前作までの彼らのエッセンスを凝縮したかのような4thアルバム。東洋チックな雰囲気を醸し出すインス |
ト曲「1.fire
grow」で幕を開け、不安を抱えながらも旅立ってゆく若者たちを描いた「2.ロール
アンド ロー |
ル」、ポップなんだけど、どこか青春のほろ苦さを残すシングル曲「3.アゲハ」、小刻みなビートが心地い |
い「4.サイドカー」は行き先なんか決めなくったって、何度でも変えたっていいんだよってメッセージがこめ |
られた3人ボーカル体制のポップチューン。とにかく少年少女は踊りまくれ!と歌われた(笑)「5.恋のナ |
ビゲーション」をはさみ、ここから怒涛のアポロお気に入りソングの連続です!「自分」というこの世で”一 |
番厄介でわからない存在”に立ち向かって歌われた「6.あすなろ」。安売りの感動に感動した感情が「見 |
損なうな!」と叫ぶところなんか、まさに人の心の裏側を見た気がしました。出会って望み通り二人で生 |
きていこうと決めたのに、いつもどこかに不安を抱えてる恋人たちを歌った「7.同じ月を見てた」はロック |
チューンなれど切なさがにじみ出てる名曲!「8.TENDER」は本当の意味での”やさしさ”って何だろう? |
って考えさせられる曲。”雨の日も風の日も笑って歩けるアイデアを歌姫が唄ってる
おかしいね涙こぼれ |
たよ”ってワンフレーズはこの盤の中でも白眉な一節。素直になれずにいつも素通りしていた「ありがとう」 |
という言葉。誰かのために願い走ることが自分をも満たす要素になってゆくことを歌った「9.サンキュー」、 |
かつて迷っていた道も今じゃ慣れて道を選ぶこともしなくなった、ってエピソードが印象的な「10.東京」、そ |
して明日に向かって走ってゆこうと歌われた「11.サムネイル」でこの盤は幕を閉じます。”hearts only pure |
string ”・・・「心の琴線」と名づけられた今作はまさにその線に触れるような曲があふれてる気がします。 |