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なき〜なち

2836 「渚」　スピッツ 08/07/23
S（96/9/9）/A「インディゴ地平線」（96/10/23）
　スピッツの歌ってどちらかといえば非現実的なものばかりのように思えますよね。いや現実的な物
事を思いっきり難解な比喩を使って非現実的に見せているだけなのかもしれないけど。しかも彼
らの歌に出てくる主人公たちは、大抵みんな昔に悩んだり、苦労ばっかりしてきてる人たちばかり。
実はそんな彼らたちが見たひとつひとつの幻を歌にしているのかもしれないなって最近思うんです。
3910 「渚の約束」　ほたる日和 12/09/02
A「みらい小説e.p.」（10/8/11）
　渚で波と戯れる君を見ているうちにこの世界には君と僕のふたりだけしかいないような、そんな錯
覚すらおぼえてしまうよ。もうすぐ夏が終わる。いつまで君と一緒にこうしていれるのだろう？夏が終
わるのと同じように君と僕の関係が終わってしまわないように祈るしか僕にはできない。そんな恋人
たちの淡い情景が浮かんでくる曲。夏の名残に淋しさを感じつつ主人公の想いに胸を打つ作品。
1436 「泣きたい」　徳永英明 04/06/11
A「remind」（00/5/24）
　人間は「涙」にはウソがつけない動物なんじゃないかな〜って思います。もちろんその反対側に
は「微笑み」っていうすばらしい感情表現の方法もあるんだけれど、心に突き刺さるのはどちらかと
いえば「涙を流す」っていう方なのかもなあ。実際に泣いてる時よりも、泣き出す瞬間にこそ人間
の本性って隠れているんじゃないかと思います。人間としての感情がもっとも高ぶる、その瞬間に。
1417 「泣きたいのに」　辛島美登里 04/05/23
A「やまとなでしこ」（03/2/26）
　愛する人と一緒にいるのに切なさを感じてしまう彼女は、一人でいる時よりも二人でいた時の方
により寂しさを感じてしまう。街の人たちからは今私が彼とプレゼントを選んでいる姿がうらやましく
映ってるんだろうな。そんな彼女の複雑な想いを歌にした曲。彼女は激しく恋した時期を過ぎ、だ
からこそ彼の心を確かめたくなってしまうのかも。早く帰ろう。でも私が本当に帰りたい場所は・・・。
894 「泣きたい夜に」　中島みゆき 02/12/13
A「生きていてもいいですか」（80/4/5）
　ただ泣きたいと思う夜は、きっと誰しもあるはず。その理由は千差万別いろいろあるんでしょうけ
ど、そうすると不思議と自分だけがいけないように見えてくる時ってありますよね？でも本当はそうじ
ゃなくて「自分だけがいけない」そう思えてくる人は、とても優しい心を持ってる人なんだと思います。
そんな世の中への悲しみをそっと優しく包み込んでくれるのが、この『泣きたい夜』という歌なのです。
4575 「泣きぬれてひとり旅」　河島英五 14/06/29
A「作品集」（79/5/25）
　ある人に聞いたあの人の消息。誰かと歩いていたと聞けばつらい悲しみが襲ってくる女心。別の
誰かからひとり寂しく歩いていたと聞けば心揺さぶられすぐ追いかけてゆく女心。はっきり言って演歌
です。決して歌が上手とは言えない彼の不器用さ120％の歌声がなぜこんなにも響いてくるのでし
ょう？「歌」とはただメロディーの上にきれいに声を乗せることじゃないということを思い知らされる曲。
402 「失くした1/2」　尾崎豊 01/07/23
A「壊れた扉から」（85/11/28）
　おそらく尾崎豊のすべての楽曲の中で一番ポップな作品ではないだろうか。この曲での彼は、今
まで自分の身体から発していた問いかけではなく、どちらかというと「自分はこうだったから、キミもこ
うしてみたら？」というようなそれまでの曲にはない、今までの経験から得たメッセージを放っている。
「信じてごらん笑顔から　すべてがはじまるから」晩年の彼自身にもこの歌を信じて欲しかったです。
922 「泣くな 泣くな そんな事で」　長渕剛 03/01/11
A「Captain of the Ship」（93/11/1）
　励まされる歌っていうのは、歌詞がいくらよくてもメロディーがその人の心に合致しないと響いてこ
ないものです。それが見事に合致してる曲だ！って言えるのがこの楽曲です。おそらくギター初心
者でも簡単に弾けるようなコードしか使っていないにもかかわらず、こんなに心に響いてくる歌を作
れるっていうのは彼ならでは。自分を見つめなおすということが、実は一番大切なことなのかもね。
4979 「泣クモヨシ笑フモヨシ 〜小サキ歌ノ小屋ヲ建テ〜」　さだまさし 15/08/07
A「Sada City」（11/7/6）
　人は生まれた瞬間「いつか死ぬ」という運命が決まる。どうやって生きようがいずれ死ぬのならど
ういう生き方をしていけば後悔しないのだろうか？いや、後悔するようにできている気もする。その
考え方は千差万別。今がよきゃいいって人もあれば、いつか苦しむのならここでって考える人もい
る。だけど「いつか死ぬ」という運命は決して変わらない。だから思いっきり泣いて、笑いたいよね。
3524 「なくもんか」　いきものがかり 11/08/13
S（09/11/11）/A「ハジマリノウタ」（09/12/23）
　大人になることと愛想笑いがうまくなることは決してイコールじゃない。と頭ではわかっているのに
それでその場が無事丸く収まるのであれば、という思いも正直あります。ただ本当の温もりを与え
られる「大人」になるにはいつも「迷い」や「不安」から逃げず、そこから脱する方法を見つけようと
しなきゃならないんじゃないかな。たとえ周囲の「大人」に比べてかっこ悪い姿を見せたとしてもね。
152 「嘆くなり我が夜のファンタジー」　the yellow monkey 00/11/03
S（95/3/1）/A「SMILE」（95/2/1）
　インディーズ時代から歌い継がれ、4thアルバムに収録され、シングルカットもされた名曲。最初
はそんなでもなかったけど、この曲のビデオクリップを観てから好きになった曲。とにかくこのクリップが
きらびやかで思わず目が痛くなってしまうほど輝いてた。アッパーというかなんというか、これぞイエロ
ーモンキーの王道ともいえるメロディー運びなんだよなあ。そこがまたタマラナイとこなんですよねえ。
2914 「泣ける場所」　竹仲絵里 08/12/11
A「ペルソナ」（06/6/28）
　目の前の君はずっと黙ったまま。きっと今日ふさぎこんでしまうようなことがあったんだろうな。本当
は何があったか話してほしいけど、君が話す気になってくれるまで何も出来ないけどずっとそばにい
るよ・・・その優しい視線がなぜか悲しくなってしまいます。もうひとりの自分と戦ってる君を見るたび
に切なくなるけどそんな君の憩いの場所になりたい。そんな優しく切ない想いが綴られたバラード。
2678 「なごり雪」　かぐや姫 08/02/16
A「三階建の詩」（74/3/5）
　彼女を見送る列車のホーム。そんな彼の頭の中に最後に思い浮かんだのは彼女と過ごした東
京での日々。二人はずっと”このまま”だと思ってた。でも時はいつまでもそこに停まってはいてくれ
ず、無情にも人を成長させてゆく。「去年よりずっときれいになった」そのフレーズにこめられたのは
彼女が自分を残してこの街から去ってゆくという、彼の目の前に広がる淋しい現実なんだろうな。
4958 「情けない男の唄」　阿部真央 15/07/17
A「ふりぃ」（09/1/21）
　自分の好きなことだけやれていけたらきっと実りのあるいい人生になるだろう。だけど何ひとつ思
い通りにいかない。それはきっとあなたのせいだ。俺が何をやってもダメなのはあなたがこちらにふり
向いてくれないからだ。もしあなたが振り向いてくれたら何でもできそうな気がするのに。しかしこん
な愛すべきどうしようもなく情けない男のブルースを作り歌えてしまう彼女とは、いったい・・・（笑）。
4296 「National Holiday」　B'z 13/09/23
S「イチブトゼンブ」カップリング曲（09/8/5）
　誰かに遅れを取らないようにせかせかと働き続ける日々。自分が休めば誰かが自分より先に進
んでしまうんじゃないか？そんなせせこましい日々から解放されたある祝日。生きる意味って今の
日常とまったく違うところにあるように思えて、実は身近に転がってるんじゃないか。そんな忘れかけ
ていた笑顔を取り戻す日。「国民の祝日」とはこのためにあるんじゃないか、と思えてしまえる曲。
735 「何故」　長渕剛 02/06/30
A「家族」（96/1/1）
　周りがどんな風に変わっていっても、流されず自分から率先して物事を噛み砕いていけば、おの
ずと道は開かれていくのではないか？「あの人みたいに生きたいな」ではなく「あの人のように生き」
てゆけばいいのだ。この曲を聴いた時、憧れを憧れのまま終わらせてしまうのは自分の行動次第
だって言われてる気がしましたね。いつまでも子供の瞳を持っていたい。いや持ち続けるぞ（笑）。
1248 「なぜ・・・」　ヒステリック･ブルー 03/12/05
S（99/7/28）
　遠い昔に恋で痛い目にあっていると、ふたたび恋をした時に「ああ、もしかしたらまたあの時と同
じように苦しい目にあうかもしれない」っていう怖さを感じるものなのかもしれません（←あくまでボ
クの経験ではなく、そうじゃないかなあっていう推論です。あくまで！←なぜ強調する？（笑））。メ
ロディーからもその切ない想いがすごく伝わってくる一曲です。いったい”なぜ”なんだろう？（笑）
2351 「謎」　小松未歩 07/02/12
S（97/5/28）
　アニメ『名探偵コナン』の主題歌になったシンガーソングライター・小松未歩さんのデビュー曲。
”この世であなたの愛を手に入れるもの”それはいまだに”謎”のまま。あなたの愛を手に入れるの
がもし私だったとしたら、きっと私の世界も。その日を境に生まれ変われるっていう女性の揺れる
心情を歌ったロックチューン。軽快でミステリアスに展開されてゆくメロディーがまた気持ちいい。
2177 「NATURALLY」　YOSHII LOVINSON 06/08/22
A「WHITE ROOM」（05/3/9）
　自然に生きようとして、どれだけ自然に生きることができるんだろう？拓郎さんはデビュー曲で”
自然に生きてるって意識することは自然に生きてるとはいえないだろう”ってなことを言ってたけど
それも一理あるよな。今より楽に過ごそうと思えば思うほど、皮肉にも自然に生きることから離れ
ていくんだよね。けど誰に何と言われようとも自分の道を突き進む。これもひとつのナチュラリー。

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