1st フルアルバム
『夏雲ノイズ』
2004.6.23
 
 
1. 螺旋(らせん)
2. ふれて未来を
3. 桜夜風
4. view
5. きみがいいなら
6. ドーシタトースター
7. 君の話
8. 僕の話
9. 種を蒔く人
10.キミドリ色の世界
11.えんぴつケシゴム
12.奏(かなで)
 
 
 
 
 
 前作に収録された「4.view」「7.君の話」の別バージョンを含むスキマスイッチの1stフルアルバム。
「1.螺旋」はブルージーな雰囲気が印象的なポップな曲。等身大の自分だと思っていたことが、気づ
いたらただの自分のわがままだったって気づくことって、あるよなあ。「2.ふれて未来を」はさんざん
彼女との未来を歌っていたかと思いきや、最後の一節でどんでん返しされた気分になる(笑)一曲。
山崎まさよしも参加した「3.桜夜風」は普遍的な”人の悲しみ”を歌った名バラード曲。ただそこには
春の訪れを知らせる桜夜風だけが吹き抜けていった・・・。「5.きみがいいなら」は文字通り「君が言う
なら人だって刺せる」っていう少々危ない偏愛を詞にしてるように思えるんだけど、このメロディーと
歌声のおかげで生粋のラブソングに聴こえるから不思議。「6.ドーシタトースター」はいなくなった”君”
と買ったものの中で唯一残ったトースターが壊れかけてるっていう状況の中で、男はついに彼女を忘
れる決心を・・・できないんだよな(苦笑)。「8.僕の話」はミディアムテンポで歌われた恋への悔恨歌。
「9.種を蒔く人」は日々の中の何でもないちょっとしたことの中に幸せはあるんだよっていう気持ちを
歌った曲「10.キミドリ色の世界」は彼女の部屋のカーテンが、僕と出会う前のこととはいえ、自分以
外の男と選んだと思うとなんだか無性にイラついてくる、という気持ちを歌った一曲。このどうにも煮
え切らない気持ち、これが男の本性なのかもね(笑)。「11.えんぴつケシゴム」は転校しちゃって卒業
アルバムにも載ってない好きだった女の子を想い返す歌なんだけど、すごく気持ちわかるなあ。昔の
もの整理すると何でもかんでも引っ張り出して広げて「今頃あの子どうしてるだろ?」なんてね(笑)。
そしてこのアルバム最大のハイライトであるバラード曲「12.奏(かなで)」。訳あって遠い街に離れ離
れに暮らすことになってしまった恋人たちの、それでもつながっていこうとする想いを綴った名曲。う
〜む、サラッと聴けてしまうんだけどその一曲一曲の中身はヒジョーに濃い名盤ですよ、こりゃあ。

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