17thアルバム
「MY FIRST LOVE」
2005年7月6日
 
 待望の浜田省吾の17thアルバム。前作ははっきり言って「オリジナルアルバム」というには既発曲が
多すぎて、新鮮さを欠いていた気がする。その新鮮さを味わいたかったボクはシングル「I am a father/
君と歩いた道」を一切聴かずにこの日を迎えたんである(←語尾の書き方に比べあまり大したことじゃ
ないですが(笑))。でもその効果は絶大でした〜。「君に逢いたくて戻って来たよ」と歌われた「1.光と影
の季節」はここまでの人生の集大成をそのままメロディーに乗せたような、代表曲になるであろう名曲。
軽快なサウンドで綴られる「2.この夜に乾杯!」「3.旅立ちの朝」と続き、久々に彼の”語り”がフィーチ
ャーされた「4.Thank you」へと。この第三者的で、しかも「オレは君が好きなんだけどやっぱり君はあい
つが好きなのか」的な視点は彼の真骨頂!「5.デスク越しの恋」は、まあ職場恋愛のラブソングなので
すが、一番大事なのは彼女の存在が彼を癒しているというそのテーマ。昔の彼の歌の作り方だったら
このまま別れてたよ、この二人(笑)。「6.誰かどこかで」は終点がどこかもわからずに出発した”人生”
という列車の旅模様をミディアムテンポで綴ったナンバー。「7.I am a father」は「お父さんはがんばって
いるんだよ」がテーマ(笑)。いや、「家族」という単位がどんなに軽視されるような世の中になったって、
やはり父親っていうのは家族を見つめ、そして思いやるべきなんだと強く思います。「8.花火」は5年前に
家族を置いて家を飛び出した男の、それでも家族を想う男の複雑な心境を歌って父親を歌ってるこの
2曲は、置かれた状況は違っても、やはり父親は家族を想うってことを歌ってる。「9.初恋」はタイトルから
想像していたものとは違ってた。彼の歌う初恋とはロックンロールだった。考えてみれば40年以上経っ
じても初恋と同相手を追いかけられるってすばらしいことだ。「10.君と歩いた道」・・・この盤でもっとも胸
を熱くさせられたバラード曲。たとえ今15歳のあの頃に戻っても今まで歩いてきた道を選ぶだろう・・・今
今まで紆余曲折しようとも歩いてきた道こそが今の自分を創っているんだもの。でもこの境地にたどり
着くまでにボクはまだかなり時間がかかりそう(笑)。「11.ある晴れた夏の日の午後」は美しいストリング
スに彩られた楽曲。言葉にできない若き日の回想と、これからの生き方を歌った壮大なナンバー。
   
1 光と影の季節
2 この夜に乾杯!
3 旅立ちの朝
4 Thank you
5 デスク越しの恋
6 誰かどこかで
7 I am a father
8 花火
9 初恋
10 君と歩いた道
11 ある晴れた夏の日の午後
   
   
   
   
   

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