9thアルバム
「メインストリート」
Down by the Mainstreet
1984年10月21日
 前作「Promised Land 〜約束の地〜」で”地球と未来”というどでかいテーマを掲げた浜田
省吾が等身大に戻って書き上げた、少年たちが主人公のロックアルバム。彼のキャリアの
中でももっとも激しいロックチューンの部類に入る「1.MONEY」は歌詞の内容が泥まみれだが
這い上がっていくハングリーな勢いが感じられる。「最高の女とベッドでドンペリニヨン〜」・・・
うーむ、わかりやすい(笑)。「2.DADDY'S TOWN」は街を出て行く少年たちが、最後のケンカ
に向かうシーンを切り取った楽曲。父なる街を出て、少年たちは大人になってゆくんだろうな。
「3.DANCE」はちょっと暗めで冷たい視線で世の中を見据えている男が主人公。「1.MONEY」
と同じにおいを感じる曲ですが、ここでは大人の男の悲哀が描かれています。「4.SILENCE」
は、ひとつの愛にとどまる事のできない男のやるせなさが描かれています。どこへ行っても
決して辿り着くことのない男の次の行く先は・・・。ライブでもおなじみの「8.HELLO ROCK 〜」
は、すべてが冷めてゆく世界の中で、それを受け入れるのか?それとも吹き飛ばすのか?
という選択を迫る(笑)文字通りロックンロールな楽曲。そしてもっともお薦めしたいバラード
「9.PAIN」。この曲の闇はかなり深く、これほど酷な失恋バラードも珍しい。君を失った時に
手のひらから世界も一緒にこぼれて落ちた・・・彼女の存在は男にとってそれだけ大きなもの
だった。死別したのか?それとも失恋したのかは定かではないが、どんな悲しみも人はやが
て受け入れてゆく・・・なんと真理を突くテーマだろう。タイトル曲「10.MAIN STREET」は走るこ
とと踊ること、これ以外に俺たちに何が出来るってんだ!という若さ爆発な曲だけど、やはり
この曲にも反面には若者が持つ寂しさ、人恋しさが生きている。これが彼の個性なんだよな。
1 MONEY
2 DADDY'S TOWN
3 DANCE
4 SILENCE
5 EDGE OF THE KNIFE
6 MIRROR
7 A THOUSAND NIGHTS
8 HELLO ROCK & ROLL CITY
9 PAIN
10 MAINSTREET
   
   
   
   

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