7th album

「ヒゲとボイン」

91.9.30

 
1. ターボ意味無し
2. 黒い炎
3. ニッポンへ行くの巻
4. 開店休業
5. 幸福
6. 看護婦ロック
7. 立秋
8. ザ・マン・アイ・ラヴ
9. フリージャズ
10.風
11.家
12.Oh,What a Beautiful Morning
13.風U
14.車も電話もないけれど
15.ヒゲとボイン
 
 
 
 
 
 
 アルバムのテーマというか、全く統一感を感じさせないユニコーンの7枚目のオリジナルアルバム。しかし、
その統一感の無さが彼らの味だったりするのだ(笑)。やる気の無い・・・いや!気だるいイントロの(笑)「1.
ターボ意味無し」は自分を車に置き換えて歌われた民生作。一転ポップでアブない「2.黒い炎」はEBI作。こ
の中ではかなりインパクトが強い部類に入る「3.ニッポンへ行くの巻」は民生作。外国人から見た日本はこ
んな感じなのだろうか?(笑)。そして次の曲にも十数秒ハミだしてます、この曲(笑)。つづく「4.開店休業」
は阿部作。女性に食べさせてもらってる「ヒモ」を主人公にした平和な一曲(笑)。「5.幸福」は手島作。今ま
での空気が一変し、奈落の底へ突き落とされる。少年から見た父母の愛の苦しみを、少年の小さな胸で考
え込んでる姿を想像してしまう。らしからぬシリアスなテーマだが、個人的に好きだ。ボーカルも手島による
もの。「6.看護婦ロック」は阿部作で、一気にクダける(笑)。「7.立秋」ではそんな阿部の名誉挽回(笑)。日
本独特の季節感をサウンドに取りこんだ神聖さすら感じる一曲。6、7曲目はとても同一人物が作ったとは
思えません(笑)。「8.ザ・マン・アイ・ラヴ」は西川作のパンクロック。マトモな恋の歌かと思いきや、なんとふ
たりは男同士!やはり一筋縄では行きませんな(笑)。「9.フリージャズ」はノイジーなバラード曲。彼女がい
なくなった部屋を出てゆく男の悲しさが十二分に伝わってきます。聴いてるだけでシンミリ・・・。「10.風」は民
生作。なんと37秒で終わる曲なれど傑作(笑)。ただ朝起きてからの予定が歌われてるだけだけど(笑)。
「11.家」は民生作の重厚なバラードソング。鳥の囀りなどの野外録音などの趣向がこらされてるほか、今
まで生まれてからずっと住んで来た家との別れを歌ってる。「12.Oh What〜」は詞は西川、曲は民生作。あ
る老人の病院生活を描いたコミカルな一曲。「働くだけ働いて 愛した女ニ人だけ♪」ってところがピリリと
効いてる(笑)。「13.風U」「10.風」の続編。34秒で終わる曲だがやはり傑作(笑)。起きたけど眠いからま
た寝てしまうという結末(笑)。「14.車も電話もないけれど」は民生作。一気に時代は江戸時代へ!黒船に
乗ってきた外人の娘に恋してしまう江戸町民の男の心を歌ったロックチューン!ラストの「15.ヒゲとボイン」
は民生作。タイトル通り、ヒゲ社長と隣りのデスクのボインな女性がテーマ(←どんなテーマだ!(笑))。
『大迷惑』につづくサラリーマンの悲哀を歌った名曲。「地味」いわれる盤ですが、ボクにとっては名盤です。

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