみれば人間っていうのはむなしい生き物なのかもしれない。誰かと争ったり憎しみあったり、
その反対側で誰かと愛し合ったり抱き合ったりでもそんなことをむなしいと感じれるのだからやっぱり
素晴らしい生き物なのかも(笑)。すごくプライベートな感じがするイエローモンキー・吉井和哉氏の
人間の悲喜こもごもを感じさせる彼らしいソロデビュー作。ところで、育子さんって誰なんだ?(笑)
3621 足りない数ばかり数えてる」 SION 11/11/18
A「好きな時に跳べ!」(01/6/16)
 人はないものねだりの生き物だ。望んでいる状況が手に入ったとしても、すぐに次の欲求が心を支
配してゆく。だから感謝し続けることって難しいんだろうな。ふいに我に返ってみた時、自分の身勝手
な言動によって取り返しのつかないことになってることなんて多々あるし。だから寡黙に生きる方がい
いのだろうと学習する。が、その寡黙が他人の誤解を生むこともあるしね。うまくいかないもんだよね。
4158 「DAREKA」 B'z 13/05/08
A「C'mon」(11/7/27)
 良けりゃ「自分の手柄」悪けりゃ「あいつが悪い」と今まで要領よく世の中を渡ってきた。でも本当は
「このままでいいんだろうか?」と自問自答する自分もいた。「自分がいなけりゃ何にも進みっこない」と
思い込んでた会社も体調崩して何日休んでも「困った」の一言すらかけて来ず、まわってる。結局「
誰か」に自分を認めてもらえなければ意味がないってことに気づいた男は・・・身につまされるね(笑)。
2767 「誰かどこかで」 浜田省吾 08/05/15
A「MY FIRST LOVE」(05/7/6)
 とにかく今自分がいる場所にはいたくない。かといって違うどこかへ望むものを探しに行ったとしても
それが見つかるとも思えない。でもたとえ見つからなくても、実際に見つけられなかったという事実を
確かめに行った時点で、何もせずにただ頭の中だけであきらめてた頃の自分とは明らかに違う気が
します。それが生きていくってことなのかもしれないな。たとえその後には涙しか残らなかったとしても。
1200 「誰かのクラクション」 尾崎豊 03/10/18
A「壊れた扉から」(85/11/28)
 聴いた当初、あまり自分の中には入りこんできてはくれなかった曲。今ならこの歌の意味もわかる
気がします。メロディーの難解さも当時の彼の中の混沌さを醸し出しています。純粋に生きていこう
としてもどこかで「現実」という壁にぶつかり、誰もが心の中のクラクションを鳴らす。その音は時代を
重ねるほど大きな音になっていってる。人は進化しようとして時を重ねる唯一の生物のはずなのに。
3320 「誰かの願いが叶うころ」 宇多田ヒカル 10/01/21
S(04/4/21)
 地球上のすべての人の願いが同時に叶うことはない。それは誰かの願いが他の誰かにとっては叶
ってはほしくない願いだから。自分の願いが叶ったとしてもその裏側で誰かが泣いている。この曲で
は”色恋”がテーマになっているけど、もっと視野を広げてみれば誰もがある程度裕福で食いっぱく
れないこの国のその裏側で、他国の多くの人々が今日生きるか死ぬかの思いをしているんだよな。
2555 「誰にも言えない恋だから」 辛島美登里 07/09/04
A「12K」(98/3/25)
 このアルバムの楽曲に限ったことではないですが、この頃の彼女の曲のテーマには”不倫愛”がす
ごく多いような気がします。初めて誰かを好きになって、そして別れて、また誰かを好きになってそし
てまた別れが来て。そんなこんなをくり返すうちに誰かと結婚して、でもそこにも安住の地ではなくて
彼女のこの曲は特に真に迫った迫力をすごく感じますね。またアレンジもその情感をうまく出してる。
3487 「だれにも言えねえ」 B'z 11/07/07
A「MAGIC」(09/11/18)
 とんでもなく可愛い子に出会ってしまった!もう今持ってるものすべて捨てても君を離したくない!
でもこんなこと誰かに言える勇気も持ってない。いつかこういう風に運命の人に会ってみたいと思って
いたけど、実際そうなってみるともう誰のせいにもできない。誰かこの俺を助けてくれ!デビューから
20年以上も経った今もこういうストレートな歌を発表できる彼らは、やっぱり偉大なのである(笑)。
4710 「誰もいない台所」 高橋優 14/11/11
S(11/10/26)/A「この声」(12/3/14)
 君に名前を呼ばれたような気がして、ふと台所の方へふりかえる。でもそこに君の姿はなくて、僕
は今ひとりなんだってことをただただ思い知らされる。健気だった君とつないでいた手を僕は自らほど
いた。なぜあの時そうしたのだろう?今思えば追い求めてた幸せを既にそこで手にしていたというの
に。二度と取り戻せない君と過ごしたその日々を後悔しながら、この先も僕は生きてゆくのだろう。
4179 「誰も見てなくても」 SION 13/05/29
A「Naked Tracks 2 〜鬼は外〜」(09/9/13)
 当たり前だと思うことが当たり前じゃなくなっている。大切なことは昔から何ひとつ変わっちゃいない
し、変わらずにあるのが普通だろ?どんな悪いことをしてもばれなきゃいいのか?悪いことをして隠し
通せても神様までは騙せないと教わったぜ。そんなことをしてなぜお前は後ろめたさを感じないんだ
?人を欺いてなぜそんな風に笑っていられるんだ?その人生に納得しているお前の心を俺は疑う。

フェイバリット・ソングスへ