14th 「STILL a long way to go」1988.6.1
     
1. 君住む街へ 作詞/作曲 小田和正   7. 多分 その哀しみは 作詞/作曲 小田和正
2. she's so wonderful 作詞/作曲 小田和正   8. 逢いたい 作詞 吉田拓郎/作曲 清水仁
3. I can't stand this 作詞 松本一起・小田和正/作曲 清水仁・松尾一彦   9. 悲しい愛を終らせて 作詞/作曲 小田和正
4. 陽射しの中で 作詞 松本一起/作曲 松尾一彦   9. 僕らしい夏 作詞 松本一起/作曲 松尾一彦
5. 夏の別れ 作詞/作曲 小田和正   10.昨日見た夢 作詞/作曲 小田和正
6. Still a long way to go -また会う日まで- 作詞/作曲 小田和正    
     
 オフコースのラストアルバムとなる本盤は、個人的にボクの中でも思い入れの深いアルバムなのです。「1.君住む街へ」
は社会の中で孤立してしまった人々に捧げられたメッセージソング。誰だってふと立ちすくむ時があるんだ。「2.she's so
wonderful」はポップな一曲。君がいれば僕は何でもできるような気がする・・・それが愛の素晴らしさなのかも?「3.I can't
stand this」はサックスフォンを取り入れた楽曲。「4.陽射しの中で」はまるで木陰で聴いているかのような錯覚に落ちそう
なラブソング。「5.夏の別れ」は後期オフコースを代表する・・・っていうより、完全にソロの小田さんのような楽曲(笑)。
タイトル通り夏の終わりに去ってゆく恋をテーマにしています。ここから3曲はもうボクの中ではジーンと来てしまうこと間違
いなしの名曲ぞろい。「6.Still〜」はオフコースとしての別れを歌っているような気がするスローバラード。まさに「また会う
日まで」というタイトルがふさわしい楽曲。「7.多分 その哀しみは」は塞ぎこんでしまった人へのメッセージ。哀しい思いを
しているのは、あなただけじゃない・・・と歌われる声に救われたことがあります。メロディーともに秀逸。「8.逢いたい」はオ
フコースらしからぬアッパーなロックサウンド。吉田拓郎作詞ということでうなずけますが(笑)。「9.悲しい愛を終わらせて」
は頑なに心を閉ざしていた男が、やっと心を開けた女性に恋をして、しかしその女性には好きな男性がいて・・・というスト
ーリーが展開。しかしこのアルバムはどの曲も完成度が高い!「10.僕らしい夏」は長い間自分自身だけを守ってきた男
がはじめて女性を愛して、喜びや哀しみを知った、と歌われているラブソング。ラスト「11.昨日見た夢」はたとえどんなに昔
に戻れるとしても、君のいない時代には戻りたくないと歌う名曲。「君が季節で 君が風で 君が世界で 君が愛で」という
フレーズが、”オフコース”というバンドを象徴していたような気がします。(詳しくは「このアルバムを聴け!」へどうぞ!)

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