彼の出世作ともなった4thアルバム。大ヒットシングル「1.初恋」を含むアルバムで、何を
隠そうボクもこの曲で彼を知ったのでした。遠くから憧れの女の子を見つめる少年の想い
が伝わってくる名曲。「2.夢の地図」はさわやかなんだけど、夢を見れた少年の頃に思い
をはせる楽曲。余韻を残すなあ。「3.踊り子」は彼のもうひとつの代表曲。しかしつまさき立
ちはキツい。いやそんなことじゃなく(笑)「つまさき立ちの恋」・・・なんてスバラシイ表現だ!
「4.冬物語」は繊細なピアノから始まる悲しい恋物語。春が雪と一緒にあの人への想いを
洗い流してくれればいいのに・・・切ない。「5.モ・ザ・イ・ク」は恋人たちが出会ってから別
れるまでを描いた傑作。サビの部分の歌詞にう〜んとうならされてしまった!「6.おいでよ」
は久々に(苦笑)男らしい男を感じる曲。こんなタイプの曲も彼らしいな。「7.青い嵐」は強い
ニューミュージック色を感じる楽曲。力強いピアノ演奏がさらに物語を盛り上げる。「8.挽歌
は物静かなメロディー運びの中に、何ともいえない哀しさを感じる。「9.私一人」はあなた
がいなくても私はこの街で一人で生きてゆける・・・という女性の決意を歌ったものですが、
逆に彼女の強がりにも聴こえるところが村下マジック!(笑)ラスト「10.丘の上から」でのこ
の温かさを感じるギターの音色に思わずジーンと来てしまう。とてもノスタルジーを感じる曲
なのです。初めて彼の音楽を聴くのなら、このアルバムが一番いいんじゃないかなあ。
4thアルバム 
「初恋 〜浅き夢みし〜

1983.8.25

 
1. 初恋
2. 夢の地図
3. 踊り子
4. 冬物語
5. モ・ザ・イ・ク
6. おいでよ
7. 青い嵐
8. 挽歌
9. 私一人
10.丘の上から
 
 

村下孝蔵ページTOPへ