1stアルバム
『かよわきエナジー』
2001.10.24
 
 
1. ある日、忘れものをとりに
2. グラフティー
3. センチメント・エクスプレス
4. 雨の樹
5. 凛
6. カール
7. ショート バケーション
8. かよわきエナジー
9. ボーイズライフ
10.アロー
11.俺たちの旅
12.521
 
 
 
 
 
 
 その独特な哀愁漂うメロディーライン。それでいて暗いわけじゃなく、心に染みこんでいくような数々の楽曲が
収められた、彼らのメジャー・デビューアルバム。どこかしっとりとした中にドラマ性を感じるインスト曲「1.ある日
忘れものをとりに」を経て、デビューシングル「2.グラフティー」は始まります。思い出って、楽しかったことだけじ
ゃなく、悲しかったこともあるから成立するものなのかもね。「3.センチメント・エクスプレス」は、淋しさを感じなが
らも、それでも前へ進もうとしてる主人公の姿が印象的。淋しさを夜のせいにしてるけど、実は・・・。「4.雨の樹」
は、冬の途切れ途切れの雨の日の情景を見ながら、自分の心の中の情景と照らし合わせて歌われたミディア
ムバラード曲。雨の匂いって、どうしてああも切ないんでしょうね。「5.凛」は、若者たちが黒いオンボロ車を飛ば
して夜明けを見に行く物語。その10メートル先にはいったいどんな未来が待ってるんだろう?「6.カール」は都
会の洒落た街で暮らす青年を歌った曲。華やかな世界の中で、青年は本当に大事なものはこの華やかさの中
にはないと気づく。メロディーが泣かせるなあ。「7.ショート バケーション」はとにかく突っ走ってる疾走感を感じる
ポップな楽曲。「8.かよわきエナジー」は、かの名曲『カントリーロード』と”ゴーイング”のコラボレーションが聞き
物なアルバムタイトル曲。ボクも大人になってすいぶん経つけど、持っているのは相変わらずの”かよわきエナ
ジー”なんだよね(笑)。そしてその動力源は、今までの幾多の思い出なのかもしれない。「9.ボーイズライフ」
夕暮れのワンシーンを切り取ったロックチューン。君が笑うから僕の心はまた悲しくなる・・・ホント、切ないんだ
けど好きなフレーズなんだよな。「10.アロー」は「きっと僕の住むこの街は夕暮れでできているよ」っていう一節
がいつまでも残る楽曲。確かに恋は越えるのに大変な”時”も一瞬で越えてゆく力を持ってるのかもな。まあそ
れは人の感じ方なのだろうけれど。「11.俺たちの旅」・・・中村雅俊ではありません(笑)。僕たちは恋をして呼吸
する生き物で・・・しぇ、しぇいしゅんだなあ(笑)。そして前向きな曲だ。「12.521」はアコースティックな短篇。物語
の終わり・・・それは淋しい夜のはじまり。最後の最後まで心に浸透してくる歌だな。以上、うつろな心にオアシス
を運んでくれるような全12曲。ホント彼らの楽曲って初めて聴いてもすごく聴きやすいのがいいよなあ。

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