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2380 「SAKURA」 いきものがかり 07/03/13
S(06/3/15)
 春の別れと旅立ちを美しく切ないストリングスで綴ったバラード曲。桜は新しい旅立ちに胸を躍ら
せる花。でも一方ではもう二度と戻って来ない季節を思い起こさせる花でもあるんですよね。あな
たと過ごしたあの愛しい日々を忘れたくない。でもその後の日々を過ごしてゆく過程で徐々に想い
は薄らいでいってしまう。もしかしたら桜はその当時の心情を映し出すスクリーンなのかもしれない。
2710 「桜」 斉藤和義 08/03/19
A「FIRE DOG」(96/2/28)
 人は誰でも夢を見る。その中で自分が求める何かを探している。それはいつかきっとたどり着きた
いと願う場所であるんだろうけど、逆にそれを手に入れてしまえば、そのとたんにそこで夢は終わっ
てしまうんですよね。そう考えると、夢って手に入れるのが難しければ難しいことほど長く見ていられ
るものかもしれない。ただその反対側で、自分に残された時間も少なくなってゆくんですけどね。
3770 「桜」 鶴 12/04/15
S(09/2/18)
 春の優しい風にさえ散ってしまうというのに、どうして桜は咲くのだろう。いずれ散ってしまうという
のにどうして人は恋をするのだろう。君のついた嘘を受け入れていれば君と一緒に過ごせていたの
かもしれない。それをひっくるめての君だったはずなのに、僕は君の手を離してしまった。散ってしま
った桜の花は来年また咲くだろう。でも僕の心は毎年桜の花を見るたびに傷ついてゆくのだろう。
2008 「さくら」 BUCK-TICK 06/03/06
S「JUPITER」カップリング曲(91/10/30)
 A面に収められている『JUPITER』とこの曲は、早朝から働いて夕方に夜間大学へ通う電車の中
で数え切れないほど聴いた曲です。ちょうど空のオレンジ色と青色がまざりはじめ、当時この曲はま
るでボクを飲み込むように耳もとで轟いていたって、あれ?曲紹介になってないぞ(笑)。”もう疲れ
たろ 演じること 夢見ることも全て”学生だった当時は、まさにそんな気分だったのを覚えてるなあ。
3023 「サクラ」 やなわらばー 09/03/30
S(08/2/6)
 あなたに出逢えて初めて「誰かを大切に思う気持ち」を知ることができた。何度散ってもまた咲くこ
とを繰り返す桜。その新しい蕾は明日を疑わず揺れている。もちろんこれから先の人生で数えきれ
ないほどの挫折にも出会うのだろうけど、それでもこの桜のように、明日を諦めてしまうのではなく明
日を信じて生きてゆきたいって気持ちがこめられた楽曲。歌声の美しいハーモニーがまた絶品です。
1341 「桜」 吉岡秀隆 04/03/08
A「裏」(02/7/26)
 昨日そこにいたはずの誰かが今日いなくなったとしても、太陽は昨日と同じように昇り、みんな昨
日と同じようにまるで何事もなかったように一日を過ごしてゆく。そんな無情さに僕はひとり涙を流し
ていると歌うバラード曲。心の支えだった人がいなくなってしまったら自分も生きてはいけないな。そう
思っていたのに実際は今も何事もなかったように生きてる不思議な条理。彼の感性を感じますね。
2030 「さくら」 森山直太朗 06/03/28
A「乾いた唄は魚の餌にちょうどいい」(02/10/2)/S(03/3/5)
 桜舞い散る道の上でまたの再会を約束して友と別れる。この曲の登場時、新しい卒業の歌とし
て、そして日本の美しき古きよき文化を伝える名曲として僕の心に刻まれました。でもある時を境
にこの曲の聴き方が変わりました。もしや”学業からの”卒業という小さな意味の別れではなく生を
全うした”生命の別れ”をテーマにしてるのではなかろうか?と思い聴き直してみたら、涙あふれた。
4480 「桜」 野狐禅 14/03/26
A「ガリバー」(06/6/21)
 身の周りのさまざまな出来事にいつしか僕は追い込まれている。都会でがんばってはいるけど時
々なぜがんばっているのかってことすら思い出せなくなる。そんな時はこうして駅前のやせた桜の木
の下で煙草に火をつけながらつらいことをひとつ忘れる。それで僕の精神はなんとか保たれている気
がするんだ。そして今日君のことを忘れようと思ってる。何度となく思い出す愛しかった君のことを。
2021 「桜が咲いたら」 GOING UNDER GROUND 06/03/19
A「GOING UNDER GROUND」(00/5/24)
 これからの君と僕の未来を想像してた。もう二人で迎えるはずのその未来は来ないけど、君に向
かって最後に思いっきり笑って歌うよ。そんな言葉にはできようのない彼女との別離の悲しみを歌っ
たロックチューン。できることならこの桜の季節に僕の心の中の悲しみまで桜色に染めてほしい。そ
んな主人公の健気ではかない心情が伝わってきます。明るい曲調だけどどこか影を感じる作品。
4841 「桜color」 GReeeeN 15/03/22
S(13/2/27)
 「春が来た」という喜びより「また春が来てしまった」という悲しみを感じてしまうのは、春にまつわる
悲しい歌を聴き続けてしまったせいなのでしょうか(笑)。毎年この時期になると「もう1年が経ってし
まった」という感慨とは裏腹に「思ったほど成長できていないな」という自分の状況を思い知らされま
す。「春は旅立ち」というテーマの曲を聴くたびに、もう戻ることのできないあの頃へ思いを馳せます。
1759 「桜木町」 ゆず 05/06/30
S(04/6/2)
 彼らにとって「桜木町」って街はとても大切な街なんでしょうね。この歌は彼女と初めてくちづけた
「桜木町」という街で、今度は彼女と別れていかなくてはいけないというヒジョーにつらい気持ちを歌
にした楽曲ですが、暗く沈んでいかないのはやはりゆずの持つ個性と明るい旋律が効いてるからで
しょうね。だけどそのポップさのため、逆に聴いた後にはやっぱり淋しさ、悲しさが残る一曲だなあ。
9 「桜坂」 槇原敬之 00/04/27
A「君が笑うとき 君の胸が痛まないように」(90/10/25)
 「槇原敬之」をはじめて聴いたのは「どんなときも。」ではなく彼のラジオで流れていたこの「桜坂」
だった。この曲を聴くとつらかった浪人時代を思い出す。アルバムタイトルの長さも印象的だったな。
美しいく悲しいピアノではじまり、この街を去っていった友への思いを綴っている名曲なのです。聞け
ば彼がこのアルバムをレコーディングしたのも浪人時代だそうで、何かうれしい奇遇を感じたのです。
1507 「桜島 SAKURAJIMA」 長渕剛 04/08/21
A「Keep On Fighting」(03/5/14)
 彼の故郷・鹿児島にそびえ立つ桜島に向けて歌われたド迫力な一曲。昔からこの国がどんな状
況になってゆこうとも、桜島は常に何も言わずただそこにドカッと腰をおろし、この国を見つめていた
に違いない。そんな桜島の生命エネルギーっていうのは、彼の歌う生き様とすごくマッチしているという
か、桜島の存在そのものが彼に力を与えてくれている感じがして、思わず圧倒されてしまいますね。
1031 「桜散る」 さだまさし 03/04/30
A「Glass Age」(84/12/12)
 「愛しすぎることは多分 愛さないと同じ」う〜む、このフレーズにはいったいどんな意味がこめられ
ているのでしょう?この楽曲は愛していた彼女に別の恋人ができてしまったという、まさに「恋が逝く」
ワンシーンを歌にしたものですけど、華やかに桜が散る光景とは裏腹に心の中には悲しみがこみあ
げてきます。冒頭のフレーズ、やっぱりわからない。果たして僕にわかる日が来るのでしょうか?(笑)
1021 「SAKURA ドロップス」 宇多田ヒカル 03/04/20
A「DEEP RIVER」(02/6/19)
 すごく心に染み入ってくるラブソング。彼女の歌詞って日本語的には「?」っていうものが個人的に
はたまにあるんですけど、それをメロディーに乗せてしまうとメチャクチャ素晴らしいラブソングに変身
してしまうから不思議なんです!まるで桜の葉が舞い散る中にいるようなサウンドが心に何かを訴え
てくるような感覚に陥る名曲。春を迎えてるのに切ないっていう、そういう心の機微がいいですよね。
3039 「桜並木」 奥華子 09/04/15
A「TIME NOTE」(07/3/21)
 どんなに恋を繰り返しても忘れられない存在がある。卒業式のあの日、私はあなたに「さよなら」と
言った。あなたを好きな想いと、でもそれじゃいけないという想いが結局はあなたを傷つけてしまった
よね。今はふたり遠い場所に離れているけど、桜の花が散るこの季節が来るたびにあの日が昨日の
ことのように心によみがえってくるよ。そんな切ない女の子の心情が綴られた作品です。染みますね。
2010 「桜の雨、いつか」 松たか子 06/03/08
S(00/2/9)
 人はいつか死ぬ。これは当たり前のことなんだけど、ただその「死」にもいろんな種類があると思う
んです。でも好き勝手なことだけして誰からも悲しまれないような死に方をするよりは、いろんな人に
に惜しまれるような人間として死にたいですよね。この曲はやはり逝ってしまった大切な人に想いを
はせる曲ですが、「死」とは当人にとってというより、残された人の心に残れるかどうか、なのかもね。
2020 「桜の隠す別れ道」 平川地一丁目 06/03/18
A「えんぴつで作る歌」(04/7/28)
 「桜の隠す別れ道」とはなんてはかないタイトルなのでしょう。桜は旅立ちの花。だけどそれは別
れの花でもあるのです。華やかな桜満開の道を歩くと、なんだか心が躍るような気にもなってしまい
ますが、その裏側でその時期の別れにどれだけ多くの人々が涙を流したことでしょう。満開に咲く桜
の花に隠されていた別れ道は桜が散ると同時にその姿を浮き彫りにする。何とも哀しいですよね。
3731 「桜の季節」 フジファブリック 12/03/07
S(04/4/14)/A「フジファブリック」(04/11/4)
 「桜の季節」は「出会い」の季節ではあるのだけど、その「出会い」はその前にあったであろう「別
れ」の上に成り立っている。だから桜にはどうしても「別れ」のイメージがつきまとうんだよな。「桜が
散る」という現象に「何かが終わる」イメージを重ねてしまうからなのだろうな、きっと。淡々と歌われ
てゆく桜の季節の別れ。聴くたびに何とも言えぬ悶々とした不思議な感情が芽生えてくるんです。
637 「桜の時」 aiko 02/03/23
A「桜の木の下」(00/3/1)
 この曲からはすごく「幸せ」感を感じることができます。あんまりハッピーな歌って心の中には残らな
いタチなんですがけれど(←悲しーっ!(笑))この楽曲にはそんな「幸せ」の中でも常に「不安」と隣
り合わせの女の子の心情が描かれていると思います。そう、あんまり幸せの中で我を忘れると、その
うちいつか足元をすくわれてしまうという悲しい経験が、彼女をそうさせているのかもしれませんねえ。
3003 「サクラビト」 Every Little Thing 09/03/10
S(08/2/13)/A「Door」(08/3/5)
 桜を見るたびに悲しみを感じてしまうのは、その花の散り際ががあまりにも切ないから。美しいもの
がいつまでもその荘厳さを維持していられるはずもなく、すべてのものはいつか必ず朽ちてゆく。でも
人の想いは朽ちてゆくことがないとも思えるのです。遥か彼方のあなたに私の願いを届けたい。現
実的には無理な話でも、咲きほこる桜の前に来るとそれが伝わってゆくように思える不思議な曲。
2384 「桜人(さくらびと)」 さだまさし 07/03/17
A「美しき日本の面影」(06/9/13)
 新古今和歌集や万葉集、後撰集に登場した、桜にまつわる和歌を散りばめて歌われた曲。桜
はどちらかといえば明るい事象を思い起こさせる花。だけど逆に散りゆく桜は悲しみを思い起こさせ
るんですよね。しかも一年のうちの数日しか華やかな姿を保てない桜は、まるで移ろいやすい人の
心を投影しているかのようなそんな錯覚すら覚えます。純日本的なこの哀しみ、染みてきますね。
3752 「サクラブルー 〜君が旅立つ日〜」 馬場俊英 12/03/28
A「HEARTBEAT RUSH」(11/4/13)
 旅立ちの春。君は僕をこの街に置き去りにして旅立ってしまうんだね。君にはいつまでも夢を追い
かけてほしい、と思う反面、つらい目を見て帰ってきてほしいという不謹慎な気持ちもある。どんなに
愛しく思ってる人に対しても、だからこそそれと同じぐらいの憎しみを感じてしまう時があります。君が
僕の元へ帰ってくるということはうれしい。と同時にそれは君が挫折したことになる。複雑ですよね。
1370 「サクラ・フワリ」 松たか子 04/04/06
S(98/3/25)
 誰かを好きだっていう気持ちははっきりしているのに、必要以上に考えこんでしまうっていうことはあ
るかもしれない。もっともっと彼のことを知りたいのに言いたいことがうまく言えない。そんな日々を重ね
ていくうちに、きっといつかその答えに辿り着けるのかもしれない。遠くへ行きたいって思うのは、そこか
ら動けずにいる今の自分から、もっと誰かに近づきたいって気持ちの表れなのかもしれないですね。
2053 「桜夜風」 スキマスイッチ 06/04/20
A「夏雲ノイズ」(04/6/23)
 桜夜風の吹きぬけるこの道の向こうにはいったい何が待っているのだろう?メロディアスな雰囲気
の中、悲しみを抱えながらも前を向いて歩く青年の心情を綴ったバラード曲。確かに桜の咲く夜道
を歩くと、何か一種独特な思いを抱きますよね。現実と非現実の間を歩いてるような、そんな気に
なってしまうのです。そしてすごくおセンチになっちゃうんだ(笑)。和風際立つ名曲なのであります。
2991 「桜らららら/ただ愛のためにだけ」 中島みゆき 09/02/26
A「ララバイSINGER」(06/11/22)
 優しいんだけど切ない柔らかなギターで始まる『桜らららら』はデビュー当時の彼女の作品を思い
起こさせると思ったら本当にデビュー当時に作った曲だそうです。そしてメロディが途切れることなく
『ただ・愛のためにだけ』へ。誰かの存在が驚くほどの効力を発揮するってこと、ありますよね。”ただ
・愛のためにだけ”に生きていたいんだ。ところでタイトルを区切る「・」って何か意味ありげですねえ。

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