4th アルバム
BUST WASTE HIP
1990年9月10日
 
 
1. イメージ   5. 夜の中を   9. 恋のゲーム   13.真夜中のテレフォン
  作詞/作曲 真島昌利     作詞/作曲 真島昌利     作詞/作曲 甲本ヒロト     作詞/作曲 河口純之助
2. 殺しのライセンス   6. 悲しいうわさ   10.スピード   14.ナビゲーター
  作詞/作曲 甲本ヒロト     作詞/作曲 真島昌利     作詞/作曲 真島昌利     作詞/作曲 甲本ヒロト
3. 首つり台から   7. Hのブルース   11.キューティパイ    
  作詞/作曲 甲本ヒロト     作詞/作曲 真島昌利     作詞/作曲 真島昌利      
4. 脳天気   8. 夢の駅   12.情熱の薔薇    
  作詞/作曲 真島昌利     作詞/作曲 甲本ヒロト     作詞/作曲 甲本ヒロト      
   
 レコード会社移籍後初となる4thアルバム。以前の3枚に比べストレートな歌詞はなりを潜め、逆に聴く側にその歌の意味を考えさせる
ような楽曲がズラっとならんだ印象があります。「1.イメージ」は今までの常識が通用しなくなった世の中に対して警鐘を鳴らすような思い
っきりヒネくれた曲(笑)。90年当時の作品なれど、最近になってますますそれが実感できるようになってきてることが悲しいね。「2.殺しの
ライセンス」は暴力的な歌なんだけどヒロトが歌うとどうも陽気に聴こえるから不思議(笑)。オレはこんなライセンス持ちたくないぜ(笑)。
「3.首つり台から」は、自分の欲望だけ信じて生きたいように生きてやるぜ!って歌。やりたいように生きて首つり台から地獄行きになっ
たって、それでいいじゃねえか!でも人に迷惑だけはかけないようにね(笑)。「4.脳天気」は文字通りノーテンキなメロディーにのせて歌
われたほんわかソング。しあわせなひとときだね。「5.夜の中を」は詩的な単語をならべて恋する二人を歌い上げたラブソング。詩的な
単語がならんでる分「セブンイレブン」って単語が妙にリアル。「6.悲しいうわさ」はブルース風のギターフレーズが印象的なシリアスな楽
曲。ホントかウソかわからない。だから噂ってこわいもの。そんな噂ばかりが飛び交う昨今・・・やはり悲しいな。ちなみにラストの方に入
る嘆くようなうめき声は幽霊の声が入りこんだのではありません(笑)。「7.Hのブルース」はたまってたもん全部吹っ飛ばすぐらいのぶっ
といナンバー。「8.夢の駅」は、幸せばっかりな夢の駅行きの電車に乗った少年を歌った童謡のような曲。でもなぜか悲しく感じてしまう
のはなぜ?「9.恋のゲーム」は、恋の勝負を感性のまま歌った曲・・・っていうか、”恋のゲーム”というフレーズを繰り返すだけの歌。なん
だけど陽気になる歌。「10.スピード」は、ハイロウズでも歌っていそうな(笑)とにかくわけわかんないんだけどロックな曲。この盤の後半
にはそんな曲多し。つづく「11.キューティーパイ」などは、ただ円周率の数字を「3.14159・・・」を激しい曲調に合わせて歌ってるだけの曲
(笑)。「OH 6535 OH YEAH!」とハジけるマーシーのボーカル。だけどきっと何かの意味があるんだろう。それはあるひとつの”円”から
抜けられなくなった彼の叫びなのかもしれない。「12.情熱の薔薇」「リンダリンダ」「人にやさしく」とならぶ彼らの代表曲。3分弱の曲な
れど、その思いはひしひしとこちらに伝わってくる。「13.真夜中のテレフォン」はベース・河ちゃん作・歌唱としては初の収録曲。シンプル
なラブソングなだけに逆にこの盤の中では異色に思えてしまうから不思議(笑)。「14.ナビゲーター」は詩人が作ったような歌詞を心優し
いメロディーにのせて歌ったマーチソング。なんだかこの曲を聴いて安心してしまうほどこのアルバムには辛辣さが目立つんですよね。

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