| 「ブラックホールを抜けると、そこは白い部屋だった」・・・そんな印象を受ける2ndアルバム。全編「 |
| 内」に向かっている印象の強かった前作に比べ、今作は「外」に向けて発信されてるような気がしま |
| す。「1.PHOENIX」はまるで元気づけられてるように感じるロックチューン。「魂が鳴いてる
ヒョー ヒョ |
| ー ヒョー」という表現がすばらしい(笑)。「2.CALL ME」は「答えの数が世の中の形」という一節にう |
| ならされるロックバラード。誰もが誰かに必要とされたいと願う、そんな気持ちを綴った歌。「3.欲望」 |
| は文字通り人のサガを疾走感あふれるメロディーにのせた一曲。「4.WANTED〜」はシニカルな人 |
| 生観が羅列されたミディアム・ナンバー。「5.RAINBOW」で歌われた「虹」というのは人の「夢」、そし |
| て世の中という「銀世界」で、現実という「雪崩」に巻き込まれた男を歌うこの曲、かなり好きです。 |
| 「6.JUST A〜」は少年の頃に思い描いていた「大人」になるはずと思ってた男の苦悩を綴った壮大 |
| な一曲。「7.FINAL COUNTDOWN」では明るい曲調とは裏腹に、諦観視された世界観が繰り広げら |
| れています。ボクが今作で最もイエローモンキーっぽく感じる曲。でも何で育毛剤のCM曲なんだ? |
| (笑)「8.NATURALLY」は周囲の雑音に左右されずに自分を貫いてみようよって語りかけるように歌 |
| われた楽曲。「9.トブヨウニ」は全編にそよ風を感じるような一曲。捨てたものは戻ってこないけど、 |
| なくしたものなら急に帰ってくることもある・・・う〜む、ある意味真理。「10.FOR ME MOW」はひねくれ |
| た人間になってしまった自分と広大なる大地を対峙させたロックチューン。「11.WHAT TIME」は気休 |
| めでもいいから走って生きていこうよっていうメッセージを感じるミディアムチューン。以上11曲収録 |
| ですが前作に比べ前向きな印象を受けるのはやはりほぼ全曲ギター担当の”EMMA”のせいかな? |