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〜よ

1393 「呼びすてにしないで」 南野陽子 04/04/29
A「ヴァージナル」(86/11/1)
 遠い記憶の彼方に押しやっていた去年別れた彼と、駅で再び出逢ってしまった瞬間の女性の心
模様を歌った一曲。輝いているのと同時に、思い出すのがとてもつらい思い出だと考えていた彼女
に対して、何もなかったように相変わらず気さくに笑顔で話しかけてくる彼。できればもう二度と逢わ
ない方がよかった。彼女の中でかけめぐる切なさが、曲の全編に散りばめられている哀しい歌です。
1765 「寄り添う風」 中島みゆき 05/07/06
A「恋文」(03/11/19)
 逢いたいっていう気持ちに理由などいらないはずなのに、逢いたい理由を探してしまう。彼に逢い
たい気持ちは誰にも負けない。だけど深入りしすぎて、もし彼に迷惑をかけてしまったら。そんな自
分の素直な気持ちと相手を気遣う気持ちが彼女の中で混ざり合った時、彼女は「私はただあなた
の袖を揺らす風でいい」と決心する。彼女の、彼へのとめどない想いが突き刺さってくるバラード曲。
3378 「夜」 ふきのとう 10/03/20
S「流星ワルツ」カップリング曲(77/12/21)
 明日になれば先の見えない人生にもきっと光明がさしてくる。そんな希望を持っているとはいえ、そ
のほとんどの日々が同じ毎日の繰り返し。それでも人はまた明日に向かって走り出す。そう考えると
人生は闇の中をあてなくひたすら走る夜汽車のようなものなのかもしれない。駅に着くたびに夢と悲
しみを残したまままた次の駅へとひた走る。何の確証もないのに「明日こそきっと」とただそう信じて。
3358 「夜がたまる」 SION 10/02/28
A「10+1」(94/10/10)
 彼の声は都会をテーマにした曲に本当によく似合う。都会といっても、その賑やかさの裏側にひし
めく淋しさ、哀しさを実に巧みに作品にする。それはきっと彼が本当の淋しさや哀しさを知ってるから
なんだろう。都会には淋しさや哀しさを忘れさせてくれる、誰もが笑顔でいられるイメージがあるよう
に思いがちだけど、実はその逆で人が集まる分だけ淋しさや哀しさがたまる場所なのかもしれない。
4215 「夜に明かりを灯しましょう」 森山直太朗 13/07/04
A「素敵なサムシング」(12/4/11)
 どこか安らぐこの浮遊感とは裏腹に、このふたりの関係は今グラグラと揺らいでいるように思えてな
らない。さっきから君はずっと黙り込んだまま。果てない夜の黒を窓の外に眺めてる僕はここから行け
るところまで行ってみたいと思ってる。もしこの漆黒の夜に明かりを灯せるなら僕らはまだ一緒にいる
ことができるのかもしれない。その状況が恋の始まりなのか終わりなのか聴く者にはわからないけど。
2158 「夜の囁き」 辛島美登里 06/08/03
A「NIGHT & DAY」(94/3/9)
 どことなく淋しげなメロディーが印象的な曲。当然ボクはこういう曲が大好きなのですが(笑)人生
をサーカスの綱渡りになぞらえて歌われています。まわりの誰もがあなたがロープから足を踏み外すこ
とを望んでいる。たとえそんな視線を浴びせられてもあなたには遠く輝く光だけを見つめて迷わず歩
ていってほしいという願いが伝わってきます。確かに迷い生きるのもひとつの道ではあるのだろうけど。
1208 「夜はふたりで」 オフコース 03/10/26
S「I LOVE YOU」カップリング曲(81/6/21)
 オフコースでも特にロックな部分を担う一曲。それにしても大人な曲やな(笑)。一日いろいろな
ことがあって神経をすり減らし、自分のいろんな部分をすり減らしても、帰ってきた時に君と抱き合
うだけで自分が取り戻せるような気がする、と歌われています。この歌の色は小田さんには出せな
いだろうな、きっと。鈴木さんのボーカルなくしてはできなかったであろううちの一曲だと思っています。
4774 「夜に太陽」 鶴 15/01/14
A「我がまま」(12/4/18)
 月はこの広い世界を照らすにはあまりにもさびしく頼りない光を放つ「夜の太陽」。でもそのぼん
やりとした薄明りだからこそ照らされたそのものの別の面を映し出してくれているともいえるよね。太
陽がいなければ光を放つ事さえできない月。それはまるであなたがそばにいないと輝くことのできな
い僕のようだ。今夜も月は世界を頼りなく照らす。まるでいつも心細く辺りを見回す、僕のように。
914 「夜にとぶ」 吉岡秀隆 03/01/03
A「裏」(02/7/26)
 人は所詮他の誰かになれるわけでもない。この一節がいつまでもボクの心を締めつけるのです。
繰り返す日々が続く中で変わってゆく事といったら、それは自分が少しづつ老けてゆくということ。誰
もが誰かに憧れて、「あの人のようになりたい」とは思ってはみても、それは虚しい空想に過ぎない。
ならば自分のこの手でできることを何かひとつでも探してみよう、という意志がこの曲から感じます。
4588 「夜の踊り子」 サカナクション 14/07/12
S(12/8/29)/A「サカナクション」(13/3/13)
 「夜のテクノ」と呼ぶにふさわしい軽やかに繰り広げられる夜のジャンプ。いい年した男が、そして
女が雨上がりにできた水たまりを飛ぶ姿。「越えた」という達成感を得ることで他に何も残らない。
でもそうでもしないと今抱えてる不安に押しつぶされそうになる。だから彼らはまた飛ぶ。飛び越す
ことができれば何分後かの自分はきっと笑っていられる。そんな根拠のない望みを自分に託して。
3616 夜の公園で渡すつもりのない手紙を書いている」 森山直太朗 11/11/13
A「あらゆるものの真ん中で」(10/6/9)
 もう君には会わないと決めたのは僕。だけどこんなにも溢れ出してくる君への想いは何なのだろ
う?言葉にはし難い、どうすることもできない想いでいっぱいになった。それをどうにか形に残したく
て誰もいなくなった夜の公園で君への想いを綴っている。実際に手紙を書いてるわけじゃなくこの
青年のしてることは100%自己満足の世界にすぎないのに、なぜこうも心に沁みてくるのだろう?
2344 「夜の中を」 ザ・ブルーハーツ 07/02/05
A「Bust Waste Hip」(90/2/10)
 4枚目のこのアルバムあたりから真島さんの作り出す歌に変化が出始めたなって気がする。もち
ろん現実にぶち当たるような歌も入ってますが、この曲のようにメルヘンチックで比喩なども使いな
がら、少年の恋心を歌うようになります。今までの彼らにはなかった新しいスタイルの先駆けがこの
曲じゃないかって気がする。でも不思議とマーシーの作った曲だっていうのは、わかるんですよね。
4270 「夜よ」 宇宙まお 13/08/28
A「ワンダーポップ」(12/11/7)
 「夜」を偉大に感じることがある。それは昼間目にする光景すべてが僕を縛りつけてるかのように
感じてしまうからなのだろう。もちろん「夜」が何かを語りかけてくるわけじゃなく自分の価値観から
導き出されてくることなんだけど。何も語りかけては来ないからそこに恐怖も感じるし、優しさも感
じるんだ。今日という日と明日という日の架け橋。可能性を感じさせてくれる瞬間。それが「夜」。
921 「夜を駆ける」 スピッツ 03/01/10
A「三日月ロック」(02/9/11)
 イントロのメロディーがすごくノスタルジックな気分にさせてくれるのです。この曲を聴くたびに思うの
は「今自分の思う通りに人生を過ごせているか?」ってこと。「嘘で塗りかためた部屋」っていう一節
がありますが、それはきっと今過ごしている日常のことを指しているんじゃないかな。そんな世の中か
ら脱出したいって想いを歌ってる切ない感じがこの曲からはするのです。ホント、切ない旋律だな。
4434 「夜を越えて」 鶴 14/02/08
S(12/2/15)/A「我がまま」(12/4/18)
 悲しみで明日が見えなくなることがある。できれば避けたい道だけど、そこを通らなければ見えて
こないこともあるよね。悲しみをくぐり抜けてゆくことは、夜を越えてゆくようなものだ。朝という「愛」に
たどり着いても、またいずれ夜はやってくる。人生ってこれの繰り返しなのかもしれない。ただ次の夜
がやってこようと振り出しに戻るわけじゃない。目に見えない何かが、自分に加算されているんだ。
2571 「夜を往け」 中島みゆき 07/09/20
A「夜を往け」(90/6/13)
 全編”夜”のイメージに彩られた今アルバムの1曲目にしてタイトル曲。目に見える夜の街の情景
すべてが何らかの意味をもって主人公に襲いかかってくる壮絶な曲なのですが、ただどんな悲しみ
に打ちひしがれようと、彼女は夜の先へと進もうとしている。闇を切り裂くようなロックサウンドが心に
響く。”夜を往け”それは”この悲しみの中を生き抜いてやる”という決心の表れかもしれませんね。
1610 「喜びの歌」 広沢タダシ 04/12/02
A「喜びの歌」(02/2/20)
 このタイトルにある「喜び」はとても重い言葉だと、聴くたびに思うのです。「喜び」といったって楽し
かったりうれしかったりする時だけの言葉ではなく、たとえ自分の恋や夢に手が届かなくても「自分
がここで生きている」ということ自体が「喜び」なんだと感じさせてくれてるような気がします。そして今
ここにある深い悲しみこそがこの先いずれ来る真の「喜び」につながるレールじゃないのだろうか、と。
4766 「よろこびのうた」 ゆず 15/01/06
A「新世界」(14/2/19)
 僕らに残された時間はあとどのくらいあるのだろうか?過去はいくら追いかけても戻っては来ない
どころか、変えることすらできない。時間の流れだって誰にも止めることはできない。だから過ぎたこ
とを悔やむよりも、今これからどうしていくか考えようよ。もちろん過去にしてきたことが未来につなが
ってゆくことはある。だからいずれ過去になる「今」を大切にしようよ。チャンスはそこにしかないしね。
4490 「弱い虫」 馬場俊英 14/04/05
S(12/11/7)/A「キャンディ-工場」(13/10/9)
 強いか弱いか、なんて思うのは自分を誰かと比べるからだ。確かにこの競争社会、誰かと比べて
しまいがちだ。その人を追い越そうと必死に努力するのは悪いことじゃない。でも卑屈になるぐらい
なら比べる必要などないんじゃないか。自分をうまく表現できない人たちが今日も不器用ながらも
生きている。弱虫は悪いことじゃない。自分の弱さを知ってるからこそ誰かに優しくできるのだから。
4889 「四間道路」 ゆず 15/05/09
A「新世界」(14/2/19)
 その道路はいつもそこにあった。子供の頃から、社会に足を踏み入れたあの時も、友達だったあ
いつがまだ元気に生きていた時も、そして社会に染められて油まみれになって働いている今もそこ
にたたずんでいる。「幸せ」の尺度はその人によって違う。こうだから幸せだ、なんてただの世間の最
大公約数にすぎないんだ。だから今日も俺たちは動き出す。そしてその道路は今日もそこにある。
2280 「41」 SION 06/12/03
A「UNTIMELY FLOWERING」(02/4/26)
 何があっても自分が絶対的に信じられるものがあったら、それってすごく心強いし生きることが少し
楽になるのかもしません。それはある人にとっちゃ宗教かもしれないし、ある人にとっちゃ仕事なのか
もしれない。SIONさんの場合は100%音楽みたいですね。ボクは、やはりコミックと音楽なのかな?
(笑)これから来る41歳。その頃ボクは何してるんだろ?まだこのサイト続けられてるのかな?(笑)
3286 「44口径」 ザ・ブルーハーツ 09/12/18
A「STICK OUT」(93/2/10)
 ただもう感性のおもむくままに歌ったようなストレートなロックチューン。うまくいかないことは何もかも
鉄砲玉みたいに突っ切って弾き飛ばしたいな〜って、しょっちゅう思うんですが、やはり考えすぎちゃ
う性格のせいか、弾が貫通することはないんですよね(笑)。ゴチャゴチャと考えるよりもまず行動に
出ちゃえる性格だったら、もっと楽に生きられるんだろうけど。なのでこの曲がすごくうらやましい(笑)。
117 「4000粒の恋の唄」 the yellow monkey 00/09/27
A「未公開のエクスペリエンス・ムービー」(93/3/1)
 ボーカルの吉井和哉さんが女装してこの曲をステージで歌う姿は圧巻です。まさにヨーロッパ映画
のワンシーンを切り取ったような、木の葉枯れ落ちる並木道をひとりの婦人が寂しく歩いてる情景が
セピア色とともにまぶたの裏側に広がってくるのです。彼らの映像作品『追憶の銀幕』では吉井氏の
女装姿がヒジョーになまめかしい。メジャー2作目にして彼らはやはり只者じゃない・・・と思いました。
3778 「4.2.3」 中島みゆき 12/04/23
A「わたしの子供になりなさい」(98/3/18)
 現実に起こった事件に対するこの国へのアンチテーゼが散りばめられた曲。「在ペルー日本大使公
邸占拠事件」において人質にとられた日本人を助けるべく傷つきながら救出を成し遂げた外国人兵
たち。だがマスコミは日本人解放は喜んでも犠牲になった外国人兵に対して何の配慮の意も表さな
い。傲慢ささえ感じる、この危険で他民族には閉鎖的な「日本人」はこれからどこへ行くのだろうか。

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