| まるで写真集かと思ってしまう特大ブックレットに収められた8枚目。しかも発売の子供の頃の自分に想 |
| いをはせる短編「1.桜道3」を経て、アルバムタイトル曲「2.スミレ」へ。「君のそばで咲こう」がテーマのこの |
| 曲は、実は大切なものは身近にあるんじゃないかってメッセージを放っています。楽したって苦労したって |
| いずれやってくる総決算に直面するんだよ、と歌われた「3. 3番線」、とにかく自分らしく生きていこうよ、と |
| 綴ったフォークナンバー「4.ふくろ」、友達のままでいれば君とまた会えたのかもしれないのに・・・という悲 |
| しい別れを綴った「5.駅」と続き、初めて聴いた瞬間衝撃を受けた「6.青」へと繋がります。シンプルな演奏 |
| にシンプルなメロディー、大切なものは実はとてもシンプルなものなのかもしれないな。岩沢くんの曲なれど |
| ヒジョーに力の抜けた、逆に彼らしくない歌に仕上がってる(笑)「7.運転技術の向上」。「8.君は東京」は誰 |
| よりも先に東京でひとり暮らしを始めた憧れの娘が変わり果ててゆく姿を淡々と歌い上げてゆく悲しい曲。 |
| 「9.旅立ちのナンバー」は何度もあきらめかけた夢をそれでも追って前へ歩いていこうと歌うナンバー。「10. |
| フラリ」は好きな娘が誰かを想ってることを思いながらもんもんと夜を過ごす男の哀しいだけどこのコミカル |
| タッチな歌。”いつだってどこだって君といたい”・・・ただそれだけのことなのに、なぜこうも悲しい思いをす |
| るんだろう・・・そんな想いが込められた彼ら屈指のバラード曲「11.呼吸」。冒頭の続編「12.桜道2」がいい |
| アクセントとなり始まる「13.言えずのアイ・ライク・ユー」は明らかにあのKANさんのモジモジ男ソング「言え |
| ずのI LOVE YOU」を意識してる!・・・はず(笑)。日曜日のひとときを切り取った、まさに何事もないソング |
| (笑)の「14.カーテンのせい」。でもこの主人公、必死に今の自分からの出口を探してるんだよな。「15.ブザ |
| ービーター」はバスケットボールに青春をかけた青年の回想録。ちなみにタイトルの意味は「試合終了の |
| ブザーと同時にシュートを決めること」。「16.またあえる日まで」は友達との別れを描いた一曲。仲間と別れ |
| ることは悲しく寂しいことだけど、自分の未来に向かって進んでいくことなんだよなあ。以上全16曲という超 |
| ボリューム感のあるアルバムながら、やはりどの曲にも「ゆず印」のついた聴き応えのある一枚ですね〜。 |