15thアルバム
「青空の扉」
the door for the blue sky
1996年11月11日
 前作から3年ぶりのオリジナルアルバム。全体的に若さがあふれているのが象徴的。でも
本当はもっと間隔を空けないで出して欲しいな。いいものじゃなきゃ出さないって彼の意向も
わかるんだけどね。カバー曲「1.BE MY BABY」の後に始まるシングル「2.さよならゲーム」
とても軽快なロックチューン。でもここでも都会の息の詰まりそうな状況から飛び出そうよって
いうある意味”J-BOY”的なメッセージを感じます。「3.二人の絆」は男の中で働く女性に一目
惚れしちゃった男の感情を歌う。でもここでも男の暗い影もしっかり見せてるところが浜田節
(笑)。「4.彼女はブルー」は町支さんのコーラスが効いていてグッドな楽曲。片想いのままで
この恋を終わらせようと思っていたけれど、でもあきらめきれない。でも前に進めない(笑)。
やはりこの曲も彼らしい。聴いてるだけでなぜかそこらじゅうの空気が綺麗になっていくよう
な、そんな不思議な感覚に陥ってしまう「5.紫陽花のうた」「7.恋は魔法さ」は、この前年に彼
の事務所「ロード&スカイ」所属アーティスト(スピッツ他)で歌われたポップなサウンドが印象
的なラブソング。そして「9.あれから二人」は、何十年か経ったある日の、学生時代の恋人と
の再会を描いた今の浜田省吾の真骨頂。抱きしめあうのではなく、触れ合う・・・このいい意
味で奥ゆかしさを感じさせえる表現が染みてくる名曲です。「11.Becouse I Love You」は「君
を抱きたい男の列に並ぶのはまっぴらごめんだぜ」と言いながらも彼女に好意を抱いてる男
の不器用さがすごくいい味出してるミディアムチューン。そしてラスト「11.青空のゆくえ」はもう
恋をするには若くないふたりのこれからを歌った壮大なラブソング。聴いてるだけで目の前
に青空が広がってくるようなでもその中に憂いを残すような微妙な心情が綴られている楽曲
です。浜田さんがさまざまな年代に受け入れられている理由は、人生の過程を確実に歌にし
てきたからなんだろうな。個人的にはもっとこの年代の沈んだ歌も聴きたい気もしますが。
1 BE MY BABY
2 さよならゲーム
3 二人の絆
4 彼女はブルー
5 紫陽花のうた
6 君去りし夏
7 恋は魔法さ
8 君がいるところが My sweet home
9 あれから二人
10 Because I Love You
11 青空のゆくえ
   
   
   
   
   

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