どちらかというと、「小粒」な曲が集まってる感じがします。が、それは楽曲がどうこうというのでは
なく彼の個性は十二分に発揮されてるから。「小粒」とは「ささやかな幸せ」を指しているのかもしれ
ません(自分でもよくわからないけど・・・)。「1.ねがい」には想っていた「少女」に都会へ出て行って
も、決して汚れないで・・・というメッセージを感じます。「2.絵日記」はジャケットの世界そのままを歌
にした感じ。「3.やさしい瞳」は今にも壊れそうな片想いの女性の心を綴った佳曲。「4.君すむ街へ
はアップテンポで1stの「ひとり暮らし」の続編っぽい。あの恋は成就されなかったんだね・・・。「5.
二人の午後」はタンゴ。3兄弟ではない(関係ねーだろ!(笑))。やはり破れた恋を想い返してる。
「あの時 ああしていれば・・・」後悔の波が押し寄せる・・・。「6.かざぐるま」は彼の王道メロディー
ともいえる楽曲。片想いの男の一途な想いが展開されています。「7.かすみ草」には幼き日の今で
は忘れかけた風景が全面に広がっています。「8.幸せの時間」はこのアルバムで唯一といっても
いいバラード。切ないメロディーに加え、ささやかな暮らしの中にこそ本当の幸せの時間があると再
確認させられる(苦笑)。「9.落葉」はあっけらかんとした印象の中に、静かな女性の恋する人への
ひたむきさが感じられます。ラスト「10.人生」はロックチューン。こんな形でアルバムが終るのは彼
の中では珍しい。「迷うことは いつでも 進むことだから」・・・うーむ考えさせられるフレーズだ。と
にもかくにもこのアルバムには、ジャケットのような絵日記のような感覚を覚えてしまうのです・・・。
6thアルバム 
「かざぐるま」

1986.7.2

 
 
1. ねがい
2. 絵日記
3. やさしい瞳
4. 君すむ街へ
5. 二人の午後
6. かざぐるま
7. かすみ草
8. 幸せの時間
9. 落葉
10.人生
 
 
 

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