どちらかっていうと、ここから数枚のアルバムは陽の目を見ない楽曲が多いのですが
その中にも輝いてる楽曲たちがいるのです。「1.砂の女」は恋の荒波に巻きこまれた男
と女の物語。女は巻きこまれず助かったが男は流された(悲)。「2.夢からさめたら」
目の前に自分を愛してくれる人がいたことに気づいた男を描いた名曲。「3.白い花の咲
く頃」は夏に恋した彼女を忘れられない男の回想劇。「4.折り紙」がなぜか「遺言」のよ
うに感じるのはボクだけだろうか。彼がもうこの世にいないから?自分の子供に向けて
の言葉のように感じます。「5.珊瑚礁」はアルバム中一番好きな楽曲。「何ひとつ失うも
のがない 君をなくしてしまったら♪」のワンフレーズが心に残る一曲。「6.陽だまり」
一転明るいアルバムタイトル曲。でもなんだか男のエゴが詰まってるような・・・(笑)。
7.坂道から」は坂道の上に上った時の風を感じるようなメロディーが印象的。歌詞から
考えると、おそらく長崎の街を歌ってるんだろうな。「8.哀愁物語」はデュエット曲。「9.
常緑樹」は彼が最も得意としていそうなポップでもバラードでもないその中間点の楽曲。
「時がたち 僕らの青春は 色褪せそうで 変わらない」・・・その時の財産で生きてるよ
うなものです、ボクは(笑)。ラスト「10.約束」は切なくもはかない愛の歌。会えない日々
の時間は長く感じられ、会えばとても短く感じられ・・・言うなれば、授業時間はすごく長く
感じて、弁当の時は短すぎるってことだね(←風流もなにもないですな、この男(笑))。
7thアルバム 
「陽だまり」

1987.10.21

 
 
1. 砂の女
2. 夢からさめたら
3. 白い花の咲く頃
4. 折り紙
5. 珊瑚礁
6. 陽だまり
7. 坂道から
8. 哀愁物語 -哀愁にさようなら-
9. 常緑樹
10.約束
 

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