アルバムタイトルが示すとおり静かな曲は影をひそめ、どちらかといえば若者たちの鼓動が聞こえて来る |
かのような楽曲が並んだ印象のある彼らの3rdアルバム。しかしどの曲にも”泣きのメロディー”は息づいて |
います(笑)。「1.トワイライト」は”街”という舞台で繰り広げられる、脇役のいない君と僕が主人公のストーリ |
ーを描いたロックチューン。「2.リバーズ・エッジ」は疲れた身体で精一杯家に向かって走る青年像が浮かん |
でくる楽曲。いくら周りに疎まれようとも、夢を描いているかぎり少年はひとりじゃないんだよね。「3.ハートビ |
ート」はまるで少年たちの悲しいんだけど熱い鼓動が聴こえてきそうなタイトル曲。そう、若い時って早く結果 |
を出したがってしまうんだよね。「4.かいき」は近づいてきたり遠ざかったりしてしまう”夢”を星になぞらえた、 |
優しいメロディーと歌声が印象的な一編。「5.さえないブルー」は自分の思い通りにならない望みを今一度絵 |
にしてみようよ、と歌った楽曲。自分の望みって生きるための地図みたいなものだもんね。「6.月曜日雨のメ |
ロディー」は会いたい人に会いに行くワクワク感とドキドキ感が表現されたポップな作品。「7.虹ヶ丘」は生き |
ることっていつも笑顔と涙の隣りあわせなんだよなってことを実感する曲。いくらつらくたって君が横にいてく |
れさえすればきっと・・・。恋っていうのはいつも甘いものじゃなく、時には苦いものでもあるんですよね。そん |
な恋人との距離を歌った「8.ビターズ」、夕暮れの美しさが僕らの明日を生きる力になるって歌った「9.ダイア |
リー」は、ホントにポップなんだけどホロっと来ちゃう曲。青春時代っていうのはそこらじゅうの風景がホントに |
青春そのものなんだよなってことを思い出させてくれる「10.銀河行き」。「涙経由銀河行き」の最終バスに乗 |
って、少年たちはまた明日を必死に生きてゆくんだ。そしてすべてを優しく包み込むかのような「11.波」でこ |
のアルバムは幕を閉じます。青春時代ってどちらかといえばうれしかったことより悩んだことの方が多かった |
なあって思い出が個人的には多いのですが(笑)それも今ではいい思い出だから不思議なんですよねえ。 |