1st アルバム 『シャリシャリズム 〜新米感覚〜 1985年10月21日
 
 
 「誰もの目を丸くさせて、しまいには怒り出すようなことをやりたかった」と結成秘話を語る(笑)カールスモ
ーキー石井氏の思いが形となったバンド”米米クラブ”の記念すべきデビューアルバム。しかしその割には
音楽的にマジメに向き合ってる印象の強いアルバムです(いや彼らなりにマジメだとは思うんですけど(笑)
)。現実、つまりノンフィクションな現状をフィクションで表現し歌った「1.フィクション」。デビュー曲であり、愛
の終わる瞬間を歌った「2.I・CAN・BE」。文字通り最後は「アカンベー」です(笑)。「3.ニュー・スタイル」はグ
ラビアアイドルの写真に向かって歌われるサイケな一曲。でもこのメロディーとは裏腹な根暗さも彼らの魅
力。「ニュースタイル へへっ」って部分が何か好きです(笑)。「4.エクスクラメーション・マーク」はかなり本格
派なチューン。I LOVE YOUと言ってくれた彼女を信用していいのかどうか?言われるのに慣れてないとこ
うなるんですよね・・・いやこうなるらしいです(←今さらごまかすな(笑))。米米ナンバーの中でも屈指の名
バラード「5.On My Mind」は東洋的なアレンジで「離ればなれの二人の想いの強さ」をテーマに歌われた一
曲。ここまでは聴かせる楽曲が続きましたが、ついに米米の大魔王・ジェームス小野田による絶唱曲「6.か
っちょいい!」の登場。こちらに迫ってきそうな勢いがおそろしくも魅力的なロックチューンです(笑)。そし
て浮遊感を感じる不思議な曲「7.SPACE」。二人っきりになった時の心模様を歌にするのがとても得意なバ
ンドだと思います。たとえ少し異常とも思える緊迫感を感じるとしても(笑)。「8.だからからだ」は相手の気持
ちを大切にしながら、実は自分自身が相手に癒されているんだっていう男の気持ちを歌った、気持ちいい
ぐらいのポップチューン。「9.ノンコンプレックス」はまったくコンプレックスというものには無縁の彼女を持つ
男を歌っています。でも「ノンコンプレックス まるでノンポリシー」って部分に見られるように、どこかコンプ
レックスを持たない人を皮肉っているようなところが彼ららしいですね(笑)。そしてラスト「10.リッスン」は浜
辺での甘い雰囲気がすごく伝わってくるラブソング。隠れた名曲です。このアルバムを聴いただけでは彼
らの本性はわかりません(笑)。なのでこれを聴いたらすぐさま次のアルバムへと進んでいきましょう(笑)。
1. フィクション
2. I・CAN・BE
3. ニュー・スタイル
4. エクスクラメーション・マーク
5. On My Mind
6. かっちょいい!
7. SPACE
8. だからからだ
9..ノンコンプレックス
10.リッスン
 
 
 
 
 
 

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