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〜お

4749 「おかえり」 森山直太朗 14/12/20
A「とある物語」(13/4/24)
 僕らはまだ見ぬ未来に向かって一歩ずつまだ歩いたことのない場所を歩いている。「今」という瞬
間があっという間に過ぎ去って「昔」になってゆく連続の中を、誰にも止められない「時」の中をただひ
たすら歩いている。でも時にふっと後ろを振り返りたくなる時がある。まるで誰かに「おかえり」と促され
たかのように。人生は積み重ね。でもその積み重ねが時には足かせになることも、けっこうあるよね。
4485 「おかえりなさい」 ファンキーモンキーベイビーズ 14/03/31
A「ファンキーモンキーベイビーズ3」(09/3/4)
 僕らはただ君を見守ってあげることしかできない。頑張り屋さんの君のことだからつらいことがあって
もきっと弱音など吐かないのだろうけど、それでもやりきれないことがあったらいつでもここに帰ってきて
ほしい。続けることよりも辞めることの方を恥じてしまう君だから余計心配になるけど、忘れないでい
てほしい。どんな風な君になっても受け入れる、いつでも帰って来れる場所がここにあるってことを。
604 「おかしな 2人」 ユニコーン 02/02/18
A「服部」(89/6/1)
 まるでジェットコースターに乗ってるかのような、目まぐるしさを感じさせてくれる楽曲。なんか聴いて
るだけで思わず笑っちゃうような早口歌唱なんだけど、そこがこの頃のユニコーンの特徴であり、魅力
でもあるんです。女性の立場から歌うと、彼らは何でこうもコミカルになるんだろう(笑)。とにもかくに
も、この曲では妙な縁で結ばれた”おかしな二人”の人生がブルース調で歌い上げられていきます。
605 「丘の上から」 村下孝蔵 02/02/19
A「初恋 〜浅き夢みし〜」(83/8/25)
 きっとこの二人には別れたくなくても別れなければならなかった事情があるんだと思う。それは二人
のそれぞれの夢のためなのかもしれないし、実はそれ以外の理由があるのかもしれない。見送る男と
見送られる女。「別れ」をテーマにした楽曲にしては妙にさわやかな感じが残るバラード作品。きっと
この曲の全編を彩っているアコースティックギターの優しい旋律が、そう感じさせるのかもしれないな。
244 「丘の上の愛」 浜田省吾 01/02/14
A「Home Bound」(80/10/21)/A「Sand Castle」(83/12/1)
 ドラマティックに展開されるバラードで、彼の代表曲でもある。その少女は貧しさを嫌い、常に着飾
って裕福な生活を待っていた。でも彼女が愛した唯一の男性は夢しか持っていない学生だったが
彼女はやがて丘の上に住む裕福な男性の元へ。現代の女性に対するアンチテーゼのようにも受け
取れる曲。実際に愛に金額なんてつけようがないが、ちょっと今の世の中はドライ過ぎるぞ、おい。
3544 「岡本君」 ザ・ハイロウズ 11/09/02
A「Relaxin’WITH THE HIGH-LOWS」(00/6/9)
 「岡本君」という級友への想いを歌った、ハイロウズにしては珍しいメロウなナンバー。彼が転校
して去っていってしまったのか、はたまたこの世を去ってしまったのかはわからないけれど、確実に言
えるのは彼とはもう二度と会えないということ。きっと彼との間には夏の甘酸っぱいたくさんの思い出
があったんでしょうね。こういう曲を聴くと、マーシーの1stソロアルバムを思い出してしまいますね。
2175 「おきざりにした悲しみは」 吉田拓郎 06/08/20
S(72/12/21)
 悲しみとは、一度生まれたら決して消えることはないんだなってこの曲を聴くたびに痛感させられ
ます。”悲しみを忘れる”って表現があるけど、それは忘れるのではなくて置き去りにしてくるのにす
ぎないことなのかもしれない。一度生まれてしまった悲しみとは一生共に生きるしかないのだ。たと
えどこかで吹っ切れたとしても、その悲しみはまたいつか忘れたころに必ず自分を襲ってくるものね。
4728 「置き去りの愛」 尾崎豊 14/11/29
A「誕生」(90/11/15)
 「愛」とはいったい何だろう?「これも愛?」「あれも愛?」それらはすべて「愛」であり、すべて「愛」
ではないのであろう。何を言っているか自分でもチンプンカンプンなのですが(笑)「愛」とはそういう、
つかんだような気でいてもつかめてはいなくて、つかめなかった後にこそ気づくような曖昧なものなの
でしょう。だから世には”現在進行形”の「愛」はない、のかもしれないしあるのかもしれない(笑)。
4190 「奥田民生 愛のテーマ」 奥田民生 13/06/09
A「29」(95/3/8)
 壮大なテーマを掲げてるわりに、思いきり放り投げられたようなサウンド。どっちかというとやっつけ
仕事のようなメロディー進行(笑)。なんだかんだ難しい言葉を並べてみたって、その人の横に行き
手つなぐだけでカタがつくんだ、愛なんて。そんな風に言われてる気がする。”ドーンドド ドーンドド
”というドラムの開けっ広げさに思わず失笑しちゃいますが、そんなものかもしれないよ、愛なんて。
3235 「October 〜リリー・カサブランカ〜」 さだまさし 09/10/28
A「家族の肖像」(91/7/25)
 今日は君の誕生日。別れの言葉さえ君に言わせた僕が言えばうそだと思われるかもしれないけ
ど、今でも君を幸せを祈ってる。今思えば君のためと思っていたことが君を傷つけてしまっていたね。
そんな思いと後悔にふける男の心情を綴ったバラード曲。君ともっと深いところで話し合えていれば
君はまだ僕の横にいてくれたかもしれない。その想いが今夜もこの男の胸を締めつけるのでしょう。
4047 「臆病者」 森山直太朗 13/01/17
A「レア・トラックス Vol.1」(10/12/15)
 まるで「喪黒福造」のような(笑)この「臆病者」とはもちろん自分の中に宿ってるもうひとりの自分
のことでしょうが、確かにいつも目の前にいるわけじゃない。いざ人生の岐路において重大な決断を
迫られた肝心な時にひょっこり現れる。誰もがすべてのシチュエーションに度胸を持っているわけじゃ
ない。その場面でもうひとりの自分、つまり臆病者を一喝して飛び込んで行けるか?なんですよね。
2109 「贈る詩」 ゆず 06/06/15
A「ゆず一家」(98/7/23)
 今日は君の誕生日。何か贈れるほどお金も持ってないし、そんなに時間もない。だからそのかわ
りにこの唄を心を込めて贈るよ!っていう思わず微笑ましくなってしまうポップな一曲。即興で作っ
たようなお手軽さが、逆に手作りっぽくてすごくいいなって思います(笑)。世の中に唄はあふれまく
ってるけれど、誰かのために自作した唄っていうのは世界にひとつしかない最高の贈り物だよね。
1344 「贈る言葉」 海援隊 04/03/11
S(79/11/1)
 世間一般的には、この曲には明るい未来に向かって送り出すっていう卒業の歌としてのイメージ
が強いのですが、聴くたびに淋しくなってしまうのはボクだけでしょうか?(笑)悲しみを知る者ほど人
に優しくできる、信じられぬと嘆くよりも信じて傷つく方がいいっていうフレーズはボクの中では大切な
言葉です。だけど愛するあなたへ僕から贈る言葉はもう届かない。やっぱり淋しい曲ですね(笑)。
3815 「オケラ」 スピッツ 12/05/30
S「君は太陽」カップリング曲(09/8/26)
 ハードな演奏とともに展開されるストイックな男の物語。要らないものが多すぎるから余計に悩み
こんでしまうんだよね。不必要なものを削ぎ落としていったら自分の身体だけ残ったってくだりは、ま
さにそうだよなって思う。物事って本当はシンプルなんだ。そこに幾重にも必要のないものがまとわり
ついてるからおかしくなる。ただそれを簡単に削ぎ落とせないからこそ誰もが悩んでるんだろうけど。
4027 「おじぎ草」 吉井和哉 12/12/28
A「The Apples」(11/4/13)
 本心に辿り着くまでには何層ものしがらみや事情をかきわけていかなくてはならない。心の底から
湧き出た自然な感情というのは、きっとそれらをかき分けて出てきた気持ちなのだろう。でもそれをな
かなか素直に表現できないのは「もしも受け入れられなかったら」という不安の気持ちから来るのだろ
う。「あなたに逢いたい」ただそれだけのことなのに今夜もそれを成就できず眠れぬ夜は続いてゆく。
3060 「おだやかな時代」 中島みゆき 09/05/06
A「歌でしか言えない」(91/10/23)
 自分の本心を放っている人ほどバッシングを受けるこの時代。本心を秘め黙り通していかなきゃ
生き抜けない時代。大多数の意見に同意し大勢の中に埋もれていくことがこの時代を生き延びる
コツ。確かにボクもあまり自分の意見をゴリ押しする方じゃないけど、でもそれじゃああんまりだ。
分の足だけで走り出そうとする人ほど傷つけられるこの時代。あきらかに何かが足りない気がする。
4360 「落ち葉」 フラワーカンパニーズ 13/11/26
A「Singles & More」(02/10/23)
 何気なく君と歩く月夜の道。どこまでも歩きたい気分だ。街ではそこらじゅうで落ち葉が降ってい
てそれを踏みつけた時の音が寂しい。どこかの家の灯りが幸せそうな人影を映す。そんなシーンを
目の当たりにするたび君の手を握りたくなる。そんな青年の心情をストレートに綴った曲。このグル
ーブ感、キャッチーなメロディ。シングル集の新録曲としてだけ発表されてるのがもったいない歌だ。
2574 「落葉」 村下孝蔵 07/09/23
A「かざぐるま」(86/7/2)
 あなたには好きなように生きてほしい。私はただそんなあなたの後をついてゆくから。そんな女性の
一途な想いを綴った楽曲。でもこの女性にはその先に恋の終わりが見えているような、そんなそぶり
も感じるのです。いつか止ってしまう独楽であっても、そのひとときは音を立てて回っていたい。どんな
に生い茂ってても、いつかは葉も枝から落ちてゆくと決まってる。彼独特の悲しい感情表現ですね。
3116 「おつかれさまの国」 斉藤和義 09/07/01
S(08/12/3)
 「おつかれさまです」というこのあいさつ、まずは自分より相手を思いやるこの国独特の言葉ですよ
ね。本当は自分の方がよっぽど大変かもしれない。誰もがどうしても抜けられないスパイラルにハマ
ってる。人生はいいこと以上に悪いことのてんこ盛りだ。なのに彼らは今日も言う。「おつかれさまで
す」と。もし何かにつまずいた時その言葉を自分に向けてみるのもひとつの抜け道かもしれないな。
3119 「お月さまほしい」 中島みゆき 09/07/04
A「ララバイSINGER」(06/11/22)
 あの子は今日も笑顔で帰っていった。あんなひどい目にあったというのに。だから本当は今頃ひと
りで泣いてるんじゃないかと思うと、なんだかあの子の力になってあげたくて。そんなどうにもならない
想いを綴った渾身の楽曲。個人的に”いじめ”がテーマじゃないかと思います。本当は助けてあげた
いけど助ければ今度は自分が。そんな気弱な自分を突き刺すメッセージが痛烈で、そして優しい。

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