吉井和哉 1st「39108」 2006.10.4
 
 「白黒はっきりつけようとしたら”煩悩”に辿り着いた」・・・なんだか無理やりな講釈ですが(笑)彼がリリー
スした3枚のアルバムのうち最も”不健康”な盤だと思います(←注:褒め言葉です(笑))。”煩悩”ってある
意味人間の究極の姿なんじゃないかな。第一、煩悩がなきゃ人は歌なんて作ったり歌ったりしないだろう
し(笑)。「1.人それぞれのマイウェイ」はタイトル通りの道が歌われた曲。確かに他人にとってはどうでもい
いことが結構大事だってところ、共感するなあ(笑)。ミディアム・チューン「2.LIVING TIME」では”人生って
ものは自分で探すものだ”と歌われてる。確かに堕落の中には何もないもんね。「3.LONELY」は誰もがひ
とりぼっちを抱えながら幸せを探してるんだよと綴られたロックバラード。「4.黄金バッド」はアニメ『黄金バ
ット』の主題歌・・・とはまったく関係ありませんが(笑)まくしたてるように歌われたロックチューン。彼らしく
怪しい歌(笑)。「5.ポジネガマン」は”愛をLOVEと訳すのは嫌いかい?”って一節が印象的なアコースティ
ックに染みる楽曲。そう、誰だって「ポジティブ」と「ネガティブ」を持ち合わせた”ポジネガマン”なのだ。「6.
HOLD ME TIGHT」は独特で異様な旋律に戦慄が走るコミカルな曲(笑)。「7. I WANT YOU〜」は病的な疾
走感がたまらないロックな曲。ある意味この盤のタイトル曲といえよう。「8.WEEKENDER」はこのグルーブ
感にかつての名曲「LOVE LOVE SHOW」を思い起こしちゃうロックチューン。確かにオレにも週末になると
生き返るとこある(笑)。”乗りこなせ この惑星”って、そんな表現に驚かされてしまった「9.ALL BY LOVE」
やはり行くべき道は”笑い”の中にあるのかもね。「10.BEAUTIFUL」は唯一のシングル曲。しかしこの盤に
はシングルになってもいいような曲が何曲もありますね。「11.恋の花」は”愛せることって素晴らしい 生ま
れたことありがとう”って歌われた曲。余計な音を一切排したアレンジが逆にすごく心に響いてくる曲。「12.
BELIEVE」はどうにもならないと思わず今を駆け抜けたいっていう主人公の想いが伝わってくる楽曲。この
盤は1stアルバム『at the BLACK HOLE』よりももっとブラックホールの奥の方にいる気がします(笑)。でも
誰でもまずはそこから始まるんだよな。それとかなり余談ですが、彼ってホントに馬が好きなんですね(笑)。
Track No.
1. 人それぞれのマイウェイ
2. LIVING TIME
3. LONELY
4. 黄金バッド
5. ポジネガマン
6. HOLD ME TIGHT
7. I WANT YOU I NEED YOU
8. WEEKENDER
9. ALL BY LOVE
10. BEAUTIFUL
11. 恋の花
12. BELIEVE
 
 
 
 
 

吉井和哉 トップページへ