彼の主演したTVドラマ「ボディーガード」はまったく見ませんでしたが(笑)、北へ南へ東へ西へと忙しいシングル(笑) |
「4.ひまわり」を擁した真の復活といえるアルバムでありましょう。この曲を聴くたびに人間はどうがんばってみても自然 |
の中で生かされているんだっていうことを実感します。このアルバムの最初の曲でありテーマでもあろう「1.いのち」は |
すたれて貧しくたかるような大胆不敵より、乱拍子で脈打ちながら希望へかじりつくいのちが好きだ!という彼の”いの |
ち”への想いが伝わってくる染みる一曲です。過ちを犯したからこそわかることがある・・・人生って深いものですね。続 |
いては坂本九さんの「2.上を向いて歩こう」を彼流に料理したカバー曲。そして『とんぼ』で彼が演じてきた”小川英二” |
を主人公とした「3.英二」。英二は彼のライフワークでもあります。ワンコーラス目の便所でのくだりが何とも彼らしいで |
すよね。そして街へ消えてゆく・・・この臨場感がたまりません。歌なのになぜか映像を観ている気がしてしまう不思議な |
曲。ドラマ『英二ふたたび』でも使用された「5.かりそめの夜の海」は、彼にしては珍しく(笑)メルヘンチックでロマンチック |
な一編。夜の波打ち際で二人並んで歩くシーンが頭の中に浮かんできます。彼と瀬尾一三氏のコラボレーションが素晴 |
らしい「6.あなたとわたしの物語」は、許されざる愛をテーマに歌われたバラード曲。ストリングスと彼の切ない歌声がジ |
ーンと響いてきます。余談ですがこの曲をライブで初めて聴いた横浜アリーナではストリングスのパートがエレキギター |
で演奏されていましたが、その迫力そして世界観に圧巻されたのを今でも覚えてます。「7.しあわせの小さな庭」には彼 |
の家族に対する愛情がいっぱいあふれていますね。不器用なんだけど、でも楽な道と苦しい道があるなら、苦しい道を |
行けって子供たちに教えているけど、苦しい道を通って辿り着いた方が何倍にも糧になることを彼は知っているんです |
よね。恩師に捧げた「8.金色に輝け50年」は途中までコード進行が「素顔」に激似なのですが、まあいいじゃないか(笑)。 |
自分とマスコミを思いっきり皮肉った「9.ふざけんじゃねえ」は痛快で、これでもか!というくらいに自分自身の想いをぶ |
つけてる。ここまでやってくれると、ホント痛快ですよね(笑)。そして最後に優しく包み込むように歌われた「10.涙は大切 |
な君の友達だから」。読んで字の如く、涙って自分の最も身近なものなんですよね。決して恥ずかしいものじゃなくって。 |