前作『ハチミツ』で大ブレイクを果たしたスピッツの7枚目のオリジナルアルバム。しかし、そのクウォリティーはまったく |
前作と遜色なく、かつ彼らの個性が生きている。「1.花泥棒」は草野氏作曲ではなく、ギター三輪氏のもの。イメージを打 |
ち壊すかのように1曲目に腰を下ろしてる。つづく「2.初恋クレイジー」は、打って変わってスピッツの世界。シングルであっ |
てもおかしくないほどの出来と個人的には思ってるんですけどね。「3.インディゴ地平線」はゆったりとしたメロディーに彩 |
られたタイトル曲。聴いてるだけでインディゴ色の地平線にいるような気が(←そのまんま!(笑))。「4.渚」はシングル曲。 |
「グリコ・ポッキー」のCMにも使われましたが、アルバムではすごく浮遊感のある仕上がりになってます。「5.ハヤテ」は「 |
君はキュートなハヤテ」と言いきってしまうところが「らしい」です(笑)。会いたい気持ちを歌にした一曲。「6.ナナへの気持 |
ち」はポップにも関わらず少し憂いを感じるメロディーが印象的な一曲。「7.虹を越えて」はメロディーが好きですね。「虹」 |
をキーワードに描かれた一曲。このアルバムはどの曲も「青」がとっても似合いますね。ジャケットにはそのねらいもある |
のかも。「8.バニーガール」はちょっと危なさを感じてしまうんですが、そんな危うさも彼らの魅力!(笑)「9.ほうき星」はちょ |
っとスピッツっぽくないかな?と思ったら田村さん作曲。このアルバムではイメージ打破を目指してるのでは?と思ってし |
まいますね。「10.マフラーマン」はロック色の強い一編。グルーヴィーであ〜る(笑)。「11.夕陽が笑う、君も笑う」はスピッ |
ツ全曲の中でもボクの中でかなり上位に来る曲です。このメロディーの突き抜け方、明るい中にもちょっと影を落とすよう |
な詞、サイコーです。最後をしめくくるのはスピッツの中でもかなり認知度の高いシングル「12.チェリー」です。12曲中最も |
ストーリー性を感じる名曲。このアルバムはスピッツの中でもロック色を前面に打ち出した感じのする一枚ですねえ。 |