ファーストアルバム『ゆずマン』から4ヶ月後に発表されたセカンドアルバム。「1.ところで」は世の中のはか |
なさを嘆きながらも遠くへ行ってしまった人のことを想う歌。その気持ちすごくわかるなあ。「2.春三」は春が |
来たからさあ始めよう!っていう歌。ここでの「春」ってのは季節のことじゃなくて、「新しい何かを始める時」 |
って気がする。「よりかかる何かを探すより
誰かによりかかられて倒れたい」っていうフレーズが印象的だ |
し、ボクもそう思うなあ。降り続く雨に悲しさを感じてしまうのは気になるあの娘が何か思い悩んでいそうだ |
から・・・と歌う「3.遊園地」を経て、「4.なにもない」は失った何かを探して歩く青年の心情を歌ったバラード |
曲。でもその「なにもない」ところから開き直って再び歩き出す青年の姿がすごく美しい。楽しくてもどこかむ |
なしい・・・ボクも20代前半はそんなだった気がします・・・。「5.〜風まかせ〜」は今まで生きてきた道を振り |
返り、結局自分が一番大切になってたことに気づく青年の迷いを描いた一曲。「心の中土足のままで踏み |
にじることよりも
包みこめる両腕が欲しい」っていうフレーズもストレートに響いてきます。なんだかんだ言 |
ったって人間は自分が一番大事になってしまいがちな生き物だから・・・。「6.いこう」はとにかくひたすらマイ |
ペースで行こうよって歌う楽曲。人って求めるものさえあればいくらゆっくり進んでもかまわないんだよなっ |
てこの曲を聴くたび、そう思えます。「7.シュビドゥバー」はひたすら明るいメロディーなれど、明日のことなど |
考えなくてもよかった楽しい昔の日々を思い出す少し切ない曲。確かにあの頃のままではいられない。だけ |
どあの頃感じたり誓ったことはいつまでも忘れないでいこうっていう気持ちが十二分に伝わってきます。沈 |
んでる気持ちから前へ一歩踏み出そうとするこの7編の『ゆずマン』たち・・・う〜む、このアルバムを聴いて |
ると、どうしてもいろんなことを考えこんでた昔の自分にダブってしまうんですよね〜そこがまたいい(笑)。 |