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2964 「甘い手」 スピッツ 09/01/30
A「隼」(00/7/26)
 繰り返される旋律に心がどこかに連れていかれるような錯覚を起こしてしまいそうになる作品。「愛
されることを知らないまっすぐな犬になりたい」このグループ、いろんな動物になりたいって歌をかなりの
数歌っていますが、もしかして「動物になりたい症候群」でも持ってるのか?いえいえ違います(笑)。
愛されることを当たり前なことと感じるより、とことん自分の方から愛したいと思ってるんじゃないかな。
3309 「甘い苦い時間」 いきものがかり 10/01/10
S「HANABI」カップリング曲(06/5/31)
 途切れることなく訪れる”甘く苦い時間”はもう二度と体験することの出来ない貴重な日々。人は
どんなに記憶にとどめようとしても、うっすらとした記憶しか残しておけない。だから過ぎ去った日々は
憧憬の的になるんだろうな。だけど「今」だって過去からすれば「未来」だし、未来からすれば「過去」
になる。いつも「今」を生きたい。過ぎ去った日ばかり思い返すようなそんな生き方はしたくないよね。
2813 「雨音はショパンの調べ」 小林麻美 08/06/30
S(84/7/21)
 その悲しいピアノの旋律に思わず心奪われてしまう曲。耳をふさいでも脳裏によみがえってしまう旋
律。その曲がかかるたびに鍵をかけておいたはずの彼の記憶が呼び覚まされてしまう女性の悲しみ。
雨の日に薄暗い部屋でひとりきりって、なぜかただでさえ沈みますもんね(笑)。歌詞と歌詞のあいだ
にある絶妙な間(ま)が彼女の悲しみを歌詞以上にリスナーの心に響かせる不思議な曲なのです。
269 「雨音を聴きながら」 木根尚登 01/03/11
A「liquid sun」(95/12/1)
 とにかく心温まる歌。夜明け前に愛する人の寝顔を見ながら、二人の今までを回想する曲。サビ
部分のコーラスがなんとも言いがたく、真冬に聴いてもなんか心がポカポカして来るんだよなあ。さっき
コーヒーをこぼすほどケンカしたのに、今では眠っている君の顔を見て、こんなにも優しい気持ちでい
ることができる。彼の魅力がところどころにちりばめられている、多くの人に聴いてもらいたい曲ですね。
4849 「尼崎の夜空を見上げて」 槇原敬之 15/03/30
A「LIFE IN DOWNTOWN」(06/2/22)
 自分の利害関係なしにただ誰かの幸せを願い行く末を見守る。それは歳をとればとるほど薄れて
ゆくか濃くなってゆくかのどちらかのような気がする。たとえ口が悪くてもその言葉に温かさを秘めている
人もいればその優しい口調と裏腹にその言葉にどこか含みを持っていそうな人もいる。僕は優しい口
調で心から温かみのある言葉をかけられるような人になりたい。そう思うのは欲張りなことだろうか?
3897 「あまぐも」 河島英五 12/08/20
A「作品集」(79/5/25)
 男の顔を見つめたかった女。でも涙を見られたくなくて振り向けなかった。女にやさしい言葉のひとつ
もかけたかった男。でもそんな自分にずるさを見つけただ黙ったまま立ち尽くしていた。ちあきなおみさ
んへの提供曲をセルフカバーしたこの曲。決して上手とは言えない彼の歌唱の不器用さがこの男女
のすれ違う悲しみを引き出してる気がする。メロディに声を乗っけるだけが歌じゃない。そう思える曲。
2899 「雨だれぶるーず」 B'z 08/11/26
A「MONSTER」(06/6/28)
 この男の持つ混沌さが人間が本来持つ割り切れない部分なんでしょうね。彼女が夕べどこの誰と
どんなことしてたのかどうしても知りたい。でも知りたくもない。嗚呼、これが男の悲しいサガってヤツな
んだろうな(笑)。想えば想うほど彼女を疑ってしまうこの男を”あるのかないのか誰も知らない大量破
壊兵器めざして無礼に乱暴につきすすむようだよ”と表現したライク・ア・ローリングストーンな大曲。
3642 あまった優しさ」 SION 11/12/09
A「好きな時に跳べ!」(01/6/16)
 目の前からその人がいなくならなければ、いかにその人が大切な人だったかを知ることはできない。
いくら他人に優しくできるといっても、所詮自分に対する優しさよりも大きな優しさを与えることなどで
きないような気がする。それは「優しさを与えている」という自己陶酔にすぎないのかもしれない。自
分への優しさの余りを与えているようなそんな罪悪感ですら、その人がそばにいるうちは気づけない。
3853 「天の川」 ほたる日和 12/07/07
A「elementary」(10/2/17)
 君と僕は年に一度しか会うことのできない織姫と彦星のようだね。本当は会おうと思えばいつでも
も会える距離にいるのに今の僕はなぜか君との距離を感じてしまうんだ。おそらくもっと勇気を出して
情熱的に君を誘えばいいんだろうけど、そんな風に熱っぽくなるのは柄じゃない。今夜の七夕はいい
きっかけだ。だから今夜君に会いに行く。今夜こそ君と僕を隔ててる「自分」という天の川を越えて。
4465 「雨宿り」 斉藤和義 14/03/11
A「45 STONES」(11/10/19)
 どんなにテクノロジーが進んでも人間は一向に進化していない。いや、便利になった世の中に反
比例し退化しているんじゃないか?ネット上では匿名という傘の下から誹謗中傷の嵐。人と人のふ
れあいがすべてバーチャルに変換されてる気がする。あなたに会いたい。あなた以外のどうでもいい
ような人が生きていて、なぜあなたがここにいないのだろう?その寂しい風が今日も窓を叩きます。
1074 「雨やどり」 さだまさし 03/06/12
S(77/3/10)
 おっちょこちょいな女性が、夢に描いていたような男性と結ばれる一部始終を歌にしたコミカルかつ
心温まる名曲。今まで身なりに気をつけたことのなかった彼女が口紅をつけた瞬間「熱でもあんのか
?」と心配した家族たちが笑えます。でもこんな風な温かい家庭ってのが昔は普通だったんだろうな
あ。現代の人々が遠い昔に置き忘れてきてしまった何かがこの曲には隠されてるような気がします。
813 「アマリリス」 橘いずみ 02/09/16
A「ごらん、あれがオリオン座だよ」(96/3/21)
 この曲、メロディーがすごく好きなんですよね。詞の方は、彼女らしく愛する人を一途に想うという
ものなんですが、なにげない彼との会話が、彼女にとっては何ものにも代えがたいものなんですよね
きっと。そんな素朴な彼のことを彼女はどんなことがあっても愛しつづけたいと歌っています。たとえそ
れが彼のそばにいることができない愛であっても。包み込んでくれるようなメロディーが、またいいんだ。

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