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2364 「弟」 村下孝蔵 07/02/25
A「恋文」(88/10/21)
 あの頃の私たちはまるで姉弟のように過ごしてた。でもあいつは男で私は女。そんな、かつて実の
弟のようにつきあっていた男を回想する女性の心情を綴った一編。さびしかった時あいつを連れ廻
して飲みに行って私、大人ぶったりしてたな。そのあいつは今どこでなにをしてるんだろう?いつしか
甘えさせていたと思ってた彼に、実は自分が愛し甘えていたと気づく女性の悲しみが描かれた曲。
3939 「おとぎの国の君」 チャットモンチー 12/10/01
A「耳鳴り」(06/7/5)
 君はいつまでも僕の横にいてくれるものだと思ってた。僕を見つめてくれているものだと思ってた。
でもそう思ってたのは僕だけだったみたいだ。君のいなくなった世界なんて味気ない白黒画面みた
いなものだ。君は現実を目指し僕から去っていった。そして僕はその現実を今も受け止めきれずに
いる。僕はこれから君を忘れて生きていかなきゃならない。でも君には僕を忘れずにいてほしいな。
2412 「おとぎ話」 小松未歩 07/04/14
A「謎?」(97/12/3)
 確かに科学がいくら進んでも、わからないのが人間の心の内面。たとえ誓いあった愛にしたって、
未来永劫続いていくという保証はどこにもない。そんな不安定な女の子の心をアップテンポに歌っ
た曲。「アイツ以上の恋人が現れてほしい」と願いながらも、彼から離れてゆけない彼女。結局は
がんばっても傷ついてゆくしかないのかな。いや、実は傷つくことができるって大事なことなのかも。
2294 「おとぎばなし」 中島みゆき 06/12/17
A「おとぎばなし」(02/10/23)
 一番好きな人と結ばれるのは、おとぎばなしのように稀なこと。「縁」と「好きな人と結ばれる」には
大きな違いがあると思います。運命に翻弄されて、まるで知らない人と結ばれてしまうのが「縁」なら
ば「好きな人と結ばれる」はまさにその真逆。「おとぎばなしをきかせてよ」それは想いが叶わなかった
女性のせめてもの願いなのかもしれない。彼女の歌にはいつも真理を突くような悲しみがあります。
4543 「男(男の子守唄)」 河島英五 14/05/28
A「仁醒」(78/11/10)
 男は追いつけそうにない夢を追う生きもの。かといってその夢にたどり着きたいかと問われても素直
にうんとは言えない生きものだ。なぜかといえばもし叶えてしまえばその後何を目的に生きていくかを
迷ってしまいそうだから。なんとも成立しない話ですが、結局は何も心配もなく安らかに眠れる状況
になりたいと思いつつそこに近づくための努力がそのまま生きるエネルギーになってるからなのかもな。
3224 「男たちへ 女たちへ」 馬場俊英 09/10/17
S「BOYS ON THE RUN 4 SONGS」(05/8/3)
 できることならあの時の自分に戻ってもう一度すべてをやり直したい、っていう思いは誰もが持って
いるであろう叶わぬ願望ですが、どう生きたってそれは浮かんでくる思いなんじゃないかなって思いま
す。いろんな紆余曲折を経てやっとここまで来た。子供の頃強いと思っていた大人になった今、いろ
いろなことを知ってゆくにつれ弱くなってゆく自分。そんな自分を見つめなおす10分を越える大曲。
343 「男と女」 チャゲ&飛鳥 01/05/25
S(81/10/25)
 とある時、お客さんに誘われて行ったスナックで、ボクと同年代ぐらいの子がこの歌を歌った瞬間昔
好きだったなあってことを思い出した名曲。男と女のまさに別れる瞬間を描いたこの曲、数多くある
彼らの楽曲の中で、そのはかなげな女心を描いたこの歌は聴くたんびにジーンと来る一曲です。そう
いえば90年代初期はまさに「チャゲアス」の時代で、シングル出せば1位になっていたっけなあ(笑)。
1304 「男のくせに泣いてくれた」 森田童子 04/01/31
A「マザースカイ」(76/11/21)
 「今この瞬間をはっきり覚えていたい!」と思ったとしても、悲しいことに人の記憶というのは楽しい
こと、うれしいことに関しては簡単に薄れてしまうところがあります。この曲の彼女も自分のために泣
いてくれた男性の優しさに寄り添える時間を幸せに感じるのと同時に、いずれはその時間も記憶の
彼方に去ってしまうのだろうという悲しみを感じているのでしょう。間奏のギターの音色がまた悲しい。
3478 「男の子と女の子」 くるり 11/06/28
S(02/5/9)/A「THE WORLD IS MINE」(02/3/20)
 ただ単に「好きだ」という気持ちで一緒にいられるのなら、これに越したことはないですよね。そこ
に暮らしとかお金とかいろんな問題が絡んできて、当初お互いが思っていたはずものが現実の二文
字によって薄らいでいってしまう。そんな時外で遊ぶ無邪気な子供たちなんかを見ると、どうかこの
先もその純真さ、素直さを捨てないでねと思わざるを得なくなるんですよね。そんな感じの曲かな。
1580 「男は大きな河になれ 〜モルダウより〜」 さだまさし 04/11/02
S(87/6/10)
 名曲『モルダウ』に歌詞を乗せて歌われた一曲。「男は大きな河になれ」「女は大きな海になれ」
やはり彼も女性には絶対に勝てないということを認めてるようです(笑)。あ、いやいやそうではなく男
はどんな雨に打たれようとも泣かずに雨を集めて大きくなる河になり、女はその河を受けとめ、喜び
をわかちあえる大きな海になれという大切なメッセージを放つ映画の主題歌にもなった曲なのです。
1846 「男は女が必要さ」 長渕剛 05/09/25
A「逆流」(79/11/5)
 彼の作品中で、彼が初めてステージに立った”ライブハウス「照和」”という単語が登場する唯一の
作品。孤独でいることがすごく大切なんだ。そう思い込んでた彼は、彼女の登場によってその考え方
を180度変えちゃうわけですが(笑)軽い曲調からかすごくその情景が微笑ましくもあり、だけどなぜか
淋しい感じもする。それはこの二人の仲がこの先途切れてしまうことを知っているからなのかもなあ。
913 「お年玉」 ユニコーン 03/01/02
S「雪が降る町」カップリング曲(92/12/2)
 アップテンポというか、おそらくバンドサウンドとは対角を成す(笑)悪く言えばかなりちゃちい演奏が
これまたいい味出してるユニコーンの一曲。去年はケンカしてひとりきりで来た初詣なのに、今年は
ちゃんとこうしてふたりで神様にお参りできたっていう男の心情がコミカルに描かれてて、すごく好きな
一曲ですね。この「ちょこっと作ってみた」というものを作品にしてしまう足取りの軽さも彼らの魅力!
4299 「おとな」 斉藤和義 13/09/26
A「45 STONES」(11/10/19)
 時々「なぜこんなにも苦労して毎日必死こいて仕事してるのだろう?」と我に返ることがある。大
人の世界には本音と建前があり、ほとんどの場合建て前で乗り切らなくてはならない。でもそれじゃ
いったい何のために生きているのだろう。我慢するため?ウソついて誰かを喜ばせるため?そうじゃな
い。でも自分の生きたいように生きるのもどこか罪深いものを感じてしまう。「おとな」って、難しいね。
4161 「大人の子守唄」 フラワーカンパニーズ 13/05/11
A「たましいによろしく」(08/11/26)
 子供の頃に何気なくできていたことも、大人になりできなくなったことは山ほどある。そして子供の
頃には必要なかったのに、大人になり不可欠になったものも山ほどある。もちろん経験の浅い子供
と清濁を飲み込んできた大人を同じ尺度ではかるわけにはいかないが、ただ子供と違い大人は絶
対に自分を裏切らない何かを欲してる。それは幾つもの裏切りをくぐり抜けてきたからかもしれない。
2276 「音のない部屋」 尾崎豊 06/11/29
A「誕生」(90/11/15)
 寂しがりやが寂しがりやと出会い恋に落ちる。けれど自分の寂しさを埋めるためには相手にはわ
からない、自分だけにわかることがそれぞれにあって、それが相反しあう。二人でいることが自分に温
かさを与えてくれるどころか、逆にひとりでいた頃よりも多くの寂しさを与えられてしまうこともある。で
もこれが世のありきたりなラブソングにはない、彼独自のリアルな愛情の表現方法だったんだろうな。
1113 「踊り子」 村下孝蔵 03/07/21
A「初恋 〜浅き夢みし〜」(83/8/25)
 村下さんの代表曲に数えられる一曲。「つまさき立ちの恋」とはいったいどういうことなのだろうか?
多分それは頭の中で思い描いている「理想の恋」というものに近づこうとしてることだと思います。で
も現実には相手に自分の想いをわかってもらえず二人ともボロボロになったり、変なかけひきが生ま
れたりしてなかなかその理想には近づけない。そんな複雑な想いが表現された名曲だと思います。

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