Miyuki Nakajima
エトセトラな曲たち-123
 
中島みゆきの楽曲には、アルバムに収録されなかった優れた楽曲たちがたくさんいるのです。
そんな中からワタクシ・アポロが独断と偏見(←こればっか(笑))で選んだ曲たちをご紹介!
(中にはアルバムに収録されても、印象の強い曲は書いてある場合がありますので、あしからず)
 
アザミ嬢のララバイ 1stシングル(1975/9/25)
 いきなりこの曲は1stアルバムに収録されてるけれど、アレンジは断然シングルの方が好き。
イントロがかかるだけで、もうこの楽曲の雰囲気に引きこまれる。デビューシングルからもう
すでに彼女のスタイルは完成されていたかのような名曲であーる。
 
さよなら さよなら 1stシングル「アザミ嬢のララバイ」C/W曲(1975/9/25)
 A面とはうって変わってとても雄大さを感じる楽曲。でもデビューからすでに「さよなら さよなら」
とは(笑)。でもこの彼女、別れても自分の愛した人の幸せを願ってる。声もまだまだアマチュア
の域って感じだけど、その初々しさがかえって楽曲に新鮮さを感じさせる。
 
傷ついた翼 2ndシングル「時代」C/W曲(1975/12/21)
 A面の「時代」よりも前にポピュラーソングコンテストで入賞していたという楽曲。デビュー前に
こんなグレードの高い曲を書いていたとは!いつかの愛の暮らしを思い出す回想録なんだけど
でもよく考えてみるとこの歌の主人公の女性って男性よりも強いなあ(笑)。
 
こんばんわ 3rdシングル(1976/3/25)
 「忘れていたのよ、あんたのことなんて」・・・なあんてナレーションからはじまるスローな一曲。
ちょっと演歌チックな雰囲気のある楽曲。前2作を聴いてこの曲を聴いた人は、ますますこの
「中島みゆき」というアーティストがわからなくなるだろうなあ。ま、そこも魅力なんだけど(笑)。
 
強い風はいつも 3rdシングル「こんばんわ」C/W曲(1976/3/25)
 どちらかって言うとA面よりもこちらの楽曲の方がすんなりと耳に入ってくる。1番のスローな
曲調から一転、2番からは小刻みなドラムメロディーによって急にポップな曲に変身する。この
彼女の意外性も好きなんですよね。
 
おもいで河 6thシングル(1978/8/21)
 この曲、実はかなり好きなんです。ものさびしさも去ることながら、メロディーも秀逸。大ヒット
シングル「わかれうた」の次のシングルということで、少なからずプレッシャーもあったでしょう
に(あ、彼女には無いか(笑))。とても雰囲気のある一曲です。
 
ほうせんか 6thシングル「おもいで河」C/W曲(1978/8/21)
 A面の「おもいで河」よりも明るい曲調なんですけど、その分より深い悲しみが伝わってくる。
自分の心を「ほうせんか」に例えて、あの人のところまで飛んでっておくれ、という歌なんです
けどいいですねえ、この曲も。このシングル、A・B面とも飲んべな女性の悲しい歌です・・・。
 
りばいばる 7thシングル(1979/9/21)
 アルバムにこそ収録されてないですが、まぎれもなく初期の彼女の代表曲だと思います。昔
流行った歌を聴くと、その時の状況や心情って本当に甦ってくるんですよね。「やっと忘れた歌
がもう一度はやる」・・・このサビのフレーズにはいつも感慨深いものを感じます・・・。
 
ピエロ 7thシングル「りばいばる」C/W曲(1979/9/21)
 根津甚八さんに提供された一曲。「へえ根津さんて昔歌ってたんだ(笑)」・・・それはさておき
ワルツ調のイントロが印象的な一曲。シンプルな曲調もさることながら、悲しみにくれる女を包み
込む男側から歌った楽曲。タイトルが意味深(笑)。
 
かなしみ笑い 8thシングル(1980/2/5)
 ひとりの男性との恋にかなりの痛手を残した女性は、その次の恋から別れやすそうな男性ば
かりを選んで恋していく・・・主人公の彼女はこの男性との恋に一途だったんだろうなあ。でももう
泣くのはいやだと思った瞬間から、彼女は楽な恋ばかりを選択していくのだが・・・。
 
霧に走る 8thシングル「かなしみ笑い」C/W曲(1980/2/5)
 A面の「かなしみ笑い」とは打って変わってスローなテンポで繰り広げられるラブバラード。そこ
から一歩先へなかなか恋が発展しない男女の物語。でもこの恋、どうやら理由ありの恋愛で
あろう。彼女のボーカルもこの恋にも、まさに霧がかかっている(笑)。
 
悲しみに 9thシングル「ひとり上手」C/W曲(1980/10/21)
 タイトルの割に力強ささえ感じるポップ・ロックナンバー。深い悲しみがこめられているのですが
それをこの軽快なメロディーが吹き飛ばしてるみたい。余談ですが、このシングルジャケットで
彼女は大雪原のなかでノースリーブ姿で子犬を抱いてる。寒い中ご苦労様です(笑)。
 
杏村から 10thシングル「あした天気になれ」C/W曲(1981/3/21)
 研ナオコへの提供曲をセルフカバーした一曲。この曲、ボクには名曲「ホームにて」のアンサ
ーソングのように聴こえるのですが。都会ってところは故郷への想いをいっそうつのらせる場所
なんでしょうね。それにしても優しいメロディーです。
 
悪女 11thシングル(1981/10/21)
 アルバム「寒水魚」に収められたこの曲はとても「ロック・ロック」してたのですが(笑)、シングル
は軽快なポップスといったところじゃないでしょうか。この曲で彼女は2度目のチャート1位を獲得
したのです。女性の友人への強がりとさびしさが描かれた名曲です。
 
笑わせるじゃないか 11thシングル「悪女」C/W曲(1981/10/21)
 小刻みなメロディーに乗せて歌われる恋に一途な女性。彼には別に好きな人がいることは
周りの誰もがみんな知っている。当然彼女も・・・。でも彼女はそうと知りながらも彼を追い続け
る。このメロディーも詞も彼女の真骨頂な気がします。
 
誘惑 12thシングル(1982/4/5)
 彼女のこの曲での歌唱には、「かわいらしさ」さえ感じてしまいます。でもこの主人公の彼女、
どこか悲しげな部分を持っていて、そこの惹かれているボクがいます。さみしがりや同志の
悲しい恋物語。なぜか懐かしさを感じてしまう一曲なんですよね。
 
やさしい女 12thシングル「誘惑」C/W曲(1982/4/5)
 この曲ってアーティスト・中島みゆきの告白というか、悪く言えば「愚痴ってる」んじゃないか
なあ(笑)。ラジオでの、歌からかけ離れたようなあの彼女の笑い声は、実は怖さを隠す「かく
れみの」なんじゃないのかなあ、と思わず深読みしてしまった一曲です(笑)。
 
横恋慕 13thシングル(1982/9/21)
 雰囲気のあるピアノイントロから一転、ポップな楽曲が始まる、既に恋人のいる男性に恋してし
まった女性を歌った一曲。男性からしつこいと言われようとも彼を追いかけ続ける彼女って、も
しかして・・・「ス○ーカー」?でも楽曲のおかげでコミカルささえ感じる。
 
忘れな草をもう一度 13thシングル「横恋慕」C/W曲(1982/9/21)
 中島みゆきの「隠れた名曲」を挙げよ、と言われたら何曲か浮かぶんだけど、そのうちの一曲
に必ず挙げるであろう名曲。遠く離れた想いを寄せる少年を描いた一編。こういうディスタンス
な一曲に弱いんですよねえ、ボク(笑)。
 
あの娘 14thシングル(1983/10/21)
 とにかくこの曲には女の子の名前がたくさん出てくる(笑)。サックスフォンのイントロが印象的
なナンバー。「私を忘れてしまうには 一秒かけてもまだ早い」・・・やっぱり悲しい曲なんだけど、
メロディーのコミカルさに救われる。でも本当はとってもコワイ曲なのだ。
 
波の上 14thシングル「あの娘」C/W曲(1983/10/21)
 やはりA面とは打って変わってしっとりとした、しかもロックを感じるバラード。私の憧れたあの
人は遠いエデン行きの貨物船に乗り、手の届かないところへ行ってしまった・・・まさに彼女は
同じ境遇の女性でも、いろんな角度から表現できる特異なアーティストである。
 

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