|  前作のベストアルバム『Oh!Yeah!』が”『ラブ・ストーリーは突然に』で小田さんを知ったみなさまに | 
            
            
                | 「実はこんな曲もあるんですよ」というような、ある意味「自己紹介盤」”であったのに対し、このベスト盤 | 
            
            
                | は完全なソロになってからのシングル集という色合いが強いですね。ですが発表順に並べるだけじゃ | 
            
            
                | なく、この時点での最新曲を頭にもってくるところに、彼のいい意味でのヒネクレ度を感じます(笑)。 | 
            
            
                | アルバム初収録曲に目、いや耳をやりますと「若き日に傷つけ別れてしまった君に今会いたい」と歌 | 
            
            
                | うラブソング「1.緑の街」は彼の映画監督作品の主題歌にもなった優しい曲。「3.君にMerry
                X'mas」は | 
            
            
                | しんしんと雪の降っているような感覚に陥ったシングル盤と違い、かなりアレンジがゴージャスになっ | 
            
            
                | てる気がします。これはこれでアリです(笑)。ドラマティックなイントロが印象的な「11.真夏の恋」は、と | 
            
            
                | にかく熱い恋をしてるんだけど、熱くなりすぎないクールさが漂ってるところに彼の個性を感じる曲。確 | 
            
            
                | かに君とあの夏ここで過ごしていた・・・そんな感傷が心に襲いかかってくる「12.so
                long my love」。この | 
            
            
                | 恋を終わらせたくない!と誓う男の切なる願いを描いた「14.遠い海辺」、そしてその疾走感が心を揺さ | 
            
            
                | ぶる「15.伝えたいことがあるんだ」へ。この曲の展開への衝撃は「6.「ラブ・ストーリーは突然に」」以来 | 
            
            
                | でした。現在進行中の恋の歌であるにもかかわらず切なさが垣間見えてくる、それが彼の真骨頂のよ | 
            
            
                | うな気もします。こういうベスト盤を聴くたびに思うのは、テーマが一貫してるのに彼の作品にはまった | 
            
            
                | く飽きが来ないと驚かされること。常に人の心の琴線に触れる何かを彼の作品は持ってる気がします。 |