| 『キン肉マン』に出てくる超人”ペンタゴン”をジャケットにもってくるとはニクいなあ。ロビンマスクや |
| テリーマンなどの主要脇役ではなく、どちらかというとどっちでもいい彼を起用したところが彼ららしい |
| っちゃ彼ららしいんだけど(笑)。おっとキン肉マン論はこれぐらいにして(笑)美しいストリングスととも |
| に始まる「1.世界のまん中」は、「君」という世界からはみ出してしまった僕を歌った切ないラブソング。 |
| タイトル曲「2.LUCKY
STAR」は若者たちの旅立ちを歌ったミディアムテンポなナンバー。彼らの十八 |
| 番とも言える夕暮れ時の悲しい感情を歌った「3.夕」を聴くたびホロリとなって、仕事も立場も何もか |
| も捨て去って君に会いに行きたいけどできない。そんな青年の心情を描いた「4.How
do you feel?」 |
| にまたホロリ。「もう少しの輝き」を追いかける青年を歌った「5.ラストダンス」をはさみ、いつまでも君 |
| にとってのヒーローであり続けたいと願う「6.トーキョー・キャンパス」、誰もが自分を抑えて生きてるよ |
| うな街でいったい僕は今どんな顔をして歩いてるんだろう?その切ない思いを綴った「7.Mr.Lonely」、 |
| 一転明るくポップな「8.チェリーボーイ」は弾むような曲なんだけど、やっぱり心の奥底にひそむ葛藤 |
| を歌ってるんだよな。言葉にすると陳腐なものになってしまうけど、心の中に持ってる間は輝きを増す |
| 思いを歌った「9.アワーソウル」、「君」という存在があるだけで僕は生きてゆける。君の笑顔が僕の心 |
| の闇を照らしてくれるんだと歌った「10.なんでぼくらは」はジーンと来るバラード曲。今作のハイライト |
| といえる「11.スローモーション」は彼女からのメールにふと自分の生き方を見つめる青年の願いを歌 |
| ったロックチューン。「12.すべての〜」はひとりぼっちだった若き日の自分を思い起こさせてくれるロッ |
| クバラード。インスト曲をはさみサックスとメロディーが切ない唯一のシングル曲「14.いっしょに帰ろう」 |
| へ。実は本来12曲で終わってもよかったんじゃないかと思ってた盤なんですけど、この曲の世界観を |
| 散りばめてあるのが本作だということに気づかないボクは何て浅はかだったんでしょう。会いたいけど |
| 会えない。あの頃の笑顔に戻って君に会いたい・・・この盤のテーマがここに集約されてる気がします。 |