| この方はしっかりお化粧するよりも、薄化粧の方が絶対似合うなって思ってしまうジャケットが印象的な(笑) |
| 9thアルバム。ただこのお化粧にはアルバムのコンセプトがにじみ出ている気がします。「1.Kiss」は、愛する人 |
| に従順すぎるほど彼を愛してしまった女性の心情が綴られたバラード曲。美しいアレンジが彼女の悲しみを引 |
| き立てて、何ともいえない感情を浮かび上がらせる歌。「2.初めての恋」は、まさに「これが初恋!」と実感して |
| しまった女性の歌。でも決して浮かれたものではなく、どうしたらやさしさがあの人に伝わるのだろう?っていう |
| 不安が先立ってるこの主人公、辛島さんらしい楽曲ですね。「3.地図のない地球」は、軽快なサウンドにのって |
| 届けられる曲。この恋に地図なんてない。もしあるとしたら、それは私たちがこれからふたりで書いてゆくのよ |
| っていう気持ちが伝わってきますね。「4.Sincerely」は、普段何気なく接していた男性が急に気になりだした女 |
| 性の想いを綴った曲。厳しいことばかり言う人の見せるふとした優しさってより大きく思えたりするんですよね。 |
| 「5.アゲイン」は、恋が終わったあとに、実はこんなにも私はあの人を愛していたんだ、と気づく女性の物語。別 |
| れた瞬間が、恋から愛に変わる瞬間。たとえそれが同じことの繰り返しになるとしても・・・。「6.あなたの愛にな |
| りたい」は聴くだけで愛に包まれるような、そんな想いがしてしまうほどの名曲。彼女の代表曲といっても過言 |
| じゃないほど辛島印のバラード曲(笑)。何に対しても引っ込み思案だった人が決心する”愛”ほど強固なもの |
| はないのかもしれませんね。「7.Boys
and Girls」は、陽気でポップなメロディーにのせて歌われた、務める会社 |
| の草野球の応援に行った女性のコミカルだけどちょっとセンチな一曲。そう、これからはボクも体力じゃなく、 |
| マインドで勝負だ(笑)。「8.家路」は、家路を急ぐ人波の中で偶然昔別れた彼に再会してしまった女性の切な |
| い気持ちを奏でたバラード曲。なぜ声をかけたの?なぜ思い出させたの?・・・そう思いながらも知らず知らず |
| のうちに彼に惹かれてゆく自分を懸命に抑える彼女が悲しい。「9.春がきた!」は前曲から一転ポップにはじけ |
| るようなみずみずしい楽曲。傷ついて磨かれてダイヤは輝くの!・・・確かにものは考えようだ(笑)。でもホント |
| 悲しいことがあるからこそうれしいことが巡って来るんだよな。「10.Summer
〜」は、自分との恋よりも他の女性 |
| との結婚を選んだ彼を忘れるために旅立つ女性を歌った楽曲。この盤には、今まで手に入れてきたすべての |
| ものを、一からやり直してそしてまた歩き始める女性像が浮かんでくる歌が多いですね。まさに”果実”!(笑) |