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4937 「Hey...」 槇原敬之 15/06/26
A「Personal Soundtracks」(08/11/19)
 身近な人がそうなるまで自分は「死」とはまるで無縁の、特別のことのように思えてしまうのはそれだ
け幸せな日々を送っているってことになるのかもしれない。だから身近な人の死は一気にそれを身近
なものに変えてしまう。あの時君にああしておけば、と後悔ばかりが浮かんでくる。君は今どこでどうし
ているだろうか。僕がそこへ行くまで待っててほしい。生きている者は死んだ人には追いつけないんだ。
224 「米軍キャンプ」 尾崎豊 01/01/24
A「壊れた扉から」(85/11/28)
 おそらく尾崎豊の楽曲の中で一番闇に沈んでいるであろうと思われる曲。最初このアルバムを聴い
た時はこの曲の持つ暗さが嫌でトラックをスキップしてしまっていましたが、ある時真っ暗の部屋の中で
聴いたら歌の主人公である彼女に対するひたむきな彼の愛が初めてそこで感じられたんです。彼女
は今どこにいるのだろうか?そして彼女に想いを巡らすこの彼は今どこで何を思っているのだろうか?
4532 「平日のブルース」 back number 14/05/17
S「わたがし」カップリング曲(12/7/18)/A「blues」(12/11/21)
 過去、現在、未来。どれもが外すことのできない大切なピース。ふがいない過去の自分を思う時
今現在の僕が「なんて情けないのだろう」と嘆いてる。でもその過去が巡り巡ってこの先の誰かの未
来の幸せに関わっているのなら、過去の自分も捨てたもんじゃないと思えるのかもね。「自分には関
係ないな」そんな事象はこの世にはない。少しでも関わった瞬間、それは自分の一部でもあるんだ。
1501 「兵士の手紙ときよしこの夜」 さだまさし 04/08/15
A「さよならにっぽん」(95/10/25)
 この曲は『きよしこの夜』の流れる中、さださんが3人の特攻隊員の方の遺書を読み上げるというも
の。「これは曲ではない」という人がいるかもしれない。でもこの聞き手に訴えてくるメッセージの大きさ
はただ単に「読む」ことで逆に計り知れない。戦争は著名人の名ばかり取り沙汰されるが、真に語ら
れなければならないのは、自分の隣にいる身近な人たちが自分たちの国家に殺されたという事実。
残していかなくてはならない人たち、その中でも特に母親に対する愛情をこれから死にゆく若者たち
は綴っている。世の中は確かに変わった。変えていかなくちゃならないものも当然あるけど、変わっち
ゃいけないものもある。戦時中の母親は男の子を産んだ喜びと同時に、失わなければならない悲し
みを背負ったと聞いたことがあります。3枚の遺書を読み終えた後にかかるドボルザークの『家路』が
何ともいえない悲しみを増幅する、日本人の誰もが聴かなければならないといえる珠玉の「一曲」。
2037 「HATE」 YOSHII LOVINSON 06/04/04
S「トブヨウニ」カップリング曲(04/7/28)
 まるで私小説のようなくだりから始まるシリアスな楽曲。このシングルは1曲目「トブヨウニ」が比較的
軽めな曲調な分、後に続く2曲が異様に暗くて重たい(笑)。この世の中どちらかといえば喜ぶことよ
りも悲しむことの方が多いのかもしれない。いや、もしかしたらそういうものなんだと思い込んでるだけな
のかもしれないけど。神さまは奪うくせに与える。だけどそんな神さまだとしても、信じていないと・・・。
2950 「Baby,you're my home」 B'z 09/01/16
A「RUN」(92/10/28)
 一方で激しいアレンジの極太ロックチューンを連発しながら、もう一方でこういうアコースティックな作
品を発表できるところが彼らの強みなんですよね。どちらかがどうとか言うんじゃなくてお互いがお互い
を支えあって生きてゆけばきっと二人はうまくゆく。そんなテーマが込められた楽曲。”君”という家に向
かうまでの夜の風景がギターの柔らかい音色に絡み合ってそこに男の優しさが染みてくるんですよね。
2650 「平凡」 辛島美登里 07/12/08
A「IN YOUR EYES」(95/2/22)
 今住んでいる街で、以前付き合っていた彼と出会ってしまった。でも幸い彼はこちらに気づいてい
ない。ただちょっと気になったのは彼がどこか少し疲れていそうな気がしたこと。家族が待つ家に帰る
ことを平凡だとは思わない。でもそう思いながらも彼女は実はそんな彼とその家族に嫉妬してるよう
にも感じてしまう。一番好きな人と結ばれることはないという真理が悲しい。けれどどこか優しい曲。
4153 「平凡」 馬場俊英 13/05/03
S「EP1〜平凡」(12/4/25)
 この「平凡」から抜け出したいと思ったことはないだろうか。僕らが子供の頃、確かに正義の味方は
たくさんいた。でも今そんなヒーローを見つけることはできない。時を経るたびに陰湿化する悪事。い
っそ自分が「平凡」から抜け出しそんな悪事を撲滅したいと思う一方、実はこの地球を回し守ってい
るのはその「平凡」を抜け出さず日々を汗水たらして生き抜く人たちではないのだろうか?とも思う。
1978 「平凡」 村下孝蔵 06/02/04
A「野菊よ 僕は・・・」(89/11/1)
 どこからどこまでが幸せでどこからどこまでが不幸せなのか。このライン引きってすごく難しい。個人
個人によってそのラインはそれぞれ違う場所に引かれているからね。だから「平凡」っていうラインを引
くのはもっと難しい。そんな「平凡」というテーマに揺れ動く人々の心をダンスにたとえて歌われた曲。
「平凡」は退屈だというけれど、実は「平凡」であることこそが最も幸せなことなのかもしれないよね。
2683 「平凡ぶる〜す」 森山直太朗 08/02/21
A「風待ち交差点」06/11/29)
 「平凡」でいることにこしたこたあないな。悲しいかな、これは今までの人生の中で得た自分なりの
教訓なのですが(笑)。「特別な○○になりたい!」って希望を持ってたのはいつ頃までなんだろう?
もし何かで有名になったとしても、なったらなったでロクなことにならないぜと思い始めたのはいつの頃
からなんだろう?もちろん平凡にしか生きれないからこそ生まれる悩みもいっぱいあるんだけど(笑)。
2383 「HEY MAN!」 ユニコーン 07/03/16
A「PANICK ATTACK」(88/7/21)
 さんざん手を尽くしてやっと手に入れた高嶺の花の彼女との甘いひととき。でもその時部屋のチャイ
ムを鳴らす男が!彼女はあわてて支度して男を追いかけ出て行ってしまった。やはり金持ちの中年
男に金を持たない青年は勝てないのだろうか?かなりな駆け足で展開するポップで哀しい失恋ソン
グですが、この青年、まだまだあきらめなさそう。ところでこれ、民生さんの経験談なのかなあ?(笑)
3919 「Hey和」 ゆず 12/09/11
A「2 -NI-」(11/2/16)
 世界中で行われている争いはいまだ止まない。ほとんどの人たちはそりゃ戦争より平和がいいに決
まってると思ってるはずだ。もちろんその思いの違いがまた争いを生んでいるのだけど。ただやっぱり子
供たち。彼らに生まれてくる国を選ぶ権利はない。争いに巻き込まれ生命を奪われるかどうかは運
でしかない。「生きるとは素晴らしい」ことを知る前に今日もまた小さな生命が世界中で消えてゆく。
1700 「PAIN」 中島みゆき 05/05/01
DVD「夜会Vol.8 問う女」(97/11/19)/A「月-WINGS」(99/11/3)
 彼女の表現舞台『夜会 問う女』のエンディングを飾る壮大なバラード曲。この『問う女』の主人公
綾瀬まりあが自分の身を守るために知らず知らずのうちに人々を傷つけていたということに気づいた
時、さらなる傷を負う。だけどそんな彼女を誰が責められるというのだろうか。突き詰めて考えていけ
ば、結局のところ人間は誰もが自分だけは傷つきたくないと思ってしまう生きものなのかもしれない。
88 「PAIN」 浜田省吾 00/08/24
A「メインストリート」(84/10/21)
 かつてこれほどまでにどん底まで突き落とされた歌があっただろうかと思うほど、この曲の闇は深い。
彼女に裏切られたのか?はたまた死別してしまったのかは定かではないけど、「二度と立てぬ痛手
なのに受け入れてく 不思議だ人は」の一節がいつまでも重く響いてゆく一曲。それにしても相変わ
らずこういう、もう届かない人への想いを綴ったシチュエーションには容赦しない人ですよねえ(笑)。
3419 「PAIN」 槇原敬之 11/04/30
A「UNDERWEAR」(96/10/25)
 日々の暮らしの中で受けた「痛み」は決して解消されることはないんだろう。だけどそれをこれから
の人生に役立つであろう「経験」としてとらえられるかどうかで心持ちが大きく変わってくる気がする。
この主人公はいったん「東京」という街から逃げだそうとするんだけど、やがて思い直して舞い戻って
くる。そう、生きて行こうとするなら、どこへ逃げようがどこにも逃げおおせる場所なんてないんだよね。
27 「ペケペケ」 ユニコーン 00/05/15
A「PANIC ATTACK」(88/7/21)
 ユニコーンもよく聴いていた。聴くきっかけになったのがこの曲だったなあ。このアルバムの曲たちは一
曲一曲のメロディーがとても覚えやすく、すぐに口ずさめるようになったがこの「ペケペケ」という曲だけ
は全く詞の内容がわからなかった、ということで印象に残ってる(笑)。が、メロディーはとても好き。ま
さに民生とEBIの掛け合いがこれまた絶妙なポップチューン!あ、好〜きなこと〜して〜なさ〜い♪
4914 「BEST FRIEND」 GReeeeN 15/06/03
A「いいね!」(13/6/19)
 何をしても退屈だと思ってた若き頃の毎日が今こんなにも愛おしく思えるなんて。あの頃は確かに
何も持っていなかったけど、今よりはたくさんの可能性も持ってた。でもだからといって今は青春じゃな
いのか?と言われればそれも違う。何かに悩んでるということはそれでもう青春といえるのではないでし
ょうか?もちろん身体の方はだんだんついてきてくれなくなったけどね(笑)。友達みんな元気かな?
3429 「隔たり」 Mr.Children 11/05/10
A「I LOVE YOU」(05/9/21)
 これだけメジャーな存在感を放つ彼らが、こういう普通だったら避けて通るようなテーマを作品として
発表してしまうところに彼らの勇猛果敢さを感じてしまいます。人にはすべてを知り尽くしたいという欲
求がある。知ったからといって幸せになれる保証はない。きっと知らない方がよかったなんてこともたくさ
んあるだろう。でも、それでも知りたいと思う。その先で自分たちがどんな運命を辿ることになろうとも。
4406 「ペダルマシンミュージック」 フラワーカンパニーズ 14/01/11
A「チェスト!チェスト!チェスト!」(10/11/3)
 いつも車で通る道を自転車で走ってみたら車からでは見ることのできなかった風景や空気がそこに
広がっていた。そうなんだ。いつも同じでまったく進んでいないと思っていた自分も、この景色のように
少しずつ動いているんだ。ただそこにその先を目指す志があるかどうかで、たどり着く先も大きく変わ
ってくるんだ。別に急がなくてもいい。今いる自分の位置をじっくりかみしめながら、今を走っていこう。
600 「ヘッドライト・テールライト」 中島みゆき 02/02/14
A「短篇集」(00/11/15)
 ここで歌われている「ヘッドライト」とはこれからの夢を目指す自分の道、「テールライト」とは今まで
自分が歩いてきた人生の軌跡。人の一生って、この一本の「人生」という道を走り続ける車の物語
なのかもしれないな。そしてこの走り続ける車こそが「自分」。暗がりを照らしながらもボクはしょっちゅ
うサービスエリアに寄りたがってしまうんだけど(笑)、ゴールはまだかけらすら見えぬ遥か彼方にある。
1956 「Heavenly」 GOING UNDER GROUND 06/01/13
A「GOING UNDER GROUND」(00/5/24)
 その楽曲のほぼ半分を前奏に費やしている作品なのですが、この長い前奏にもすごく意味を感じ
るんです。ブルーハーツの影響を受けてバンドを始めたっていう彼らだからこそ、輝けない少年の届か
ない気持ちをこうも巧みに表現できるんだろうなあって思います。歌詞は短いけれどその分伝わって
くるものがあります。小刻みなポップな歌であるはずなのに、何てセンチメンタルな曲なんでしょうね。
3155 「ヘヴンリー」 吉井和哉 09/08/09
A「VOLT」(09/3/18)
 「運命」の中でもがいてる自分を思い描いてみると、なんだか誰かの思惑通りに進んでいる気がして
時々腹が立ってくるんです。だからその「誰か」が想像もしてないことをやってやろうという気にもなるん
だけど、やっぱりある一定の線からはみ出せない自分がヤになっちゃうんですよね(笑)。どう進んでい
いかわからないけど、進んだ道が運命なのかもしれない。とてもいい加減な後付け論理だけど(笑)。
4052 「ヘポタイヤソング」 森山直太朗 13/01/22
A「素敵なサムシング」(12/4/11)
 しかしわけのわからない歌である(笑)。すべての節が全然絡んでないので余計にわからない。でもよ
くよく聴いてみると、かつて邦楽のミリオンセラーとなった懐かしいシングルの歌い出しばかりなのです。こ
れらの曲が流行ってた頃の自分は今より輝いてた気がする。言い換えれば社会のことなど何もわかっ
てなかっただけなのかもしれないけど。これからどう生きようと変わることのないあの頃。若かった(笑)。
4662 「ベランダで虹を見た」 森山直太朗 14/09/24
S「涙」カップリング曲(09/10/21)
 自分をバラバラにできるとしたら、いったいどこまで細かくなれるだろう?いや、別に危ない思想じゃな
いですよ?(笑)。忙しすぎる日々の中で普段思いつかないような考え方にふとぶつかることがある。子
供の頃はしょっちゅう思いついたのにね。今僕がここに立っているのはありとあらゆるパーツが集合してい
るからだ。大人になると当たり前が当たり前と感じられなくなる。いや感じてる暇がないのかもしれない。

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