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〜む

3908 「向い風」 さだまさし 12/08/31
A「風のおもかげ」(83/11/30)
 あなたには愛してる人がいる。そしてそれは私ではない。だけどたとえあなたが私に振り向いてく
れないとしてもそれでいいと思った。あなたのそばにいられるだけでいい。そんな恋もあるんだとわか
った。他人からは私が一方通行の恋をしている風にしか見えないかもしれない。でもそれでも私
はあなたのそばにいられるだけで素直に倖せを感じてる。もちろんその裏に本心はあるのだけど。
306 「昔物語」 さだまさし 01/04/17
A「うつろひ」(81/6/25)
 この物語に出てくる3人って、すごくいい年のとり方をしてると思います。見事な三角関係なんだ
けどいい具合に均衡が取れているというか、すごくいい想い出になってるなあ。「あの頃俺はあの
が好きで あの娘はお前に惚れていて お前は別の女に夢中 そんな不思議な親友だった♪」確
かにあの娘が好きなんだけどその相手がお前じゃしょうがないよなって関係、なんかいいんだよね。
4843 「無限の風」 奥田民生 15/03/24
A「Fantastic OT9」(08/1/16)
 ザラザラとした決してやまない風が今日も吹いている。その風にはどんな孤独にも負けない強い
意志を感じる。その気になれば地球上のすべてのものを吹き飛ばしてしまえるくらいの力すら持っ
ているんじゃないだろうか。彼の作品には珍しくジリジリとした砂漠や荒野を思わせる硬派な仕上
がりになっている作品ですが、そこに彼のボーカルが乗るだけで「らしさ」が出るのはさすがですね。
1011 「無限の中の一度」 松任谷由実 03/04/10
A「Tears and Reasons」(92/11/27)
 この恋にはきっと終わりがあるのだろう。そんな不安を抱きつつも恋に落ちてゆく二人を歌った作
品。すべての物事に始まりがあれば終わりがあるように、出逢いがあれば別れがある。それはもち
ろん”死別”という意味も含めてもだけど。ただどんなにつらい別れが待っていようと、自分の想い
に素直に生きていきたいという主人公のか弱いながらも強い意志が感じられるポップな曲ですね。
3386 「無言電話のブルース」 ザ・ブルーハーツ 10/03/28
A「TRAIN-TRAIN」(88/11/23)
 真夜中にかかってくる無言電話ってすごく迷惑のように思えるんだけど、でも受話器の向こうで
悲しみにくれている心を考えると冷たくガチャンッ!とはいけないんだけど・・・でもやっぱり場合によ
っちゃしちゃうかな(笑)。逆にただの悪ふざけだった方がよっぽど気が楽だ。受話器の向こう側で何
を考えてるのかわからない電話をテーマにする。こんなアプローチも彼らなりの優しさなのだろうな。
3266 「無言のPromise」 B'z 09/11/28
A「MONSTER」(06/6/28)
 「記憶」とはもう経験した過去のものだけど、実はこれから辿り着こうとしてる場所なんじゃない
かという気がする。そしてそこに辿り着こうとする意思が今日を生き抜く力を生み出しているんじ
ゃないのかな。もちろん過去の場所なんだから辿り着くことは永遠にないんだけど、だからこそ何
があっても永遠に変わらない場所、絶対に裏切らない自分にとっての聖地でもあるんですよね。
2207 「ムサシノ天使の詩」 GOING UNDER GROUND 06/09/21
S「STAND BY ME」カップリング曲(05/5/18)
 この曲を聴いてふと思ったんですけど子供って誰もが生まれつき、もともと飛び立つための羽根
を持っていて、それをもがれた時に成長するものなのかもしれないなって感じました。成長って決
していい意味だけじゃなくて、成長がよくない方向へもっていくことだってあるんですよね。だから人
は大人になっても羽根を持ち続けてる(夢を持ち続けてる)人に嫉妬し憧れるのかもしれない。
1755 「息子」 奥田民生 05/06/26
A「29」(95/3/8)
 子供時代にはわからなかったけれど、いざこうやって歳をとってくるとたかだか32年間ですが実に
いろんなことがありました。当たり前のことなんだけど子供時代から青年期にかけては未経験な
ことが次々と起こります。この歌は子供に対して大の大人が(笑)人生とはこういうもんだぞ、と諭
してるって構図で描かれているんですけど、その内容はコミカルでもありシリアスでもあるんだよな。
4597 「息子へ 〜父からの風〜」 さだまさし 14/07/21
S(91/4/25)
 人は親や環境を選んで生まれてくることなどできない。しいて言えば生まれた環境が選ばれた
場所なのだろう。そこからどう生きていくかはその子しだい。親や周りがいくら援助しても最終的に
はその子の人間力にかかってくる。それをどう磨いてゆくか放っておくかによって生き方はいくらでも
変わる。でもどちらかといえば騙すより騙される人に、傷つける人より傷つく人になってほしいよね。
4232 「娘へ〜大和撫子養成ギブス篇〜」 さだまさし 13/07/21
S(91/7/25)
 世の中は「女」によってつくられている。それは「女」が男を育てているからさ。という彼の持論に
は僕も賛成。だから「女」がどう育つかでこの国の未来はどうにでも転がってゆく。それは僕らが男
で、女性からしたら「勝手なこと言って」と思われるかもしれないけど(笑)。ただ娘のためにあえて
「大和撫子養成ギブス」(笑)になろうとする父親の想いが十二分に伝わってくる弾き語りです。
4041 「674」 奥田民生 13/01/11
A「29」(95/3/8)
 時々とてつもないむなしさを感じることがある。夕暮れ時なんか特にそうだな。茜色に支配され
た世界でとてつもなく大きな太陽がとてつもなく小さな自分を染めてゆく。このままこの世界からな
くなってしまうんじゃないだろうか?そう思いかけた時、もうひとりの自分が歯止めをかける。自分を
「ばか野郎」と自覚した時点で、もうその人は「ばか野郎」じゃないよね。アコギに映える曲だな。
3322 「胸さわぎのAfter School」 リンドバーグ 10/01/23
S(93/3/17)/A「LINDBERG Y」(93/6/18)
 学生時代が輝いているように思えるのは今自分の置かれてる状況がキツいからなんですよね。
学生時代は早く社会人になって自由に生きてゆきたいってそればかり思ってた節があるけど、実
際社会に出たら出たでそこにいた以上に我慢しなきゃいけないことがあって、そのギャップから昔の
自分を懐かしむ。重いテーマなんだけど彼らの楽曲だからかとっても爽やかに感じてしまう(笑)。
2601 「胸いっぱい」 GOING UNDER GROUND 07/10/20
S(07/3/21)
 軽快に走り抜けるようなメロディーによって奏でられる若者たちの疾走劇。何をやってもいつも
何か物足りなさを感じてしまう彼らの望みは”誰かと胸いっぱい、腕いっぱいに愛し合いたい”っ
てこと。でもその想いを素直に表には出せずにいる。彼らの奏でる音楽は、どんな明るく感じる
作品でも聴いた後に必ず哀しい余韻を残す。その哀しい余韻こそが青春ってものなのかもね。
3704 「胸がドキドキ」 ザ・ハイロウズ 12/02/09
S(96/2/21)
 子供の心って実は大人以上に大胆で的を得ている。大人ってさまざまな変化球を投げなが
ら手さぐりで求めるものに近づいてゆくでしょう?でも子供って全球ストレートなんですよね。ま
わりくどくごまかすようなことをせず、思った通りのことをやろうとする。一見わがままのように思え
るけど実は一番近道のような気もする。「大人げない」これって実は最上の言葉かもね(笑)。
2486 「胸に咲いた黄色い花」 スピッツ 07/06/27
A「名前をつけてやる」(91/11/25)
 何の関心も持たずにただ流されるまま生きてきた僕の胸に、君の心を宿した花が咲いた!
青年の胸にその花が生まれた瞬間、きっと彼の生きがいも一緒に生まれたんだろうな。ノン気
なメロディーと流れるようなボーカルがホンワカ気分を誘うけれど、この青年のそれまでの人生は
きっと暗闇つづきだったんだろうな、ってことを考えると・・・何だか他人事に思えない曲だ(笑)。
4669 「ムラサキ色」 ゆず 14/10/01
S「翔」カップリング曲(11/11/30)
 ムラサキ色の空はほんの一瞬。一瞬だからこそその色合いに切なさを感じてしまうのだろう。
その色にはすぐに濃淡が加わり、あっという間に「夜」という黒に姿を変えてしまう。長時間そこ
にいる青空や夜空に比べ、まるでそこにいるのが嘘だったかのように思えるムラサキ色の空が好
きなのはいつまでもそこにとどまってはいられない無情を自分に重ねてしまうからかもしれない。
568 「紫野」 さだまさし 02/01/13
A「夢の吹く頃」(89/1/25)
 誰もが汚れを知らずに生きていく事などできない。人間って生きものは、成長すると同時に何
かかけがえのないものを失いながら生きてるなと思う事があります。前に会った時あんなに幼かっ
たいとこの女の子とかが、今じゃとても女らしく成長してたりして。そういう姿を見ると「この娘はど
んな恋をしてここまで来たんだろう」と考えたりして。はっきり言ってオジさん参ってしまうよ!(笑)
1359 「紫の桜」 中島みゆき 04/03/26
DVD「夜会Vol.10『海嘯』」(00/1/19)/A「おとぎばなし」(02/10/23)
 「夜会」のあのどしゃぶりの紫色の桜の葉の中で絶唱する彼女の姿は必見。一方アルバムに
収録された方はしっとりとした歌声で大きな何かに優しく包みこまれる印象。人間たちがどんな
に悪い方向へ歩を進めていったとしても桜たちは何十年も何百年もじっとそれを見つめている。
思いがけないことばかり 残されることが生きること」という一節が静かに強烈に印象を残す曲。
2389 「無力」 ゆず 07/03/22
A「ユズモア」(02/3/6)
 真実を知りたがっていたはずなのに、自分のことときたら本当の気持ちを言うのが恐くて、いつ
も聞いた風な言葉を並べていただけの青年の本音を歌った曲。自分ひとりの力でここまで生き
てきたと思っていた青年。だけど暗闇の中その孤独な僕にいつも光を与えてくれていたのは君
だった。どんなに虚勢を張ったって、君の前じゃ僕は無力だ。静かに胸が熱くなる一編ですね。

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