| 彼自身が選んだ代表曲を、アンプラグドという形でカバーしたコンピレーション・アルバム。「1.勇次」にいたっ |
| ては、メロディーにのせて詞を朗読するだけ・・・というぶっ飛んだアレンジ内容です。のっけから驚かされてしま |
| いました(笑)。隠れた名曲である「3.涙のセレナーデ」も年輪を増した彼の声で歌われると、オリジナルのもの |
| よりも迫ってくるものがあります。そして大好きな「4.素顔」も、ギターアレンジが変わってもその世界観は損なわ |
| れずに、まるで生まれ変わったようでうれしかったですね。この盤を聴いて一番「すげえなこの曲」と思えたのは |
| 「6.ひまわり」です。ボクには珍しいことですが、オリジナルよりもこっちの方が好きになってしまいました。この曲 |
| でのアコースティックギターの繊細さ、そしてあの悲しい響きのする間奏、すべてがボクを虜にしてしまったある |
| 意味とんでもない曲です。しかし反面、「5.とんぼ」「7.RUN」「9.交差点'99」は残念ながらオリジナルを超えられ |
| ないままでいます。まあ新しく歌いなおしたり、作りなおした曲がオリジナルを超える必要もないんですけど、や |
| はり本人が新譜として出す以上は何かオリジナルを超えてほしいっていう期待を、聴く側は抱いてしまうわけで |
| すよ。まあ勝手な期待なんですけどね(笑)。なので皮肉にもオリジナルとほぼ同じアレンジの「2.HOLD
YOUR |
| LAST
CHANCE」や「10.俺の太陽」はすごく聴きやすかったなあって気がします。さらにシングル「ひまわり」の |
| カップリング曲である「9.真っすぐな瞳の母ちゃん」がアコースティックで聴けたのはうれしかったです。ただこの |
| 曲のように、あまり陽の目を見れないような曲を歌いなおしてほしかったなって気はしますね。前作をひっさげた |
| 『SAMURAI』ツアーが途中で中止になってしまっただけに、このツアーのライブ盤でもよかったのでは?とも思う。 |