キャリア中、最も収録曲数の多いアルバムですが、全曲がすごい傑作。このバンドって、ホントにアルバムを出すたびに |
進化してるなあって感じさせてくれますね。軽快なメロディーの中にメロディアスな印象を持つ「1.今」から始まり、「2.放浪カ |
モメはどこまでも」はハードな演奏の中にも”素直に生きていこう”っていうメッセージが受け取れます。「3.いろは」はちょっ |
とサイケな印象ですね。「4.さらばユニヴァース」「5.甘い手」は3rd『惑星のかけら』の頃を思い出させるような印象。ダイナ |
ミックなんだけどなんか深遠さを感じさせてくれます。「6.Holiday」はポップな中にメロウな感じが散りばめられています。こ |
のメロディー運びがすごく好きですね〜。「7.8823」はタイトル曲。何度聴いても飽きが来ないんですよね、この曲。二部構 |
成のメロディーがサビに向かってスピードを上げてゆくような感覚。「8.宇宙虫」は唯一三輪さんによるインストだけど、ホン |
トに宇宙の中をさまよっているような疑似体験ができる不思議なメロディー。このアルバム中最も好きなバラード曲「9.ハー |
トが帰らない」はハートウォーミングな一曲なのだ。もうサビの部分を聴いただけでジーンと来てしまうのです。シングル「10. |
ホタル」はちょっと地味な(っていうより彼らのシングルはいい意味で地味なのですが、ここ最近のに比べてって意味です( |
笑))メロディー運びです。こういうタイプの歌もメッチャクチャ好きなんですよ〜。「11.メモリーズ・カスタム」はもともと激しか |
ったシングル『メモリーズ』をさらにハードにした一曲。スピッツの革命ともいえる一曲ですね。「12.俺の赤い星」はロックバ |
ラード。田村さん作曲による、ちょっとスピッツらしくないメロディーなんだけど、草野さんが歌うとやっぱりスピッツ色になっ |
てしまいますね(笑)。「13.ジュテーム?」は愛する人の存在は自分にとってどんなものか?ってテーマを歌ってる優しいア |
コースティックな曲。ラスト「14.アカネ」はこのアルバムの最後を飾るにはサラリとしすぎてるかな?って印象。お寿司屋さん |
で最後に厚焼き玉子を食べた感じだ(笑)。最盛期をリリースの度に迎えてるって印象を持ってしまう不思議なバンドです。 |