おそらくボクが理想とする”浜田省吾”というイメージに一番近いアルバムじゃないかなと |
思います。スマッシュヒット・シングル「1.風を感じて」は生き方なんて100通りだってあるん |
だから、くよくよしないで生きていこうぜ!っていうメッセージを放つ曲。けれど元気なのは |
ここまで(笑)。ライブ終わりに見つけた女の子に憧れながらも言い出せずじまいの「2.ミス |
・ロンリーハート」、大学を辞めて音楽の道を志した青年の、そのために別れざるをえなか |
った彼女との悲しい回想録「3.さよならにくちづけ」、もう走れないとあきらめかけながらも |
それでも走り続けてゆく苦悩の青年像を描いた「4.青春のヴィジョン」、そしてボクが彼の楽 |
曲中、もっとも心を串刺しにされた「5.とぎれた愛の物語」へと繋がる。イントロの悲しげな |
ピアノの旋律からすべてにおいて、これぞ浜田省吾!といえるほどの青春残酷物語(笑)。 |
もう会うこともないだろうし、君も会いたくはないだろう。でもこれより君以上に愛せる人は |
いないし、君は僕にとってのただひとりの人・・・まさにボクにとっての浜田省吾の原点です。 |
「7. 4年目の秋」は、都会の一人暮しの女性を温かく見守る視点で描写したみずみずしい |
曲。いつかこの街から彼女を連れて逃げ出そうと思っていたのに、外国人と駆け落ちしち |
まった彼女。そんな彼女を想う「9.いつかもうすぐ」、そしてタイトル曲「10.君が人生の時」へ |
と辿り着く。人生は自分の思い通りになんていかない。でも自分の夢を信じて、たとえ傷つ |
きながらも立ち向かってゆくことが人生なんじゃないか?というテーマを描いた壮大な楽曲。 |
理想の未来像を描きながら、なかなかそこには辿り着けない青年像が自分と重なるから |
このアルバムへの思い入れが強いのかもなあ。(詳しくは「このアルバムを聴け!」へ!) |