ドラマ主題歌となり、彼らの名を一気に全国に知らしめた「1.TRAIN-TRAIN」をそのままアルバムタイトルに冠せた3枚目。前作2枚 |
に比べ、音楽的にすごく柔らかい印象を受ける一枚です。そのタイトル曲「TRAIN-TRAIN」は”世界中のどんな記念日より、あなたが |
生きている今日という日はなんて素晴らしいんだろう”と歌われたロックチューン。生きてるかぎり、人はどこまでも走ってゆく汽車に |
乗ってるんだ。「2.メリーゴーランド」は全体を見渡しても数少ないヒロト・マーシーの共同作品。シンプルなんだけど”回り続けよう”て |
フレーズの中に何か深いものを感じるんですよね。「3.電光石火」は、もやもやしていたことが突き抜けるような爽快感を得られるナ |
ンバー。そう、歴史の最後のページは白紙のままで、誰にも読めないんだよな。「4.ミサイル」は、愛しい君を星、君に恋する僕をミサ |
イルに見立てて歌われたラブソング。この人の書くラブソングってホント、ストレートだよなあ。「5.僕の右手」はヒロトのロック歌手とし |
ての気概を感じる一曲。見たこともないようなマイクロフォンの握り方で〜♪・・・どんな握り方だろ?(笑)「6.無言電話のブルース」は |
マーシーの真骨頂を感じる文字通りのブルース。真夜中にかかってきた無言電話に向かって、ただ文句を言うだけでなく相手の寂し |
さや悲しみにまで思いを馳せてるところに彼の優しさを感じるな。「7.風船爆弾」は河ちゃんの初収録作品。彼の作品はとにかくメロデ |
ィーラインが美しいんですよね。恋を風船爆弾に見立てて歌ったポップな楽曲。「8.ラブレター」は成就されなかった恋を歌ったラブソ |
ング。本当ならば今頃〜僕のベッドには〜♪・・・この歌声にキュンときてしまう歌ですねえ。「9.ながれもの」はまさに駆け抜けるよう |
なメロディーが印象的な一曲。「人には歴史があるけれど
僕達生まれたばっかりだ」ってフレーズにグッと来ますね。「10.ブルースを |
けとばせ」はマーシーらしいなあって感じるブルース。確かに70年なんて一瞬の夢だ。やりたくねえことやってる暇はねえ・・・って言え |
たらどんなに楽だろう(笑)。「11.青空」はブルーハーツ屈指の名曲。人には生まれたところや皮膚や目の色で差別する権利なんてな |
いし、罪をもみ消そうとしたって青空はすべてお見通しなんだ。何度聴いても胸に染みる曲だなあ。「12.お前を離さない」は、でたらめ |
ばかりの世の中で”お前”っていう本当の事を見つけたよって歌われたラブソング。ヒロトとマーシーのボーカルの掛け合いが絶妙な |
曲。このアルバムの最初と最後に挿入された、まるで汽車が駆け抜けていくような演奏が、さらに彼らの衝撃さに拍車をかけます! |