|  オフコース休止中の1986年に海を渡り、8ヶ月間滞在したロサンゼルスで録音されたソロデビュー作。 | 
            
            
                | 「1.切ない愛のうたをきかせて」は同じ道を歩いてきた友に対するメッセージ。ボクにはどう考えても以前 | 
            
            
                | オフコースを抜けた鈴木さんに対して歌われるものとしか思えない。ただそれを除いて聴いたとしても | 
            
            
                | 自分の信念を曲げないで生きつづけてる友に語りかけている名曲。「2.冬の二人」はドライさとメロディ | 
            
            
                | ーのドライブ感を感じる楽曲。当時のオフコースのサウンドでそのまま表現したような乾いた恋人たち | 
            
            
                | の愛を歌った歌。「3.哀しみをそのまゝ」はまさに彼の”声”だけで聴かせてくれるアカペラ曲。”幸せ”と | 
            
            
                | いうものは、いつの日も”哀しみ”の上に成り立っていると気づかせてくれる楽曲。「4.1985」は重厚なロ | 
            
            
                | ックサウンドの中で奏でられる”愛の終わり”。ただ一度の過ちだとしても君は僕を許さないだろう・・・そ | 
            
            
                | んな男の愛を失う決心が繰り広げられています。「5.夜の行方」は、ある店でこっちばかりを見てる女性 | 
            
            
                | に恋してしまう男のドラマ。あらゆる男とその店に来てる女性だとわかってはいても、男は危ない愛の行 | 
            
            
                | 方に心を揺らす・・・。「6.信じるところへ」は誰もが持っているはずの心の中のかけがえのない変えられ | 
            
            
                | ないものについて歌われたメッセージソング。ある意味それは当時の小田さんが自分自身に対して歌 | 
            
            
                | ってるものなのかもしれないなあ。「7.明日
                あの海で」は愛が終わることを実感した主人公が、彼女に「 | 
            
            
                | またあの海で会わないか」と切り出す歌。もしかしたらもう一度あの頃のように戻れるかもしれない・・・ | 
            
            
                | その誘いにはそんな彼の願いがこめられているのかもしれないなあ。「8.空が高すぎる」は時の流れの | 
            
            
                | 無情さを静かに歌い上げた傑作バラード曲。ここでこうして”あの頃”を回想する自分でさえ、いつかは | 
            
            
                | ここからいなくなる。当たり前のことに哀しみを感じてしまうのが、人間の素晴らしさでもあるんだけど。 | 
            
            
                | とにかくこの盤に妥協は一切ない。まさに名盤と呼ばれるにふさわしい楽曲の数々が並んでいる1枚。 |