■現状と課題について
昨年は小泉構造改革仕上げの年、経済格差は拡大し、年間3万人を越える自殺者の約1/3が多重債務等の経済的理由であるといわれています。
生活保護世帯の急増とワ−キングプアの拡大、年金・医療・介護など社会保障制度に対する国民の不安も深刻です。
9月、安倍政権となり、第165臨時国会では国民の6割以上が反対する教育基本法が衆院では野党欠席の中で強行採決、参議院でも圧倒的多数与党のもとで改悪されてしまいました。防衛庁の「省」への昇格等、米軍再編・海外派兵のための自衛隊法の改悪により、血税を使った更に多額のアメリカへの軍事支援が押し進められていくのではないかと懸念しています。
■新しい年に希望をつなぎ持続可能な社会創造のために
○「改憲」に抗し、憲法9条を護る運動を強めてまいりましょう
○福祉・医療の大幅後退・教育の国家統制に反対の声をあげましょう
○今年は選挙の年政治を変えるチャンスです
●多摩市では4月、知事選(8日)
●市議会議員選挙(22日)
●7月参議院議員選挙(22日予定)
国政は二大政党化の流れの中で、圧倒的多数の与党(自民・公明)と少数野党 (民主・共産・社民他)となりバランスを欠いた議院内閣制はとても危険です。地方選挙(知事選・市議選)は二元代表制です。首長(知事・市長)と議会は対等です。
特に議員は多様な市民の意見・意思の代弁・代表として選びたいものです。
最近、懸念していることは地方議員の政党化です。二大政党化の流れの中で国政政党が地方議員を立て、政党ポスタ−が街中にはんらんしています。地方議員は国政の代弁者ではありません。首長(市長)の政策の監視をし、市民の多様な意思を政策(条例)化するため、自由な議論を通して市民生活を守ること時には国政の野党として、議会をあげて抗議する必要があります。市長に対して政策チェックと政策提案条例等の立法機能をしっかり果たすことのできる議員を選び市民生活を向上させてまいりましょう。
厳しい現実の中で、子どもたちの未来を見すえ、自らの生き方を真剣に探し求めておられる皆さまと共に活動を続けてまいりたく思いますのでどうかよろしくお願い申し上げます。
2007年 1 月 市民派無所属 住田啓子